【作曲】コード理論のいろは

ポピュラー音楽や西洋音楽を作る際に便利なコード理論。どんなものなのか、そしてどう使うかまでを動画付きで解説します。
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ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 ドッペルドミナントドミナントのドミナント。五度上の五度上の和音。役割的にはドミナントへの繋ぎだからサブドミナントに近いけど、実はF#という別の調の音を使うからちょっと変わった感じになる。(コード例はCFDGC) pic.twitter.com/KAhcPlXYSg

2016-08-24 20:19:08
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 このように、実は別の調のドミナントやサブドミナントのコードを使うこともできる。これを借用和音といって、この例ではドミナント→トニックが強く繋がりやすい性質を2回連続して使ってるよ。

2016-08-24 20:22:03
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 さらに、ミファファ#ソ、と下の音が半音ずつ上がっているところも注目。このように、半音ずつコードの構成音が変化していくコードは自然に聞こえることが多い。

2016-08-24 20:23:45

セブンス

ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 次にセブンス。7種類あったトライアドコードは1つ置きに白鍵を押したものだけど、さらにその上にもう1つ白鍵を1つ置きで付け足したもの。トライアドコードよりも複雑な響きになる。 pic.twitter.com/nnzvMQ6qsW

2016-08-24 20:31:26
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 セブンスコードはトライアドコードのメジャー、マイナーに加えて、上に付け足したものが長三度(基音からは長七度)か短三度(基音からは短七度)かで変わる。 pic.twitter.com/F1WH5favIN

2016-08-24 20:42:38
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ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 同様に、9th、11th、13th...と加えられるけど、演奏したり実際の曲にする時は、四和音以上の時に省略しても他のコードと解釈することができない構成音は省略されることがある。くどいし。 pic.twitter.com/kF1QcJ7QIW

2016-08-24 20:49:31
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 あと、ボンボン音足していい訳じゃなくて、他の構成音と短二度(半音)を構成する音は濁る。滑らかに繋がったり、あえて不安定感を出す一部の例外パターンを除いてご法度。……だけど、不協和音を上手く活用する今の音楽では平気で無視される。

2016-08-24 20:53:44

関係調

ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 次に関係調。サブドミナントの下の音(ファ)、ドミナントの下の音(ソ)を基音とする調とは仲がいいので、この調のコードは容易に借用と転調が可能。 コード例:C|G|D7|G7 C コード例:C|F|D#|F CM7 pic.twitter.com/9iIZuRMM1e

2016-08-24 21:29:15
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 なぜ仲がいいのかを説明すると、スケール(調の構成音)がすごく良く似ているから。今まで使ってきたCメジャースケールとたった1音しか違わない♭が1つ増える(四度上)か、♯が1つ増える(五度上)調と覚えておこう。 pic.twitter.com/fTblp39pTc

2016-08-24 21:32:34
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ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 逆にいえば、転調したか、あるいは借用したかどうかは、関係調の「異なる1音」で決まる。この1音をどこかで使わないと借用感が全く出ないので注意しよう。 もちろん、セブンスの中に1音混じってるとかでもOKだ。というか、それがポップスとかでよくある使い方。

2016-08-24 21:35:50

スケール

ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 スケールについて。スケールとは、調を構成する音の集まり。 今まで使ってきたのはハ長調(Cメジャースケール)。構成音を同じまま、短3度下のラから始めるとイ短調(Aマイナースケール)となる。 pic.twitter.com/iwFx4QMZQZ

2016-08-24 21:43:03
ねこ @Hibikine_Kage

@ziware30 短音階は3種類。 ・自然的短音階(ナチュラル~) ・第7音を半音上げた和声的短音階(ハーモニック~) ・上りは第6音、第7音を半音上げ、下りは自然的短音階の旋律的短音階(メロディック~) pic.twitter.com/mZ44j9aStQ

2016-08-24 21:53:00

その他、教会旋法、ペンタトニックスケール等いろいろあります。
スケールを使うと、独特の雰囲気を出したりすることができます。

ここまで知識があれば、既に自力でネットの資料を読めるだけの力は付いているはずです。

スケールとコードの関係

コードは基本的に「スケールに使われている音」の組み合わせです。

例外的に関係調に使われている音を使うことも可能ですが、転調した感じが強まります。

メロディとコードの関係

メロディからコードを付けるか、コードからメロディを付けるかですが、最初はどちらでも構いません。

メロディーからコードを付ける

メロディーからコードを付ける場合、まずは自分が作ったメロディーに使われている音が多く含まれているコードを探しましょう。

次に、そのコードと置き換え可能なコードで気が済むまで置き換えます。
音が順番に繋がるようにしたり、前後のコードとの関係を意識しながら置き換えましょう。

コードからメロディを付ける

まずは、カデンツを並べたり、テンプレート進行を色々いじって好きなコード進行を作りましょう。
気が済むまでコードを置き換えたり、細かく刻んだりしていきます。

進行が完成したら、コードに使われている音を使ってメロディーを作りましょう。
間をつなぐために一時的にコード外の音を使ったり、前後の小節に音がはみ出たりした方が自然に聴こえます。

あんまりコードにキチキチになりすぎないよう、自然なメロディーを目指してみてください。

まとめ

最初はこれで十分です。慣れてきたら色々な曲のコード進行を分析したり、楽譜のコードを見てみたりしましょう。自分だけのコードパターン帖を作ってもいいですね。

これからはコード進行はあなたの武器です!
レッツ作曲エンジョイ!