「新古書店」問題と、著作者への利益還元について

「新古書店」Wikipedia記事 → http://ow.ly/472GY 「『漫画家が飢えて死ぬか、読者が飢えて死ぬか。』を読んで考えたこと」http://togetter.com/li/106901 この中で私は「健全な中古市場が形成されることは、新品販売にとっても良いこと」という意見を提示しました。意外だったのは、ここに誰も反応してこなかったこと。古書流通に対する批判的な意見を眼にすることが多かったので、著者や出版社の立場から反論があるかな?と思っていたのです。 続きを読む
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たかのん @k_takanon

「健全な中古市場が形成されることは、新品販売にとっても良いこと」に誰も反応してこなかったのは意外だった。「古書流通は作者にお金が落ちないから、できれば新品を買おう」という主張への反論だったのだが。 http://togetter.com/li/106901

2011-03-03 14:12:09
キサル @qisaru

@k_takanon 新古本を中心に扱う古書店は、本当に製作側に利益が還元されないんだろうか? と、逆の視点でも考えているのですが、まとまらず、反応できませんでした。宣伝とみなせば大きな還元になるのか?、とか、本を引き取ってくれる場所があるから購入のハードルが下がるのか?とか。

2011-03-03 15:51:20
キサル @qisaru

@k_takanon あのトゥギャッターではポジションを決めて話しているものの、会話なので、話しが進むにつれて主張や視点がふらふらゆれています。でも、その性かおかげか、いろんな意見が聞けて考えさせられます。

2011-03-03 15:54:01
たかのん @k_takanon

.@qisaru 新古本ってどういう経路で古書店に並ぶんでしょうね? 軽自動車の登録済み未使用車は、メーカーから課せられたノルマをこなすためディーラーが自社名義で登録することで発生します。軽は人気が高いので、中古相場がなかなか下がらないのです。

2011-03-03 16:04:27
キサル @qisaru

@k_takanon かさばるので本をストックできない、新しい本を買う資金の為に早めに売って高く買い取らせたい、等を聞きますね。万引きして新古本屋に売る事で小金を稼ごうとする犯罪もよくあります。出版社が売れない本を回しているという噂もありますが、それにしては人気のある新刊が多い。

2011-03-03 16:10:14
たかのん @k_takanon

@qisaru なるほど、新しい本を買う資金のために読んだらすぐ売って高く買い取らせる、というのが多そうな気がしますね。人気がある本でなければ高く売れないでしょうから。

2011-03-03 16:20:22
キサル @qisaru

@k_takanon そもそも、本を処分するのってハードルが高いんですよね。棄てるのはもったいない。売るなら心理ハードルは低い。売れる=価値があるですから。手元に置かなくなっても良くなった本の引き取り先があるからこそ、本を消費するように買える層もいるはずです。新古本店、悩みます。

2011-03-03 16:39:15
たかのん @k_takanon

@qisaru 売り先があるからこそ、どれだけ「読み終わった本だけど、手元に置いておきたい」と読者に思わせることができるかどうか、ということが作者の実力として求められているのではないでしょうか。ストックできなくなっても売り先が無ければ、古紙回収かゴミにされるだけですからね。

2011-03-03 17:41:20
キサル @qisaru

@k_takanon そうですね。そもそも面白くないコンテンツは売られても仕方ないと思いますし、買われなくても良いと思います。受け手のシビアな評価こそが娯楽産業の真髄です。新古書店は、売る方について考えると読者側の利益が立って見えるんです。買う方のメリットって何だと思われますか?

2011-03-03 19:41:44
たかのん @k_takanon

@qisaru 買う方のメリットは新古書でも全く同じで、単純に「読みたい本が、通常より安く手に入る」ことだと思いますよ。そもそも「新古書」って何だろう?と定義を考えると、結構難しい話になります。ちなみに中古車業界では公取協の指導で「新古車」はご法度、「未使用車」と呼称されます。

2011-03-03 19:51:36
キサル @qisaru

@k_takanon 新古車の定義を見てきました。新車(未使用車)だけれど中古車市場で流通している車ということで良いのでしょか?今まで話してきた新古書は「比較的近年に出版された本」になります。新古書店のウィキペディアですが参考まで。 http://bit.ly/bfYv0z

