編集部イチオシ

「へら絞り法」の加工精度を検証し、ブラックホールの撮像をめざす。これまで行った「へら絞りアンテナ」の精度検証まとめと今後の課題

クラウドファンドでその研究資金集めています。これまでの研究検討のまとめ https://academist-cf.com/projects/71
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

クラウドファンディング始めました。 「へら絞り法」の精度を検証しブラックホール撮像を目指す! academist-cf.com/projects/71

2018-06-28 09:04:24
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

北嶋絞製作所での口径2mアンテナの製作の様子。この作ったアンテナ面の精度を正確に知りたい。60ミクロン以下は確か。測定時の誤差が大きいので、本当はもっとよいはず。 pic.twitter.com/8lPumP15ry

2018-06-28 14:10:57
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

大師堂さんはへら絞りアンテナも使ってた。が、サブミリ波観測を安くやるため「へら絞りはどう?」と考えたのは春日さん(法政大)である。「面精度300μmくらいだろうから、研磨修正して、100μmにすれば、まあまあ使える」という。へら絞りで安く作り、あとの苦労はおまえがしろ、ということだった。 pic.twitter.com/npPmeRIP9z

2018-07-19 09:48:24
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

図:アンテナ抱える春日さん。2010年2月ころ。北嶋絞製作所にて。

2018-07-19 09:49:21
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

春日さんが行ってみようと言ったのが北嶋さんだった。 大田区京浜島、花田空港のそばの工場である。 アンテナとしては、大師堂さんの干渉計アンテナだけではなく。過去に口径3.8mのものまでへら絞りで製作していた。 kitajimashibori.co.jp

2018-07-20 09:00:51
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

まず、口径1 mほどのアンテナを、既存の金型で作ってもらった。1 m以内なら国立天文台・技術センターにある精密三次元測定器で測定できるからである。 アンテナは1時間もしないうちに出来上がった (2009年11月ころ)。 pic.twitter.com/lH0YL859lh

2018-07-21 09:17:03
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

アンテナは厚み1.5 ミリのアルミ板。測定器はプローブが下りてきてアルミ面に触れたときの座標を計測する。このときアンテナを動かしてしまうのではないか?どうやったら正確に面の形を計測できるだろう。技術センターでは分厚くて変形しないものしか測ったことしかない。試行が行われた。 pic.twitter.com/YabGbqmQzK

2018-07-21 19:09:08
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

相談の結果、なにかを敷き、そこに置けば、アンテナ面は歪ませることなく、測定できるだろうということで、ビーズを箱にしきつめ、アンテナのせて三次元測定した。プローブの接触のうちにアンテナが埋まってゆく。推定40ミクロン不等沈下。失敗。(国立天文台技術センター・2010/02) pic.twitter.com/7MfcT8EYbf

2018-07-22 13:51:43
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

ビーズの寝床にアンテナ置いての三次元”精密”測定、データ解析してみると、意外にも120ミクロンという予想より3倍もいい数字がでた。いい気になって学会発表した。幸い?測定の専門家がいない分科会だったので、失笑も受けずに済んだ。 pic.twitter.com/a7MJyE3Uv5

2018-07-25 17:03:49
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

面精度は予想外に良かったものの、その数字のどこまでが測定の際の誤差なのか?また、3次式群で示される歪みはアンテナの形なのか?さっぱりわからない。どうせ測定精度はあがらないなら、適当に固定してもいいよね?ということで縁を支柱に乗せることにした(2010年6月ころ)。 pic.twitter.com/XToCj2ZB82

2018-07-27 15:36:20
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

支柱で縁を固定して、同じアンテナを測定したら、面精度60ミクロンという数字が出てしまった。今までの苦慮は何だったのだろう (2011年1月)。 pic.twitter.com/wrFv1zwneN

2018-07-28 12:25:26
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

このへら絞りアンテナ研究をすすめるクラウドファンディングをやっています。「へら絞り法」の精度を検証しブラックホール撮像を目指す! academist-cf.com/projects/71

2018-07-28 12:28:03
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

支柱固定でうまく測定できると判って、作った 2枚のアンテナの面精度を比較。 精度は2倍も違う。係数 aが違うので、異なる金型を使ったのだろう。職人さんの技量などでも変わるのだろうか?へら絞り加工の精度を決める要因は一つではないようだ。 pic.twitter.com/Fkj6mqz83A

2018-07-29 11:01:14
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

気になるのは再現性であった。金型の面形状をどれだけ正確にへら絞りアンテナ面は受け継いでいるのだろう?金型面とへら絞りアンテナ面を比べればいいのだが、金が無い。2枚作って、面がどれだけ一致する調べることにした。twitter.com/344Makoto/stat…

2018-08-01 09:13:31
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

当時、科研費(萌芽)で頂いたお金で1.8m 口径アンテナを二枚作り、大型三次元測定器で計測することにした。金型は新たに作るだけのお金は無かったので既存の古い、あんまり精度のよくないものを使った。

2018-08-01 09:17:15
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

技術センタの岡田さんが探してくれたのが、京都・大津のクリスタル光学さんである。そこに東洋一でかい、3次元測定器があった。乗用車1台の形状が(数)ミクロンレベルの精度で測定できる。 crystal-opt.co.jp/contents/works…

2018-08-01 09:21:36
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

アカデミストさんで紹介してある写真(以下)は測定時のもの。支柱をアンテナの縁にたて、固定する方法を早速使った。 academist-cf.com/projects/71 pic.twitter.com/vd9rIysF8s

2018-08-01 09:24:19
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

4 cm間隔で1600点も測った。半分手動での計測なので一枚測るのに半日以上かかった。今考えると、格子間隔は10 cmで良かったと思う。面精度は250ミクロンくらいだが、これは金型自体の精度だと判る。2枚ともほとんど同じ形状になっているのだ。へら絞り加工精度はとてもよいだろうことがうかがわれた。 pic.twitter.com/cqciIUlpVH

2018-08-02 10:58:07
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

そして、さらに驚くべきことに、一旦つくったアンテナ面の精度は、重ねて置いておく、というテキトーな保管をしていても維持される。1m 口径のアンテナは4枚作ったが再度三次元測定をしてみると、精度は変わっていないのである。 pic.twitter.com/43s1VZ1Lox

2018-08-06 13:00:31
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三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

高精度の鏡面は大事に扱わないとゆがめてしまう!と思っていたが、扱いはテキトーでいいわけである。これは組立・解体・移設を繰り返したりするのに便利ということである。

2018-08-06 13:07:07
三好 真@ブラックホール撮像、まだ先。 @344Makoto

ただし、厚みは1.5~3mmしかないので、ちょっとした外力で変形する。傾けたらどうなるかと思って実験したら、測定値は1ミリrmsになってしまった。みかけ、しっかり固定したつもりだったが、不均一な外力がかかったと思われる。 academist-cf.com/projects/71 pic.twitter.com/0gVmYQFwh1

2018-08-06 13:37:58
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