こじらせていたリーマン20160926-20161002

4
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そろそろおそ松が隣の女子に声をかけらる頃

2016-09-26 11:45:04
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「おそ松さん機嫌良いですね」 「そぉ~?」 「朝からすごく笑顔」 「あははーわかっちゃう?ちょっと、いやめちゃくちゃ良い事あったんだよね」 「へえ」

2016-09-26 11:46:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

話ながら隣の子は、ランチトートを取り出す。そういえばもうすぐ昼休みか。ん?ランチトート? 「それ弁当?めずらしーね」 「ちょっと練習中なんです。…彼にはまだ内緒にしてくださいね。上達したら作ってあげるつもりなんで」 「あーはいはいお熱い事」

2016-09-26 11:47:03
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「私もチョロ松さんみたいに綺麗なの作れたらいいのになあ」 「そーだねー……、チョロ松と飯食ったの?」 「ええ。いつだったかな?先週?社食でお弁当食べてらっしゃったんです。それがすごいかわいくて。私も挑戦しようかなって」 「へーふーん」

2016-09-26 11:48:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そういえばあいつ結構自炊する方だもんな。弁当食ってるのは何度か見たことある。うーん。

2016-09-26 11:49:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そろそろおそ松が経理部に行く頃

2016-09-26 11:57:12
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

さてそろそろお昼休みのチャイムが鳴るだろう、といった時間におそ松がきた。入口からまっすぐ僕の方へ向かってくる。 「チョロ松ー!」 「声が大きい。今仕事中」 「お前今日弁当?」 「何にも持ってきてないけど?」 「えーそうなのー」 いきなりやって来ていきなりへこまれた。なんなんだ。

2016-09-26 11:58:05
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「……タイミングが合えば、お前と食いに行けるかもと思って、持ってこなかったんだけど」小声でつぶやくと、しょんぼりしていた表情が一気に明るくなる。子供かよ。愛おしくなるからやめてほしい。ここは会社なんだぞわかってんのか。

2016-09-26 11:59:13
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

といったところでちょうどチャイムが鳴ったので、PCをスリープにして立ち上がる。おそ松は今にもスキップしそうな勢いで、じゃあ行こうぜ~と僕の手をとった。正確には手首を。これで手をつなぎでもしたらぶん殴ってやったところだが、ぎりぎり分別をつけたらしい。

2016-09-26 12:00:21
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

同僚の女性のこちらを見る目が、やけにキラキラしていたが、とりあえず気にしないことにしてオフィスを出た。

2016-09-26 12:01:18
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

なんとなく足の向くまま歩いて、おなじみの定食屋に来た。おそ松は鳥のから揚げ定食、僕は魚のフライ定食。

2016-09-26 12:19:04
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「なんで急に弁当なんて言い出したの?」 おかずをひとつ交換しながら聞く。僕の皿にはから揚げがひとつ乗り、あちらにはフライがひとつ嫁入りした。 「お前の弁当食べたいなあって思って」 おそ松はそのままフライをつまみあげて食べる。美味い。俺もこっちにすればよかった。と呟きながら。

2016-09-26 12:20:07
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「……それは作ってほしいってこと?」 「えっ作ってくれんの!」 「まあ、うん。大したもの作れないけど…?それでもいいなら」 「良い良い!全然食べる!たべたい!」もう、さっきからずっと表情がきらきらしてるから心臓に悪いんだよお前。

2016-09-26 12:21:01
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「いつがいい?僕も毎日作ってるわけじゃないし、そっちも営業で外で食べたりするでしょ」 「いつでもいい……、ああでも明日明後日は取引先に行かなきゃだ」 「じゃあ木曜かな」 「おお…!よろしくお願いします!」 何故だかかしこまった調子で言われる。はいはい。よろしくお願いされました。

2016-09-26 12:22:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そろそろおそ松が弟と電話をしている頃

2016-09-26 20:10:06
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

催促をされたので、弟にチョロ松とどうなったかを喋った。長くなるので電話で。まあその、夜のこととかはだーいぶうすーくしたけど。とりあえず想いが通じ合ったってところが一番の重要事項だろう。

2016-09-26 20:11:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

「でもさあーこれ小説にすんでしょ?」 「参考にするだけだよ。まるきり同じにはしない」 「でもやっぱちょっとはずかしー。えへへ」 「何その笑いキモ」 「兄の恋愛ごとを小説にするという行為もなかなか負けてないとおもうぞ」 「フヒヒサーセン」

2016-09-26 20:12:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

あいつとくっつけたのはお前のおかげによるところもあるから、いいけどさ。電話の向こうで、おめで盗塁王!という叫びが聞こえた。下の弟にもこの件は伝わっているらしい。

2016-09-26 20:13:03
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

言えば全部うまくいく、と教えてくれたのは、どちらの弟だったか。兄ちゃんとしてはあんまりカッコ悪いところ見せたくないんだけど、結局なんだかんだ助けられてしまったなあ。今度飯でも奢ってやろうか。

2016-09-26 20:14:04
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

小説、いつか読ませてくれよ。そう言って電話を切った。

2016-09-26 20:15:04
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そろそろチョロ松がおそ松のスケジュールを確認する頃

2016-09-27 09:15:04
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

社内システムにログインして、こっそり(隠れる必要もないのだけど)おそ松の予定を確認した。今日は取引先に直行。ついでにあちこちまわってくるらしく、戻りは15時以降の予定になっていた。忙しそうだなあ。こちらもこちらで、半期決算の時期だからいよいよあわただしいのだけど。

2016-09-27 09:16:03
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

……そういえば月末までの書類、あいつまだだよな。猶予はあるが、どうせ忘れているだろうから催促した方が良いだろう。戻りが遅いなら、ひとまず先に社内メールで。完結に用件だけを打って、送信ボタンを押そう、として、一端やめる。うー…ん。

2016-09-27 09:17:02
こじらせていたリーマン @ro1xrc3

そろそろおそ松にメールが届くころ

2016-09-27 09:20:05
1 ・・ 9 次へ