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都築和彦氏が語るけものフレンズ2論 #けものフレンズ2

意図的にメタファー、抽象・一般化を用いて作品内容について触れて(批判して)いる部分が多いので、未視聴の人にはわからないところもあるかもしれません
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都築和彦 @KazuhikoTsuduki

過ちをおかした主人公が、再び民衆から賞賛を得て神話となるためには、 民衆の前で、相応の活躍をしなくてはなりませんでした。 ルークは、ep9で再登場して、民衆のために大活躍してくれるのでしょうか? そうでなければ、スターウォーズという神話は終わってしまうかも知れません。

2019-03-19 10:13:33
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

というわけで、けものフレンズのお話です。 1期10話「ろっじ」では、謎の怪奇現象が起こり、 かばんちゃんが、「犯人はボクです。」と、告白します。 ホラー物では、定番のネタですね。 2期でも、犯人は主人公の絵だったというポイントを突いてきてます。 ホラー物としては、きちんとしたお話です。

2019-03-19 12:50:46
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

興味深いのは、1期では、かばんちゃんの自白は茶番で収束し、 さらにパークの謎やサーバルの過去についても語ろうとします。 2期では、今まで茶番で終わってた話が多かったかわりに、 主人公が本当にパークの危機の原因になってしまうところです。 シニカルの扱いが、作劇手法の違いとなってます。

2019-03-19 12:58:08
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

1期のかばんちゃんでも、話しの作り方によっては、 「人型セルリアンか?」とか、重い宿命を背負わせることもできたでしょうが、 シニカルな要素は何もなく、かばんちゃんの行動が、 後で問題を起したり、責められるようなことはありません。 主人公の進む道は常に明るいという安心感になります。

2019-03-19 13:12:55
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

2期のキャラは考えが掴みにくく、会話の始まりでも、相手を疑ってかかる姿勢なので、 こちらも疑心暗鬼になってしまいます。 最後に絵を描いて渡すというのは、誠実さを表現してるので良かったのですが、 皮肉にもその結果問題が起きるということでは、 何を信じていいのか不安になります。

2019-03-19 13:30:20
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

主人公が目的や自我を見失うなど、 ホラー物としては、2期の話し運びは大筋で成功しています。 ホラー好きの私としては、「面白い構成だなあ」という、感想になります。 ともあれ、1期とは、全く趣向が違う作りなんだなあということは、よくわかりました。

2019-03-19 13:40:08