スピン・ザ・ブラック・ヘイズ #1

ネオサイタマ電脳IRC空間 http://ninjaheads.hatenablog.jp/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「後先考えない計画もあったものだな。やってみて、ダメでした、で隔離に廃棄か」フェイタルがコメントした。ブラックヘイズは頷いた。「いつものリー先生とヨロシサンの短絡思考のハイブリッドだ。INWとビジネスしていると、この手のふざけた事態には一週間で慣れっこになる」

2016-09-17 23:36:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「で、ダークニンジャはどうやってこいつを閉じ込めた?」「一応、資料一式は存在しているが……」ブラックヘイズはパンチシートをめくっていく。「あまり参考にならん」「何故」「カラテで制したとの事」「ハハァ」

2016-09-17 23:40:37
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「データ吸い出し、完了ドスエ」キャバアーン!UNIXがシークタイム終了を示す電子音を鳴らし、たった今ブラックヘイズが差し込んだフロッピーディスクを吐き出した。「とっとと帰るぞ」彼はディスクを懐におさめた。

2016-09-17 23:45:10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「わたしが参加する意味が果たしてあったのか疑問だがな」フェイタルは欠伸した。「ただのお使いじゃないか」「このあと何もなければの話だ」ブラックヘイズはむっつりと言った。「ここはまともな場所ではない」「いつもの臆病風か?」フェイタルは鼻を鳴らした。

2016-09-17 23:48:23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ブラックヘイズは答えようとした。「用心の……」ブガーブガーブガー!赤灯照明が明滅し、アラートが鳴り響いた。ザリザリザリザリ。モニタ上のウサギと蛙がノイズに呑まれ、ローポリゴンの嘲笑う顔面モデルが浮かび上がった。『アハーアハー!』

2016-09-17 23:51:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「これは!?」「ふむ。第三者による干渉だ。力仕事の時間が来たぞ」「ちょっと待て!どういう事……」『アハーッ!』「待てん。急げ、外だ!」ガゴンプシュー……不吉なシリンダー音が鳴り響き、冷たい空気が流れ込む。独房内のペスティレンスが、電気ショックを受けたかのように身体を痙攣させた!

2016-09-17 23:55:29
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

【スピン・ザ・ブラック・ヘイズ】#1 終わり。#2 に続く

2016-09-17 23:56:12