民主主義と学者・専門家の役割

興味深いやりとりがあったのでまとめてみました。
政治
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斉藤 淳 @junsaito0529
民主主義体制と権威主義体制を比べると、前者では政策転換が選挙を通じて漸進的に起こるため、リスクをヘッジしやすいという学説がある。日本は、民主主義体制という名目だけど、あまり選挙とは無関係な政策転換ばかりやっているから、いつか急に舵を切らなくなって大変なのではないかと懸念する。
斉藤 淳 @junsaito0529
議員本人の報酬は減らして構わないので、その分、政策スタッフ10人ぐらいつけたら良いんじゃないですかね。定数削減は財政にほとんどインパクトナイですよ。むしろ霞ヶ関への民主的統制を強化した方が良いんじゃないですかね。僕は参議院は不要論です。 @makotosugitani
斉藤 淳 @junsaito0529
財務省が総定員法で公務員の人数を制限するもんだから、公益法人が増えたり、民間が本来政府がすべき業務を代替したり(規制措置がそれに該当したり)。だからこの問題はそんなに簡単じゃないですね。 QT @pehama 公務員の数は余っていないの?
斉藤 淳 @junsaito0529
本来はマニフェストに対する業績評価のサイクルとして小選挙区制・議院内閣制が想定されていたのですけどね。現状はというと・・・・・ QT @wara33 でも、支持した政策と全く違うことを議員が推進されては、有権者としては直接Yes/Noを投票したいですよ。
斉藤 淳 @junsaito0529
あわせて局長以上を政治任用にする仕組みも必要ですね。秘書の資格試験や経験要件が良いかは場合によるでしょう。 QT @makotosugitani 93年に始まった政策秘書制度は失敗だったというのが通説ですが、政策秘書を増やせば成功すると思いますか?
斉藤 淳 @junsaito0529
政策スタッフは別に政党付にしても良いし、委託調査費にして使途制限をつけるなどの形を取っても良い。選挙対策としての地域回りは別に秘書じゃなくても地方議員の皆さんと連携するやり方もある。 QT @makotosugitani ドイツ型の法機構に、米国式の議員立法
斉藤 淳 @junsaito0529
ハーバマースの場合は反映と言うよりは、熟議を通じた学習、選好の変更であって、「反映」の困難さを問題にするのはどちらかというと民意の集約を問題に考えてきたコンドルセ、アローなどの系譜ですかね QT @makotosugitani 制度設計にあたって、民意を反映させる
斉藤 淳 @junsaito0529
民意の反映が、誰の民意なのか。一般消費者なのか、生産者によって組織される利害団体なのか。多元主義的な立場は、往々にして集合行為問題を軽視した結果「カネの力で票や規制や保護が買える」という主張を結果的に正当化してしまった。 @makotosugitani
斉藤 淳 @junsaito0529
日本の政治はむしろ個別利害の反映については十分に多元的かつ分権的で、むしろ安全保障や経済成長という、国全体の公共政策に責任を持ちつつ市民的自由を保障する仕組みが弱すぎる。 QT @makotosugitani 議員を増やして多元的な利益集団の意思を国会に反映させるべきで
斉藤 淳 @junsaito0529
数理政治学の授業を取っていたときに、最初に言われたことは「民意なるものは存在しない。誰かが戦略的に作るものだ。」
斉藤 淳 @junsaito0529
UCLAで取った数理政治学のセミナーは、僕が後々どのような政治学を研究するか決定づけた。シュワルツ教授曰く「情報は公共財であり、常に過少生産される。だから我々は何も知らない」「どのような政治制度でも、政策結果はひねり出すことが出来る」僕が世論調査を信じないのは、多分にこの影響。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
因みに学術会議には、311以降、重要な情報がちっとも回ってこなかったのだとか。SPEEDIのことも情報は入ってこなかったし、政府からのコンサルテーションもなかったと。以前にあるところから聞いた話では「学術会議は当てにならない」という判断が政府側(とくに官邸)にはあったとも。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
まぁ、この役立たずな学術会議(もちろんこれは日本の学問全体の体たらくを象徴するもの)を、今後どうやったら、政策決定や社会・国民にとって有用な専門的助言ができる組織に変えていけるかというのが、日本側パネリストの何人かの強い問題意識だった。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
