【青薔薇 392】 〔青…〕 「青?」 〔おん あの青いドレスで、なんや花がついとったやつ、がええです〕 「あっ、あのマーメイドラインのやつね!」 「あれ、私もちょっといいかなって思った」 「横山さん、も1回着るからみてね」 〈はいはい、何度でもどうぞ〉 〈…番犬、えぇ趣味や〉
2016-07-29 15:05:05【青薔薇 392】 〔青…〕 「青?」 〔おん あの青いドレスで、なんや花がついとったやつ、がええです〕 「あっ、あのマーメイドラインのやつね!」 「あれ、私もちょっといいかなって思った」 「横山さん、も1回着るからみてね」 〈はいはい、何度でもどうぞ〉 〈…番犬、えぇ趣味や〉
2016-07-29 15:05:05【青薔薇 393】 「どう?」 〈うん、よう似合うとる それに決めや〉 「そうね、そうする」 「それじゃ、それに合わせて小物も決めちゃお」 綺麗な青いドレスを纏ったお嬢 そこには迷いは微塵も感じん ドレスって 戦闘服? 決意表明の服? ドレス姿のお嬢は凛として 綺麗やった
2016-07-29 15:05:14【青薔薇 393】 「どう?」 〈うん、よう似合うとる それに決めや〉 「そうね、そうする」 「それじゃ、それに合わせて小物も決めちゃお」 綺麗な青いドレスを纏ったお嬢 そこには迷いは微塵も感じん ドレスって 戦闘服? 決意表明の服? ドレス姿のお嬢は凛として 綺麗やった
2016-07-29 15:05:14【青薔薇 394】 その夜 お嬢は離れの縁側にいた 「大倉くん、頑張ってるね」 ノンアルコールのビールを飲みながら ぼそっと呟いた 「マズっ」 〔別の物もってきましょうか?〕 「いらない」 風が頬をなぶる 「ヤス…」 〔はい〕 「なんでノンアルかわかる?」 〔えっ?〕
2016-07-29 15:05:22【青薔薇 394】 その夜 お嬢は離れの縁側にいた 「大倉くん、頑張ってるね」 ノンアルコールのビールを飲みながら ぼそっと呟いた 「マズっ」 〔別の物もってきましょうか?〕 「いらない」 風が頬をなぶる 「ヤス…」 〔はい〕 「なんでノンアルかわかる?」 〔えっ?〕
2016-07-29 15:05:22【青薔薇 396】 「ふふふ」 えっ、とぉ…あの… 「もうすぐ結婚式だ」 「帰ってきてからあっという間だったねー」 まさか… 「ヤス」 〔…はい〕 「おやすみ」
2016-07-29 15:05:30【青薔薇 396】 「ふふふ」 えっ、とぉ…あの… 「もうすぐ結婚式だ」 「帰ってきてからあっという間だったねー」 まさか… 「ヤス」 〔…はい〕 「おやすみ」
2016-07-29 15:05:30【青薔薇 397】 結婚式(披露宴?)は盛大やった 横山さんは終始真っ赤な顔しとって お嬢は見違える程綺麗で 夢みてるみたいやった お色直し? 選んだ青いドレスに 着替えに退出する時 「ヤス!」 って呼ばれて付き添った 「堅苦しいのは嫌なのになー」 って、笑う
2016-07-29 15:05:33【青薔薇 397】 結婚式(披露宴?)は盛大やった 横山さんは終始真っ赤な顔しとって お嬢は見違える程綺麗で 夢みてるみたいやった お色直し? 選んだ青いドレスに 着替えに退出する時 「ヤス!」 って呼ばれて付き添った 「堅苦しいのは嫌なのになー」 って、笑う
2016-07-29 15:05:33【青薔薇 398】 「ねぇ…」 お嬢はお腹をさすりながら 俺に言うた 「パパはどーっちだ?」 ……そんなん ……答えられへん 「ふふふ」 ……女は肝が据わっとる 青いドレスを翻し お嬢は披露宴会場に向かった その姿は勇ましい戦士のようで どのお嬢より綺麗だった
2016-07-29 15:05:38【青薔薇 398】 「ねぇ…」 お嬢はお腹をさすりながら 俺に言うた 「パパはどーっちだ?」 ……そんなん ……答えられへん 「ふふふ」 ……女は肝が据わっとる 青いドレスを翻し お嬢は披露宴会場に向かった その姿は勇ましい戦士のようで どのお嬢より綺麗だった
2016-07-29 15:05:38