☆倉安横【青薔薇】

蒼いの∞妄想部屋（美水の間） @yasusu_ao

【青薔薇 377】 朝ご飯を食べて コーヒーを飲みながら 横山さんがお喋りをする ソファーで隣同士 時折 〈しんどくない？〉 って、聞く その度、私は 「もう大丈夫ですよ」 って、微笑む 他愛もない話 どんな色が好き？ コーヒーはブラック？ 何にも知らないんだ私達

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【青薔薇 378】 たくさんお話しして 少しずつお互いの事 知ってゆくんだな なんだか不思議だな 結婚するのに 「横山さん…」 〈ん？〉 「私の事、好きですか？」 〈ぶっ〉 「私、正直、横山さんが好きじゃないです」 〈えぇっ！〉 「あっ、えっと…恋愛として好きじゃない？」

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【青薔薇 379】 「あんな事しておいて、ごめんなさい…」 「でも、これから先はわかりません」 「今はまだ忠義が心にいます」 「だけど、これから横山さんの事、色々知って、恋するかもしれません」 「ううん、横山さんに恋させるように、頑張ってくださいっ！」 「いいですね！横山さん」

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【青薔薇 380】 〈お、おん〉 「横山さん…」 コテンって横山さんの肩に 寄りかかった 横山さんは よくわからないって顔してるけど 真っ赤だ 本当に普通なんだな… 忠義… 今、何してる？ 逢いたいよ あなたで私のナカもソトも いっぱいにして欲しいよ 忠義…

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【青薔薇 381】 正直で真っ直ぐで 可愛えぇなぁ… ちゃんと愛されて育ったんが ようわかる 恋をさせて…か… 宣戦布告やな 俺も負けられへんな まずは他の女と 手を切らなぁアカンか どうしても手放したくなくて 外に囲っとったアイツとも 潮時やんな… 俺、骨抜きやな

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【青薔薇 382】 朝飯をすませ チェックアウトするのに 番犬を呼んだ 先にロビーにいた番犬は いつもと変わりない様子やった あとは何事もなかったかのように 流れ作業のごとく 支払って、タクシー呼んで 新幹線乗って 西に帰る… たった それだけの事やのに 酷く難しく感じた

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【青薔薇 382】 朝飯をすませ チェックアウトするのに 番犬を呼んだ 先にロビーにいた番犬は いつもと変わりない様子やった あとは何事もなかったかのように 流れ作業のごとく 支払って、タクシー呼んで 新幹線乗って 西に帰る… たった それだけの事やのに 酷く難しく感じた

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【青薔薇 383】 新幹線の中では 誰も喋らん 「…寝ていいですか？」 俺に寄りかかり そう言った 断る理由なんかあらへん 〈おん、えぇよ ゆっくり休んどき〉 スマホが震えた LINEや 何時に着くのか、やって お兄ちゃんは心配症やな（笑） 到着時間を打った

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【青薔薇 383】 新幹線の中では 誰も喋らん 「…寝ていいですか？」 俺に寄りかかり そう言った 断る理由なんかあらへん 〈おん、えぇよ ゆっくり休んどき〉 スマホが震えた LINEや 何時に着くのか、やって お兄ちゃんは心配症やな（笑） 到着時間を打った

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【青薔薇 384】 西の駅に着くと ホームには盛大な迎えが待っとった 窓から眺めて あの子が口を尖らして言うた 「もー、誰？お兄ちゃんに言ったのー！」 〈あぁ、ごめん俺や〉 「横山さんたらー！」 ドアが開いてホームに降り立ったら すぱるが小走りできた 天下の若親分やで

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【青薔薇 384】 西の駅に着くと ホームには盛大な迎えが待っとった 窓から眺めて あの子が口を尖らして言うた 「もー、誰？お兄ちゃんに言ったのー！」 〈あぁ、ごめん俺や〉 「横山さんたらー！」 ドアが開いてホームに降り立ったら すぱるが小走りできた 天下の若親分やで

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【青薔薇 385】 （お帰り） 「ただいま…」 〈盛大な迎えやなぁ〉 （えぇやん 大事な妹のお帰りや） （あっ、ヤス！オマエもご苦労やったな） 『…はい』 （ほな帰るで よこ、お前もウチよれや） 浮かれてるのか いつもより饒舌なすばる 反対に死にそうなぐらい暗い番犬

