僧侶の妻帯について

僧侶の妻帯は日本仏教だけの現象なのか?ベトナムや韓国、ネパールの事例を交えたやりとりです。
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月子☪️رَفِيقة🌹Rafiqah @tukiko09

@onkorokoro 結局は「女の敵は女」になっているところが私には悲しく思えます。尼僧が結婚してる尼僧を出家者とみなさないのなら、同様に妻帯している男僧を出家者とみなすべきではありません。結局は尼僧自身も差別してるんですよね。

2010-03-29 23:09:52
@onkorokoro

一昨年の日本での世界仏教徒会議でアジアの尼僧さんが英語で性差別をなくすべき!と強く訴えていた姿を思い出しました。日本にもその元気がほしい!QT @hantaka タイで初となる尼僧が誕生 http://www.youtube.com/watch?v=IyNsCW0Mxzo

2010-03-29 23:10:39
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@onkorokoro

@tukiko09 男僧寺院(本寺)の末寺という形の位置関係にある尼寺が殆どだと思います。故に本寺に対して文句を言ったらその地域でさえ生きていけない可能性大。結婚についても、出家は結婚しないのが本筋と考えていても、男僧には正面きって言わない。色々矛盾していることは多いんですよね。

2010-03-29 23:20:47
百目鬼洋一 @hantaka

乞御参照→ http://www.horakuji.hello-net.info/lecture/buddhist/bhikkhuni.htm RT @tsuneduka 南伝仏教では正式な尼僧教学は消滅してしまった…と聞いたことがありますが。

2010-03-29 23:30:23
月子☪️رَفِيقة🌹Rafiqah @tukiko09

@onkorokoro 尼僧寺が次々と男僧寺になったり、檀家さんも尼僧寺を格下と思ってたり、なんだか尼僧を取り巻く環境は厳しいですよね。色んな矛盾や欺瞞を目の当りにしてると、欧米の僧堂の方が純粋なものを学べそうな気がしてくるんですよ(汗)

2010-03-29 23:38:45
@onkorokoro

@tukiko09 尼僧寺院の現状について理解していただけるだけでも本当に有難い思いがします。そんなめっちゃシビアな現状なもので、海外禪堂逃亡をひそかに夢見るわけです(^人^)(実現はかなり無理っぽいですが・・)。では、おやすみなさい。

2010-03-29 23:48:25
月子☪️رَفِيقة🌹Rafiqah @tukiko09

@onkorokoro あはは(o^o^o)いつか海外逃亡できますように(^人^)(笑)アジアの尼僧(上座部の優婆夷含む)を取り巻く状況は厳しいですが、欧米の女性たちの頑張りには期待しています。欧米のテーラワーダでは女性比丘尼が誕生していると聞きますし。おやすみなさい☆

2010-03-29 23:59:24
佐藤剛裕 @goyou

チベット仏教には、7〜8世紀の密教伝来当時から在家密教行者の伝統が生きていて、瞑想の実践と祭礼の司式の面で大きな役割を担ってきました。当然妻帯しますが、小乗戒については帰依戒と優娑塞戒を保持しています。あとは大乗戒と密教の三摩耶戒です。

2010-03-30 03:23:47
佐藤剛裕 @goyou

優娑塞戒というのは、別名居士五戒とも呼ばれます。僧侶の妻帯について論じるときには、小乗仏教以来の別解脱戒(プラティモクシャ)と大乗の菩薩戒と密教の三摩耶戒の三段階の戒が重層的に存在することをわすれてはならないと思います。

2010-03-30 03:27:22
佐藤剛裕 @goyou

ネパールの僧侶の妻帯というのは、チベット仏教の在家仏教、ニンマ派の影響力が強いためです。チベットで中世以降力を強めた大僧院組織の政治的影響力が及ばなかったため、在家仏教が現在まで比較的色濃く残っています。

2010-03-30 03:31:19
佐藤剛裕 @goyou

妻帯する在家仏教を重視するか、出家者集団を重視するかというところには、共同体の経済状況も大きく関わってきています。シェルパ族などは近代に入ってジャガイモの栽培で経済状況が改善されたため、次第に出家者集団を重視するようになっていきました。

