科学者の社会問題への関与とその難しさみたいなもの。

お二人の会話を遡って読んでたらふかいい内容だったのでまとめ。 個人的にはこの文脈で科学者の側に反省を求めるのは無理がある気がするけども。
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@himaginer

しかし、「では、なぜ科学者が社会問題に関与すると、その科学者は往々にして"agenda-driven science"を行っていると社会に思われるのか」という疑問は残ります。結局は安易なレッテル貼りに帰着するんでしょうか… @skasuga

2011-04-25 15:31:56
@himaginer

少し考え直すと、科学者としては社会問題に関与しないことが自己の『中立性』を保つために有利なものの、社会はそれを「『公益性』を欠き、(科学予算の大半を出している) 国のagendaに則しているだけの行動」と評価する構図があるのではないでしょうか。 @skasuga

2011-04-25 15:48:39
@himaginer

うーむ、つまり「基本的に科学者は、支給された研究費の目的に則した研究課題に取り組んでいるかぎりは、研究結果についてはとやかく言われないから、御用学者なんてほとんど存在しない」と主張しても、「研究費の目的自体に国のagendaが絡んでいる」と思われているわけか...

2011-04-25 15:58:49
@himaginer

デブリ観測の分野だと、米政府 (≒空軍) も民間衛星運用者も「もっと情報が欲しい」って方針で一致してるから、agenda もクソもないです。だから「御用学者」の議論自体、あまり実感が湧かない。

2011-04-25 16:03:39
@himaginer

この前調べたら、太陽電池発電のコスト見積もりって、調べた人によって4倍くらい違う。要は科学的には「コスト見積もりは難しい」程度のことしか言えないのに、例えば一番安い見積もりを出した人が、そのデータを用いて行政に太陽電池発電促進を働きかけるのは、なんか違うと思うんです。

2011-04-25 16:09:32
@himaginer

(ちなみに自分が調べた中で一番安い見積もりを出してたのは環境保護・原発反対系NGOでした。まあ、当たり前っちゃあ当たり前ですが...)

2011-04-25 16:10:33
@himaginer

だけど、一番安いコスト見積もりが科学ありきなのか信条ありきのかは確実には言えないし、それをいちいち調べるのなんてほぼ不可能だから、シニカルに「みんな信条ありき」って思われちゃうのかな。深夜帯で頭が働かなくなってきたので、今日はここで保留。

2011-04-25 16:31:14
KASUGA, Sho @skasuga

はい、大体。 RT @himaginer:「科学技術に多額の国家予算が割り当てられるようになってから、科学の自主性が疑われ始めた。しかし、その自主性を示す社会貢献活動を日本の科学者は積極的に行わなず、結果社会の信頼を失った。この点は反省すべきだ」ということで合ってますでしょうか?

2011-04-25 16:59:27
KASUGA, Sho @skasuga

ここですね。 RT @himaginer: 科学者としては社会問題に関与しないことが自己の『中立性』を保つために有利なものの、社会はそれを「『公益性』を欠き、(科学予算の大半を出している) 国のagendaに則しているだけの行動」と評価する構図があるのではないでしょうか。

2011-04-25 17:03:49
KASUGA, Sho @skasuga

本当は、社会の側も科学者が社会に関与するインセンティヴを提供しなければいけないという面はもちろんあるかと思います。今だと出る杭が打たれるだけで、それでもがんばっても酔狂でやっているとしか思われない。@himaginer

2011-04-25 17:04:46