集団的人権論についてのつぶやき

wagu @wagu108

では規範から逸脱し、エロ漫画を読みたいですと言った子どもは、どう捉えられるか。本来ならエロいことなんて考えもしなかったはずなのに、有害な環境に害され、エロいことを考えるようになってしまった。嗚呼、環境を何とかしなければ、となるのだろう。（続）

wagu @wagu108

ここで、エロ漫画を読みたい、という子どもの主張は、まったく認められない。環境に害され、自己を失ってしまっているからそんなたわごとを言うのだと見なされる。これは子どもの尊厳を認める態度なのだろうか？集団的人権論そのものが、子どもの尊厳を否定しているのではないか。

wagu @wagu108

このあたりが、集団的人権論の一番うさんくさいところかもしれない。

wagu @wagu108

国旗損壊罪とヘイトスピーチに対する規制との関係について・・・ http://togetter.com/li/100584

wagu @wagu108

集団的人権が主張されるのは、その集団が弱い立場にある場合だ。ヘイトスピーチへの規制が求められるのも、そうした場合。国旗の損壊が日本人の集団的人権に関わるとしても、日本人が特に弱い立場ではないと見れば、ヘイトスピーチ規制には賛成だが、国旗損壊罪には反対という立場はありなんだな。

wagu @wagu108

国旗について言えば、それを法律で守るというのは、国旗に対する敬意やら愛国心やらを国が推進するというメッセージもあるから、そういうのに反感を覚えるという向きもあるだろう。これもヘイトスピーチへの規制とは両立する。

wagu @wagu108

「国旗が焼かれる」ことと「日本人の人権の侵害」を結びつけた瞬間に、日本人は国旗に大して特別の思いを抱いているべきだという規範が、「日本人」という言葉の中に滑り込んでしまう。

wagu @wagu108

だから、結局、国旗損壊罪が日本人の集団的人権を守っていると見ても、愛国心を推進していると見ても、同じようなものなんだな。

wagu @wagu108

何らかの抗議あるいは憎悪表現として「日の丸」が焼かれている映像が流されている場合、自分が所属している国が指示されているということで、心に痛みを感じるということはある。

wagu @wagu108

日の丸を焼くという行為は、日本人の尊厳を貶める（日本人の集団的人権を侵害している）から、国旗損壊罪を作ろうという場合、国旗そのものに愛着がないから、別にぼくの人権は侵害されていませんよ、という主張が通るかというと、その主張は通らない。

wagu @wagu108

日の丸を焼くという行為が日本人の尊厳を貶めているという発想そのものが、日本人ならアイデンティティもしくは愛着を、日の丸に対してもっているはずだ、という前提に基づいているからだ。

wagu @wagu108

日の丸にアイデンティティを感じないと言えば、「だって日の丸を焼かれているのをみれば心が痛むでしょう？」などと言われそうである。

wagu @wagu108

すべての日本人が国旗にアイデンティティをもつべく、その法律は制定されるわけだ。多くの場合、集団的人権論というのは、保護しようとする対象に規範を押しつける。

wagu @wagu108

ところで、日の丸は記号として日本やそこに住む人を指示しているわけだから、日の丸が焼かれているのを見て心を痛めたからと言って、特段の愛着やアイデンティティを日の丸に感じていることにはならないと思う。

wagu @wagu108

漫画については、また別の問題があって、作品において「12歳の長髪の眼鏡をかけた少女が陵辱された」という場合、集団としてくくられるべきなのが、12歳なのか長髪なのか眼鏡なのか少女なのか確定しないという問題があるように思う。

wagu @wagu108

そもそも描かれているのは独立したキャラであって、３次元の集団を指示しているわけではないという主張だって当然あるんだろう。漫画の場合はいわゆるヘイトスピーチとは違うところがあるんだろう。