修習生・若手向け「破産法条文、これ読んで！」by aiko

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産手続が適正かつ公平な清算のための集団的な債権債務処理を行う制度であること。そのことからすれば、同時破産廃止は極めて異例であること。そういう視点を持って読んで頂ければと思います。

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

『慰謝料請求権は、破産財団に帰属しますか？』 ⇒ ln.is/ameblo.jp/aiko… #アメブロ @ameba_officialさんから 破産法３４条との関係では、このブログを紹介しておけば良かったな #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産法44条2項に関連して情報提供頂いた事例 「すぐ受継できないのはおかしい。 こっちは早く債務名義が欲しいんだ‼」と言ってきた原告代理人はいましたね… （@kasumi_shiro） #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産法44条2項に関連して情報提供頂いた事例 交通事故による損害賠償請求権が破産債権のとき、債権認否を経なければ受継できないのに、保険会社の代理人に急かされたのか認否を経ないまま破産管財人が受継しているケースがよくあって（以下略 @bluebuggle ） #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

47条 破産手続開始後に破産者が破産財団所属財産に関してした法律行為は、破産手続との関係で相対的無効となることを定めた規定。開始決定後の破産財団の変動を防ぎ、破産管財人による破産手続内の換価を円滑にするのが趣旨。破産手続開始決定が包括執行手続であることを示す条文の一つ。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

50条。破産手続開始後の破産者に対する弁済の効力。破産手続開始に善意で（破産財団所属の債権について）破産者にした弁済は破産手続との関係でも効力主張OK（1項）。47条1項の例外。「破産者から見た債務者」は、債権者と異なり、破産者の財産状況に関心がないのが通常なことに配慮 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

51条。前記の50条や49条の適用については、32条1項の規定による公告の前なら破産手続開始の事実について善意と推定され、公告の後なら悪意と推定する、法律上の推定規定。32条1項4号は破産者に債務を負担する者に対する、破産者に対する弁済の禁止も公告。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

50条との絡みで51条をあげたのは。破産法が債権者だけでなく「その他の利害関係人の利害」（1条）の権利関係の適切な調整も目的とする手続であること、その目的達成のために、集団的債権債務処理を行うこと、集団的債権債務処理の基準事としての開始決定の重要性を理解してもらうため。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産管財人は、破産債権者の利益の観点で解除か履行かを判断し選択（53条1項）。解除の場合、出来高>既払金なら管財人は差額を注文者に請求。注文者からの前払金>出来高なら、管財人の解除にともない、注文者はその返還につき財団債権者にとなる（54条2項）。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

請負契約での請負人の破産については、最判62.11.26。請負契約は、労務の提供をして仕事を完成させる契約なので、請負人の破産の場合に双方未履行の双務契約の一般原則の適用があるかには争いもあるところ。判例は請負人の債務の内容が代替的か不代替的かで適用を区別。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

双務契約についての53条と、同条による解除があった場合に相手方が取得する権利の破産手続上の取扱いを定めた54条はセットで必読。管財人は破産財団に属する債権を完全に行使できる一方、相手方が破産者に有する権利は破産債権として行使できるだけなのが原則なことを意識して読むこと。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産手続開始時に未履行の片務契約でも、一方の債務が未履行の双務契約でも。その債権債務は破産財団に属する財産or破産債権として処理されるのが原則。でも、双方未履行の双務契約については、53条以下に特則がある。上記の原則がなぜ修正されるかを意識してその趣旨を理解すること。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

財団債権を按分弁済して廃止のパターンって、若手でも割とすぐ当たりうるけど。財団債権の全てが申立時に判明してるとは限らないことを認識して事件処理に当たってないと怖いよね。あと、財団債権の中でも、破産法148条1項1号2号の財団債権がそれ以外の財団債権に優先するのも重要。 #破産法

麗奈 @reeeiinaaaa

152条2項ですね。 優先的財団債権と呼んでおります…。 twitter.com/ponikitiai/sta…

麗奈 @reeeiinaaaa

年をまたぐ固定資産税には、本当注意ですね… #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

@reeeiinaaaa 財団不足の場合の、実体法の優先権とは無関係な債権額の割合による平等弁済の原則（152条1項本文）の例外ですね（同条2項）。財団債権が破産手続によらないで随時弁済を受けることができる権利であることと。財団不足がいつ判明するのかは事案によることの関係も注意ですよね。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産手続開始の年度の固定資産税は、破産法148条1項3号の財団債権（破産手続開始前の原因に基づいて生じた租税等の請求）だけど。翌年1月1日を迎えた場合の翌年度の固定資産税は、同項2号の破産財団の管理・換価・配当に関する費用の請求権として、優先する財団債権になる。 #破産法

麗奈 @reeeiinaaaa

@ponikitiai 特に、開始決定年の固定資産税は148条1項3号ですが、翌年は同項2項に格上げ？されるのも要注意と思っています。 そういう視点からも年内放棄の視点、重要だと常に思っています。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

@reeeiinaaaa 不動産の放棄は実務上重要なチェックポイント多いですよね。年内放棄をするならするで、「放棄した時から管財人が管理処分権を失うこと」に関して、利害関係人への連絡調整もいろいろありますものね。その意味では、「不動産の放棄における法人破産と個人破産の違い」の視点も重要ですよね。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

「破産管財人が不動産の放棄を行う場合において、破産管財人が行う利害関係人の利害調整のためになすべき行為について、破産者が法人である場合と個人である場合との差異を区別して論ぜよ」という問題を思いついた。 #破産法

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

修習生・若手向け「破産法条文、これ読んで！」by aiko このまとめにある私のツイートの中に、今年の司法試験の倒産法（第1問設問2）の問題意識にドンピシャのものがあったのを発見 togetter.com/li/1027460

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

破産で配当が実施される場合も、再生事件も、手続開始前の原因に基づいて生じた財産上の請求権に対して、本来支払われるべきだった額よりずっと少ない額しか支払われないのは同じ。両者が支払いについて、何を原資として、どのように支払われるかを、清算型と再生型の違いを意識しつつマメに条文読む。

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

こういうツイートも昨年していて。我ながら、この時の麗奈先生とのやり取りを見て、破産者が法人の場合の不動産の放棄、という視点で関係条文をチェックしていた倒産法選択の合格者がいらしたらいいなぁ。どなたかお一人くらい、いらっしゃらないかなぁ。 twitter.com/ponikitiai/sta…

鈴木愛子（aiko@学童保育を応援する人） @ponikitiai

アメブロを更新しました。 『平成３０年倒産法第１問・答案例』 #司法試験 #破産法 ameblo.jp/aikosuzuki-law…

ほきょます(仮) @law_edu_master

あんまり認めたくはなかったんだけど、ロースクールの時の勉強の仕方、半分ぐらい間違ってた気がする。受かってないから細かいことは言わないけど、おろそかにしてるものが多かった。 去年一年間の自主勉強の方が身についたことが多かった。