☆倉安横【青薔薇】

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【青薔薇26】 ソワソワして ウキウキして 頬をピンクに染めて めっちゃ可愛えぇやん 「ねぇ！どっち？」 小首傾げて聞いてくる ホンマはピンクが似合うとる やけどスカートや アカン！ 〔ブルーで〕 「そう？じゃブルーで行こうかな」 〔はい〕 〔お迎えは何時で〕

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【青薔薇27】 「ランチの後バイト～」 「今日はラストまでかな」 〔はい〕 〔それじゃ、ラストの時間で〕 「うん」 〔駅まで送ります〕 「大丈夫！今日は迎えの時間までゆっくりして」 〔はい…ありがとうございます〕 〔お気をつけて いってらっしゃい〕 「うん、行ってくる」

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【青薔薇28】 軽やかな足取りで出かけたお嬢 夜まで時間ができた どす黒いモンは胸ん中だけやなくて 腹の底にまで下りてく はよう、どうにかせな おかしくなりそうや 着替えて外に出た 陽が眩しい アカンなぁ… 俺みたいんなん 歩いたらダメちゃう時間やで… 暖かいなぁ…

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【青薔薇29】 今日は車やなくて 電車でええか ‘30分ぐらいで着くけど、おる？’ すぐ既読になる “今日は予定ないからいます” ‘ほな行くで’ “はい、待ってます” “お気をつけて” アイツの家に向かう途中 コンビニで酒を買うた たまには、ええやろ 飲みたい気分や…

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【青薔薇30】 ちょっと、早かったな でもアオイちゃんを 待たせるよりいいや 「お待たせ…はぁはぁ…しました…」 小走りできたアオイちゃん 『そんな焦らなくてよかったのにー』 「でも、予約の時間とか…」 『大丈夫だよ！』 『ゆっくりお散歩しながら行こうか』 「はい」

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【青薔薇31】 『はい』 手を差し出された 『ほら！』 私の躊躇いなんて 気づいてないの？ 引っ張られるように 繋いだ手 大きくてすっぽり …あったかい 手を繋ぐぐらいなら いいよね 隣を見上げると 『ん？』って 顔した大倉くんと眼があう …結構背が高いんだー

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【青薔薇32】 なんてことない会話 繋いだところが熱い …やだ 顔も熱いよ 恥ずかしい お店に着いて 大倉くんが予約してくれた パスタランチコースを食べる パスタはクリーム系にした 『アオイちゃんは大学生？』 「はい あっ、でも、もう卒業なんです」 『就職すんの？』

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【青薔薇33】 「いえ、地元に帰ります…」 少し伏し目がちに答えた だって、それは本当のこと …約束だから 『地元ってどこ？』 「関西です 大阪」 …胸がドキドキする 大阪の話は嫌い 「大倉さんは？」 『僕はパティシエの卵』 『まだ修行中の身』 「私ケーキ好きです」

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【青薔薇34】 『本当！今度、僕が作ったケーキ味見してよ』 『定番の他に、シーズン物考えるんだ』 普通の会話 楽しいんだ 「えっ、いいんですか？」 『もちろん！』 「タダでケーキが食べらる！(笑)」 笑った♡ アオイちゃん 笑うと可愛いのに あんまり笑わないんだよねー

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【青薔薇35】 アイツの部屋のインターホンを鳴らす 〈はい〉 〔俺や〕 〈今開けますね〉 久しぶりのアイツの部屋 〔酒買うてきたで〕 〈あら、ごちそうさま〉 物静かな雰囲気の女 だからと言って 陰気な感じではない 〔なぁ…〕 〈はい？〉 〔いや、ええわ〕

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【青薔薇36】 〔隣座りや〕 アイツの手を引く そのまま隣やなく 俺の膝の上に跨がせる 抗う事なく身をまかせてくれる アイツの唇を喰む 何度も何度も… 〈…んっ〉 そのまま 舌を捩じ込んで 絡めあう 息もままならぬ 苦しげに身を捩る 〈…あ〉 小さな声で 遠慮がちに啼く

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【青薔薇37】 〈はぁ…〉 そのまま首筋に下りていく 〈ん、や、安田さん〉 〔なんや〕 〈お湯張りますから、お風呂に…〉 〈その間にお酒の用意しておきますね〉 …よう、わかっとる 〔せやな〕 膝から下りて 風呂の用意する 隙のない身のこなし 誰に仕込まれたんやろな

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【青薔薇38】 湯にゆっくりつかる ここでしかできひん ゆっくり湯につこうたり メシ作ってもろうたり 酒飲んでほろ酔いになったり 膝枕で昼寝したり 耳掃除してもろうたり 人並の事を さしてもろうてる 甘えさしてもろうてる やけど 嫌な顔ひとつせん できた女や ええ女や