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【青薔薇 385】 （お帰り） 「ただいま…」 〈盛大な迎えやなぁ〉 （えぇやん 大事な妹のお帰りや） （あっ、ヤス！オマエもご苦労やったな） 『…はい』 （ほな帰るで よこ、お前もウチよれや） 浮かれてるのか いつもより饒舌なすばる 反対に死にそうなぐらい暗い番犬

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【青薔薇 386】 その夜は大宴会やった 嫁にいったあの子の姉ちゃん 姉ちゃんの番犬の丸 姉ちゃんの旦那のヒナ あの子のおやじも顔を出す かなりのもんやった 信じられん光景やな 血の繋がりは怖い これから俺らもあそこに 組み込まれる 宴会の席に あの番犬はおらんかった

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【青薔薇 386】 その夜は大宴会やった 嫁にいったあの子の姉ちゃん 姉ちゃんの番犬の丸 姉ちゃんの旦那のヒナ あの子のおやじも顔を出す かなりのもんやった 信じられん光景やな 血の繋がりは怖い これから俺らもあそこに 組み込まれる 宴会の席に あの番犬はおらんかった

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【青薔薇 387】 4年ぶりに戻ったそこは 俺の居場所なんかなくて 用意された部屋は 丸と一緒 若の計らいやった 宴会を抜け出して 離れの縁側に座り 1人缶ビールを開けた 途切れること無く 煙草をくゆらす 今日だけは ヤス、やなくて 章大、でいさせてや

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【青薔薇 387】 4年ぶりに戻ったそこは 俺の居場所なんかなくて 用意された部屋は 丸と一緒 若の計らいやった 宴会を抜け出して 離れの縁側に座り 1人缶ビールを開けた 途切れること無く 煙草をくゆらす 今日だけは ヤス、やなくて 章大、でいさせてや

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【青薔薇 388】 「ヤス！」 パタパタと足音が聞こえて お嬢がきた 〔はい〕 「やっぱり、ここだ」 「あのね、これ」 小さな箱 プレゼント様にラッピングされとる 〔俺…にですか？〕 「そう！開けてみてー」 包みを解くいて 箱を開ける 中にはピアス 〔俺に？〕

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【青薔薇 388】 「ヤス！」 パタパタと足音が聞こえて お嬢がきた 〔はい〕 「やっぱり、ここだ」 「あのね、これ」 小さな箱 プレゼント様にラッピングされとる 〔俺…にですか？〕 「そう！開けてみてー」 包みを解くいて 箱を開ける 中にはピアス 〔俺に？〕

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【青薔薇 389】 「そう！私の番犬の印（笑）」 「…これからも傍で守ってね」 お嬢はそう言うと 顔をほんのり赤くして 「じゃ！」 と、また小走りで去った お嬢… 単純やな俺 この楔で 一生傍におれるんや って、思うたら 少しだけ楽になった お嬢の楔 番犬の印

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【青薔薇 389】 「そう！私の番犬の印（笑）」 「…これからも傍で守ってね」 お嬢はそう言うと 顔をほんのり赤くして 「じゃ！」 と、また小走りで去った お嬢… 単純やな俺 この楔で 一生傍におれるんや って、思うたら 少しだけ楽になった お嬢の楔 番犬の印

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【青薔薇 390】 結婚式まで お嬢は忙しそうやった 若はなんやかんや理由をつけて お嬢の傍を離れんかった 妹って可愛いんやな テレビのニュースで なんちゃらコンクールで 大倉が金賞をとって ヨーロッパに留学するいうてた アイツも気張っとるな 「ヤスー！出かけるよー！」

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【青薔薇 390】 結婚式まで お嬢は忙しそうやった 若はなんやかんや理由をつけて お嬢の傍を離れんかった 妹って可愛いんやな テレビのニュースで なんちゃらコンクールで 大倉が金賞をとって ヨーロッパに留学するいうてた アイツも気張っとるな 「ヤスー！出かけるよー！」

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【青薔薇 391】 「ドレス見に行くから！」 〔はい、車まわします〕 店に着くと 横山さんが待っとった お嬢は色んな色やデザインのドレスを とっかえ引っ変え試着 「横山さん、どれがいい？」 〈あー、何でも似合うで選べへんなぁ〉 「ヤス！ヤスは？」 〔へっ？お、俺ですか？〕

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【青薔薇 391】 「ドレス見に行くから！」 〔はい、車まわします〕 店に着くと 横山さんが待っとった お嬢は色んな色やデザインのドレスを とっかえ引っ変え試着 「横山さん、どれがいい？」 〈あー、何でも似合うで選べへんなぁ〉 「ヤス！ヤスは？」 〔へっ？お、俺ですか？〕