2010-03-30 03:34:56
佐藤剛裕 @goyou

優娑塞戒(居士戒)においては、妻帯は禁止されていませんが、不倫が禁止されてますね。あとは幼女性愛も禁止です。

2010-03-30 04:08:17
佐藤哲朗(nāgita) @naagita

その辺の変遷は、近代におけるベンガル仏教徒の来歴も併せ考えると興味深いですね。http://bit.ly/bp3i7URT @goyou 妻帯する在家仏教を重視するか、出家者集団を重視するかというところには、共同体の経済状況も大きく関わってきています。(以下略)

2010-03-30 04:30:07
佐藤剛裕 @goyou

.@naagita インドにも在家仏教の伝統の名残がみられるんですね。ベンガルは後期密教の母タントラ発展した一大拠点ですから、こういう在家の仏教徒たちが担っていたのがありありと伝わってきますね。

2010-03-30 04:38:29
佐藤剛裕 @goyou

.@naagita チベット仏教は新訳期以降はベンガル仏教の影響を強く受けています。11世紀頃から沢山のヨーガ行者がチベットに入ってタントラの伝法に寄与していたんですよ。

2010-03-30 04:58:11
佐藤剛裕 @goyou

.@naagita チベットの戒律復興運動の原動力となった大学僧アティーシャもベンガル出身なんですよね。現在のバングラディッシュあたりですが。あの方は、ヴィクラマシーラ、ナーランダー、そしてスマトラ島でも学んでいました。

2010-03-30 05:04:37
al (⃔ *`꒳´ * )⃕↝ sinceK @alsinceke

意外に広がりのある問題。「尼僧」問題があることは盲点だった・・ RT @naagita: 「僧侶の妻帯について」尼僧に関するあれこれ、チベット仏教の在家仏教と出家仏教などの発言を追加。 http://togetter.com/li/11624

2010-03-30 09:24:08
佐藤哲朗(nāgita) @naagita

.@goyou ベンガルもジャワも密教が盛んな地域でしたが近代の仏教復興は主にテーラワーダが担いました。出家仏教への回帰は社会が安定した日本の江戸時代にも起きた現象です。廃仏毀釈後の在家指向は単なる世俗化と捉えるより逆境に置かれた日本仏教のその時代の適応形と評価出来るかもです。

2010-03-30 11:18:28
tomomiss @tomomiss

僧侶の妻帯についてhttp://togetter.com/li/11624 ジェンダーの話も出てきて、盛り上がってまいりました。

2010-03-30 11:21:43
@onkorokoro

明治以降、世襲でいかないと、持続可能な寺院にはなれなかったという歴史的背景。うちは尼寺だけれども擬似家族を形成することにより、世襲みたいな、そうとも言い切れないような形で寺を護持してきた。だから世襲について云々言えない立場にあるかな。あ、パスタきた。今日は外食。

2010-03-30 11:38:16
佐藤剛裕 @goyou

.@naagita そうですね。スリランカを含めて、密教が盛んだった地域でテーラワーダが復興しているのは大変興味深い現象だと思っています。排仏毀釈後の在家化は僕も肯定的にとらえています。

2010-03-30 12:41:41
佐藤哲朗(nāgita) @naagita

.@onkorokoro 貴重なお話、ありがとうございます。明治以降、日本仏教は在家仏教化したと言いますが、在家の「家」とは所詮、家父長制における「家」しか想定してなかったのかもしれません。「家」の変容に対応しないと、「在家仏教」の未来も危ういかも。

2010-03-30 12:51:52
@onkorokoro

@naagita 今、自分が置かれている環境はまさしく「現代尼僧事情」そのものなので、「良い事」「好ましくないこと」両方をとにかく言語化したいと思ってます。ツイッターを通じて様々な反応をいただけるのは嬉しいこと。今までは、発言してもどこかで握りつぶされることが多かったです。多謝。

2010-03-30 13:03:28
佐藤剛裕 @goyou

日本の仏教における妻帯について考えるなら、真言宗の高野聖、修験道の山伏、真宗の毛坊主など、もともと古くからあった在家仏教の形にも注目する必要があるでしょう。

2010-03-30 13:06:16
佐藤剛裕 @goyou

そうすると、出家していようが妻帯していようが悟りにいたる可能性には違いはないという如来蔵思想に行き当たりますね。

2010-03-30 13:16:25