なお専門的助言機関としての学術会議の改革の必要性については、岩波『科学』2011年9月号掲載の「信頼に値する専門知システムはいかにして可能か─『専門知の民主化/民主制の専門化』という回路」で少し書かせていただいた。要点は、ちゃんと専門的人材にリソースを割け!ということ。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
つまり専門的助言であれ何であれ真っ当に知識生産しようと思ったら、ちゃんと専門的能力のある人たちが調査・研究に専念しないといけないわけで、今の学術会議(役所の審議会も同様)のように忙しい大学教員を中心に集めて、資料収集・作成・報告書下書きは事務局の官僚がという体制では当然足りない。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
そういうわけで、とりあえず学術会議を手始めに、専門的スタッフを数十人単位で雇用し、資料の収集・分析・作成をするとともに、個々の専門委員会の議論運営をサポートしてもらう。米国のアカデミーだと主任クラス(博士号持ち)で100人以上いたりするのだが、とりあえず20人程度からスタート。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
.@no1hasgone 基本は、分野ごとの個別学会は利害団体として機能し、学術会議は①それら利益団体の利益調整の場、②政府に対しては学術界全体の利益を代表する利害団体、③個別分野およひ学術界の利害を超えて、公益・公共性の観点から社会に貢献するという三機能あるという形ですね。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
.@no1hasgone そのうえで、学術会議は日本学術会議法によって設置され、公費で運営される組織として、社会に対する責任が大きいわけですから、さっきの三つの機能のうち、公益・公共性に仕える、個別分野および学術界全体の利害を超えた機能が大事だと思うんですよね。
no1hasgone @no1hasgone
@hirakawah 学術会議の改革については同感です。その場合、各学会(日本原子力学会とか)のあり方、機能にも影響があると思いますが、どうお考えですか? 個々の研究者の帰属意識(or親近感)はどちらかといえば学会のほうにあるかと思うので。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
ちょっと間が空いたけど、さっき書いた学術会議の改革云々というのは、要は「ちゃんと役立つ御用学者を育てよう」という話。「役立つ」というのは当然、俺たち国民にとって。そのためには政府やマスコミに適切な助言をする専門家システム(専門家個人レベルの話ではない)が不可欠ということ。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
もちろん、ほおっおくと学者集団というのも利益団体の一つとしても、またそれぞれ固有の価値観・世界観をもつ集団として、国民・市民の求めるものから乖離する危険は常にある(勿論国民も一枚岩ではなく異種混淆)。なので市民社会も知的武装をしておかなきゃならない。
Hideyuki Hirakawa @hirakawah
市民社会の知的武装は、まぁ、個人レベルでもある程度必要なんだが、大事なのはやはり組織レベル。NPO/NGOがちゃんと専門性のあるスタッフを雇用し、大学等と連携しつつ、政府や学術会議、産業などとは独立の専門的分析や提言ができるようになるのが目指すべき形。
斉藤 淳 @junsaito0529
科学的知識そのものの深さもさることながら、情報開示や説明責任についての誘引設計の発想が不可欠ですね。政治や官僚機構のガバナンス、報道のあり方と切り離して考える訳にもいかない、難しい話です。 @hirakawah
shigeko @shigeko
@hirakawah @junsaito0529 法廷における専門知識の利用について研究していますが、まさにそうです。終局的には専門知識の恣意的な外部利用の防止が肝要かと。ところで政治領域だと誘引設計ってどんなものが考えられますか?
斉藤 淳 @junsaito0529
政治での応用例は中央銀行、官僚制一般、議会内委員会等。基本的にはゲーム理論のメカニズムデザインの話に行き着くと思うのですが、実は院生と官僚制について話し合うので、これから急いでその筋の最近の研究をサーベイしなければならない。 @shigeko
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