複合災害対策における科学技術界の反省と課題
I'm at 東京大学 本郷キャンパス (The University of Tokyo Hongo campus) (本郷7-3-1, 文京区) http://4sq.com/fh3Lhn
2011-04-27 18:09:45古川勝久氏(文部科学省科学技術振興機構)。今回の震災では、医療関係者は行政や企業と組んで早く危機対応ネットワークを立ち上げた。元々そういう組織があったわけではなく、アモルファスなネットワーク。一方、研究業界の動きは遅い。
2011-04-27 18:20:01古川氏。科学技術界は、自分たちのネットワークは危機対応のためのものではないと言うが本当だろうか? 声明があったとしてもコンセプチュアルなものが多い。
2011-04-27 18:21:16「内部データベースが起き、Evernoteが正常に動作しませんでした。」という表示が出て、Evernoteが使えなくなっちゃったぞ。困った。
2011-04-27 18:23:03古川氏。動いたところ。日本学術会議。富山大学DMAT。JAXA。JAXAは被災地の衛星画像をアップするが、知られてないサイトを使った。TwitterやFacebookを活用すべきだった。
2011-04-27 18:25:15古川氏。原発について、発言をしていたのは少数の専門家個人。ジャーナリストは学会名簿などで電話をかけまくって取材したわけだが、てさぐりだった。学会がここは支援できたのではないか。
2011-04-27 18:27:26古川氏。原発についての最初の「助け」はイギリスから。科学技術顧問が「最悪のシナリオ」をコメント。自分もイギリスを経由して知った。
2011-04-27 18:29:56古川氏。サイエンス・メディア・センターも情報を提供。東北大学の北村教授,大前研一氏なども見解を発表。中川恵一准教授は海洋汚染を警鐘。文科省もそれを期にモニタリングを開始。
2011-04-27 18:33:02古川氏。政府のリスク・コミュニケーションの問題点。どんなに研究しても政府が対応してくれなければあまり意味がない。政府に情報分析や調整の機能がなかったため、東電が間違えると政府も間違える、という状況だった。部局相互の情報確認も出来ていない。
2011-04-27 18:39:22古川氏。一方で、枝野氏に様々な役割が集中している。アメリカで言えば一人五役ぐらいの感覚。海外では重責が集中しすぎていることを心配する声も上がっていた。
2011-04-27 18:40:23古川氏。日本政府の情報発表は科学者用語によるものであった。かえって一般の不安をあおっている。「長期に摂取」とはどれくらいなのか、というような不満が一般市民からあがっていた。
2011-04-27 18:42:19古川氏。自治体や警察、自衛隊などに放射線に関する正確な情報が伝わっていない。水をかける警察官がヨウ素剤を三倍量のんでしまったというような事例も。医療者にも混乱も。
2011-04-27 18:46:15古川氏。国際的な風評被害も深刻。日本学術会議などは「国民にわかりやすく説明してくれる、信頼の置ける専門家」を提供する必要があったのではないか?
2011-04-27 18:47:29古川氏。ロボット投入の遅れの問題。17日からすでにQUINETIQ社からロボットが投入でき、日本政府は持っているはずだという指摘メールが届く。DARPA高官からも心配メールで、最終的に日米協力という形でロボット提供にいたる。
2011-04-27 18:51:32古川氏。結局、ロボットはあったのだが、平時から使っていないため、習慣になっていなかった。いきなりはつかえないということ。
2011-04-27 18:52:41古川氏。大気拡散のシミュレーションは何故公表されなかったのか? 気象学会が会員に公表自粛の声明。気象庁もデータを出していなかった。一方で諸外国で独自の予測が発表されていた。
2011-04-27 18:57:34古川氏。事態の深刻さを隠蔽したわけではなかったが、そういう疑惑を招いた。例えばアイルランド噴火のシミュレーション公表は経済、社会にどのような影響を与えただろうか。サイエンス・コミュニケーション・プログラムがそういうことを研究してこなかったことは問題。
2011-04-27 19:01:11古川氏。メディアはセンセーショナリズムだけを追求していると批判されているが、本当だろうか? メディアの担当者は必死に勉強している。
2011-04-27 19:03:31古川氏。メディアから、ずるずると状況が悪化していくことの不信感が表明された。まず英国が示したような「最悪のシナリオ」の提示があったほうがよかった。いずれにしても、メディアの担当者は必死に信頼できる情報を求めていた。
2011-04-27 19:05:24学術会議が専門家を提供しても、たぶん安全言説寄りの発言になって、安全デマとか御用学者と呼ばれてたんじゃないかな。RT @skasuga: 古川氏。国際的な風評被害も深刻。日本学術会議などは「国民にわかりやすく説明してくれる、信頼の置ける専門家」を提供する必要があったのではないか?
2011-04-27 19:11:44古川氏。科学者は自衛隊と関係を持つのをいやがるが「科学の平和利用」は科学者当人が軍と関係を持たないと言った単純な対応で実現するものでもない。災害などに関して情報交換をするようにしてもいいのではないか。
2011-04-27 19:13:20