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【青薔薇39】 〔上がったで〕 〈はい 今運びますね〉 アイツがダイニングに行こうとするんを 後ろから抱きしめた 〔後でええ あっち行こうや…〕 耳を舐めてねだる 〈や、安田さん…〉 〔アカン？〕 小さく首を横に振る できた女… 抱き上げて そっとベッドに下ろした

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【青薔薇40】 ルームウェアのパーカーを脱がすと その下は何もつけていない 手にほどよく収まる乳房 その尖端を刺激してやる 〈んっ…〉 舐めたり、噛んだり、弾いたり、摘まんだり、転がしたり その度に 捩ったり、仰け反ったり むっちゃ感じやすい 可愛えぇ体 …でも啼かん

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【青薔薇41】 たまに漏れる吐息なのか 喘ぎ声なのか わからんぐらいの声 なんでやろ… 下のスウェットを ショーツと一緒に脱がす ソコにふれると すでに濡れていた 足の間に顔を埋める イジワルく太腿を舐める 〈あっ…や…安田さ…ん〉 知っとる 嫌なんやろ？ ココ舐めるんの

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【青薔薇42】 右の太腿の内側 刺青を消した痕がある 恋しい男の名前でも 入れとったん？ そこを舐めるんを嫌がる 知っとってわざと舐める俺 嫉妬なんかなぁ… 優しく突起を舐めまわす 溢れかえる蜜 ソコに指を入れて 気持ちえぇトコを 擦ってやる 途端にナカが蠢いて 指を誘う…

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【青薔薇43】 〈あっ…イ〉 〔ん…イってえぇよ…〕 腰が跳ねて 背中がのけぞって 呼吸が荒くなって 〈あっ…あぁー〉 啼いてイった 震えてるソコに 俺のんを挿れた イったばっかりやから 俺のんを咥えこんで離さん ゆっくり、ゆっくり 味わいながら揺らす イヤイヤって首を振る

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【青薔薇44】 〔よう締まって気持ちえぇ…〕 どんどん早める律動 〈やっ…はぁはぁ…安田…さ…ん〉 虚ろな瞳 〈なんや…ここにおるで…〉 頬を撫でてやる 〈も…ダメ…イ…イ…〉 〔ん…ほな…一緒に…イっ…〕 更に早める律動 小さく啼いて 俺と一緒に果てた 背中に手を回してきた

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【青薔薇45】 愛しくて 壊れるかと思うぐらい 抱きしめた アイツも離れまいと しがみつく 肌馴染みがいいのか アイツと抱きあうのは 気持ちえぇ… お互い 真似事の二人だって わかってるから 暗黙のルールがある 詮索もしない 痕もつけない 夕方には帰る 一時の慰めやな…

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【青薔薇46】 もっと繋がりたい もっと感じあいたい もっと温もりが欲しい 果てた体に 追い打ちをかけるように 愛撫を重ねた 恥じらう顔がみたい 囁く喘ぎ声が聴きたい 柔らかくて さわり心地のよい アイツの体 〈安田…さん…あぁ…〉 〔気持ちえぇ？〕 〈はぁ…い…〉

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【青薔薇47】 〔なら声聴かせてやぁ〕 〈えっ…や…恥ずかしい…〉 やのに体は大胆に動く どんな男に囲われてるんやろ わからん せやけど今だけは俺のもんや 後ろから突いた アイツも自分から 腰を降ってきた なんもかんも忘れて 気持ちえぇ事だけで それだけで充分や 俺らは…

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【青薔薇48】 〈安田さん…イっちゃ…うぅ…〉 〔えぇ…よぉ…はっ…何度でも…くっ…イってや…〕 小さく啼いて 一緒に果てた… 〔側に来てや…〕 アイツの胸に顔を埋めた 〈安田さん？〉 〔抱きしめたってー〕 あぁ…ふわふわする 〔寝る…30分で起こして…〕 瞳を閉じた

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【青薔薇49】 『アオイちゃん、この後バイトだっけ？』 「あっ、はい そうです」 『どこでバイトしてるの？』 「★★って雑貨屋です」 『へぇー！今度買い物に行くね！』 まるで付き合い始めた二人みたい 普通の会話 ヤス以外の男の人と 喋るのって久しぶりかも でも楽しい…

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【青薔薇50】 結局 大倉くんにごちそうになった 『バイトは何時までなの？』 「今日はラストまでなので9時半には帰れると思います」 私のバイト先まで お散歩がてら歩いてゆく 『帰り迎えに行こうか？』 「えっ？大丈夫ですよ」 繋いだ手に力が籠る 『心配だよ』 真剣な眼差し