『新撰21』読書会(3)「山口優夢+佐藤郁良」

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中村 安伸 @yasnakam

そろそろはじめたいと思います。いつもどおり、ハッシュタグ #shinsen21 を入れてご発言ください。半角スペースをお忘れなく。前回から一ヶ月ほど空きましたので、お忘れの方も多いかもしれませんが。

2010-03-27 22:00:16
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 今回は山口優夢さんの作品、および佐藤郁良さんの小論をとりあげます。

2010-03-27 22:01:09
榮猿丸 @micropopster

身体の部分を詠んだ句が多いのが特徴ですね。〈心臓はひかりを知らず雪解川〉などなど。 #shinsen21

2010-03-27 22:06:11
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 内容的には詩的なもの、叙情的なもの、写生っぽいものなどバラエティに富んでいるのですが、句の形としては比較的かっちりとした定型のものが多い、と感じました。

2010-03-27 22:06:14
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 身体を物質として扱うような句が目立ちますね。「台風や薬缶に頭蓋ほどの闇」、「月冴えて顔のさいはてには耳が」一句めは薬缶の比喩として頭蓋をもってきてるわけですが、そういう使い方自体がちょっと独特。

2010-03-27 22:10:07
とき @toki2010

#shinsen21 「里」同人のtokiと申します。拝聴しています。

2010-03-27 22:11:43
松本てふこ🌸 @tefcomatsumoto

#shinsen21 「骨壺のごとく風船抱きけり」にも似た匂いが。RT yasnakam 身体を物質として扱うような句が目立ちますね。「台風や薬缶に頭蓋ほどの闇」、「月冴えて顔のさいはてには耳が」

2010-03-27 22:12:34
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 薬缶の句も骨壷の句も直喩形式ですね。他にも結構あります。

2010-03-27 22:13:42
中村 安伸 @yasnakam

@toki2010 ありがとうございます。よろしければご発言ください。 #shinsen21

2010-03-27 22:14:51
榮猿丸 @micropopster

俳句的な〈モノ〉的物質感や、身体性とか身体感覚とは違うように思う。ゴス系というか、澁澤龍彦っぽい、妖しい世界や物語を立ち上げようとしているようにみえる。〈台風や薬缶に頭蓋ほどの闇〉〈梅雨長し髭はつぶやくやうに生え〉#shinsen21

2010-03-27 22:15:02
とき @toki2010

#shinsen21 @yasnakam ありがとうございます。では、みなさんのおじゃまにならないように少し反応してみます。

2010-03-27 22:22:45
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 妖しい雰囲気を出そうとしている句、結構ありますね。「仙人掌を舌と思ひて愛しけり」「眼球のごとく濡れたる花氷」とかにも、そういう傾向は感じます。

2010-03-27 22:23:17
榮猿丸 @micropopster

身体の比喩多いね。〈眼球のごとく濡れたる花氷〉。作句信条で「一句の向こう側に生々しい世界が広がっているという戦慄」と述べているが、物質感ではなく、それを媒体として、躍動感とかリアリティではなく、グロさに近い生々しさ。 #shinsen21

2010-03-27 22:23:36
松本てふこ🌸 @tefcomatsumoto

#shinsen21 妖しい世界で統一するのではなく、ちょっと箸休めっぽい句もありますよね。「ちちははに少しおくれて初笑」「お茶がこぼれて赤い羽根捨てにけり」…時々変な酷薄さがあって面白い。

2010-03-27 22:29:46
とき @toki2010

そうですね。でもどろどろ感はあまりなくて「うっすりした」感じがします。RT @micropopster: 身体の比喩多いね。(中略)物質感ではなく、それを媒体として、躍動感とかリアリティではなく、グロさに近い生々しさ。 #shinsen21

2010-03-27 22:29:57
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 グロテスクを美に転化しようとしている感じ、シュールレアリズムっぽいなものもありますね。「全身にまなこの開く寒椿」とか。

2010-03-27 22:30:10
榮猿丸 @micropopster

そう、そういう感じ。 RT @yasnakam グロテスクを美に転化しようとしている感じ、シュールレアリズムっぽいなものもありますね。 #shinsen21

2010-03-27 22:33:06
榮猿丸 @micropopster

〈小鳥来る三億年の地層かな〉が象徴的だと思うけど、小さなものから大きなものへ、浅いものから深いものへというような、何か掘り下げた奥に真実があるはずだという、ある意味ピュアな信念がみえる。〈婚約とは二人で虹を見る約束〉なんてふつう詠まんし。 #shinsen21

2010-03-27 22:33:29
松本てふこ🌸 @tefcomatsumoto

#shinsen21 わかりますわかります! 読みやすいというか、元の世界に帰りやすい。さっき言った100句のまとめ方にも原因があるのかもしれませんけどRT@toki2010 どろどろ感はあまりなくて「うっすりした」感じがします

2010-03-27 22:33:55
関悦史 @Seki_Etsushi

身体の比喩に限らず人体そのものは消えてその質量の気配だけ感知しているような不気味句意外と多い。〈風鈴のいつぱい鳴つて誰も来ず〉〈客去ればテーブル拭ふ夏の月〉〈長き夜のどこもきしまぬ廊下かな〉〈どこも夜水やうかんを切り分ける〉〈おぼろ夜の着物は展翅されしまま〉 #shinsen21

2010-03-27 22:33:58
中村 安伸 @yasnakam

#shinsen21 後半はグロテスクさはあまりないですね。年代順ではなさそう、もしかしたら逆順なのかも。

2010-03-27 22:34:30
yanoreina @8no07

「皮剥いで骨割つて肉裂けば虹」もグロテスクと美かな。身体の句が多いから、全般的にインドアなイメージが強い。日常詠ではいろいろな飲み物が道具になっているかな。 #shinsen21

2010-03-27 22:34:43
関悦史 @Seki_Etsushi

黒沢清監督『回路』で人が消失していった後の壁の染みのようなホラーっぽさがないでもない。 #shinsen21

2010-03-27 22:36:01
栗山 心 @kuriyamakokoro

「湯灌してとはの湯冷めとなりにけり」「死ねば神仏指にうぐいい餅の粉」「荒梅雨や弔辞読むとき前かがみ」など、死を感じさせる句を詠んでいるのが印象的でした。 #shinsen21

2010-03-27 22:37:49
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