2011-03-03 20:03:11
キサル @qisaru

@k_takanon やっぱりその一点なんですよね。安いの一言に尽きる。新古書の利点は『安い』欠点は『誰かが使用している、汚いことがある』、新本の利点は『未使用できれい』欠点は『高い』に集約されてしまう。件のまとめでも書いているんですが、私はここの判断に(続く

2011-03-03 20:04:46
キサル @qisaru

@k_takanon 承前)『生産者に還元できる』を入れれないかなと思うんです。新書と新古書の価格を比べて、『面白い』『次を読みたい』という期待が価格を上回っていたら新書を買って欲しい。でも、この『次のコンテンツに投資できる利益、出来ない不利益』がはぶられているように感じる。

2011-03-03 20:08:23
たかのん @k_takanon

@qisaru なるほど、「商品の種類・出版年月・本の状態等を基準としてほぼ一律に価格を定めることとし、これにより値付けの手間を省いている」ということは、市場ニーズを無視した値付けをしているわけですね。この方式はいずれ淘汰されますね。

2011-03-03 20:10:31
キサル @qisaru

@k_takanon 次に投資する気も無くなる程、新本が高いというなら、それは出版社の失敗だし、怠慢だと思いますがw

2011-03-03 20:11:10
キサル @qisaru

@k_takanon だから、利用している人たちが故意に、あるいは安易に、『出版側に投資しない結果新書が出なくなる可能性』から目をそらしている部分があるけれど、古本市場自体は健全だと思います。

2011-03-03 20:22:00
たかのん @k_takanon

@qisaru 「次の作品を出してもらうために投資する」考え方は素晴らしいと思います。ただ、古書流通の中で還元されるようになることは、残念ながら無いでしょうね。ゲームの事例で最高裁の判決が出てますし、今後法改正が論議されるとしたら物販まで巻き込んだ大論争が起きる。

2011-03-03 20:31:13
キサル @qisaru

@k_takanon そうですね。古書を規制したり、古書についてお金を取ろうとするアクションは新書古書を含めた全ての書籍業界の不利益にしかならないと思います。だからといって新書の値段が高くなるとますます買わなくなるし、買えなくなる。ジレンマだと思います。

2011-03-03 20:33:16
たかのん @k_takanon

@qisaru 「次の作品を出してもらうために、著作者へ投資する」方法として最も現実的なのは、寄付・お布施・投げ銭という行為だと思います。ケチな人の意識を変えることは難しい。

2011-03-03 20:35:11
キサル @qisaru

@k_takanon 個人的には書籍自体に広告を載せる事で価格を抑えれないかとか、携帯やPCからISBNを入力したら広告+投げ銭が出来て、収益が出版社や作者が回収できるシステムとかで、古書からも利益回収が出来ないかとか妄想しますけど、法律的な問題や業界の約束で難しいと思いました。

2011-03-03 20:36:17
キサル @qisaru

@k_takanon 本当は、けちな人でも無意識に投資してしまうような利益回収システムが必要なんでしょうけどね。本という分野はライブ感が薄いし、消費する人たちと生産者の距離が遠いので難しいでしょうね。

2011-03-03 20:38:59
たかのん @k_takanon

@qisaru そういう意味では、新品販売時だけ通用する「おまけ」商法は効果的なんですよね。新古品より新品を買いたくなる。それだけ愛される作品である必要があるのと、おまけじゃなくて単品販売した方が利益が出る可能性があるのがジレンマ。

2011-03-03 20:44:33
キサル @qisaru

@k_takanon そうなんですよね。しかも、価格が高くなってしまうので、生産しすぎたおまけ付版が売れ残り赤字になる場合もあるようです。資本主義的に、商売として眺めたときに、出版社がしなくてはいけない努力や試されていないアイデアはまだまだあるように感じます。出版社がんばれ。

2011-03-03 20:48:56
たかのん @k_takanon

@qisaru それは生産者側の怠慢でもあると思うんです。儲けるための方法を全く考えてこなかったわけですから。考えなくても、誰かがやってくれるというぬるま湯に浸かってきてしまった。

2011-03-03 20:57:46