都築和彦先生、けものフレンズ2の結末を語る

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都築和彦 @KazuhikoTsuduki

漫画、イラスト、CGなど描いてます。

都築和彦 @KazuhikoTsuduki

「けものフレンズ2」に思うこと。 製作側は、今後のシリーズ化に向けて世界観や伏線をたっぷり仕込んだつもり。 視聴者は、1期の切捨てだと拒絶。 が、製作側は「この後、衝撃の真実が明かされますよ」と、 視聴者の困惑も「計画通り」と嘯く。 このギャップが苛立ちを生んでいるのだろう。

2019-04-02 18:14:49
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

製作側の頭では、この先も、アニメシリーズを続行する予定でいるのでしょう。 だから、「残された伏線はそっちで回収するので、お楽しみに!」というスタンス。 キュルルの正体も、アムールトラの生死も、イエイヌと人との関係も、 サーバルとかばんの間にどんなドラマがあったのかも。

2019-04-03 08:43:09
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

最初の問題である「お家さがし」の解決は、次のシリーズに持ち越すのも良いでしょう。 代わりに「ここがお家」としても良いのですが、主人公がそう思うに至る、 「ぼくはけものじゃないよ」から「みんなのことが好きだから」と変化するまでの、 気持ちの変化は全話にかけて必要です。

2019-04-03 09:33:16
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

スケブにフレンズの絵を描いたことが、 「みんなのことが好きだから」と主人公が自分で気づくという話しではありますが、 本当に主人公が、そう思ってたかどうか、実は誰もわかりません。 思いの強い絵から強いセルリアンが生まれるという、 主人公の気持ちを、設定が保障してるという面白い構造です。

2019-04-03 09:34:46
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

「思いの強い絵から強いセルリアンが生まれる」という問題が未解決なため、 最後にイエイヌが持っている絵からセルリアンが生まれて、 今後イエイヌが危険な目に合う予想も成り立ちます。 それを含めての伏線なのか、意図しないシナリオの穴なのか不明ですが、 話し運びが雑な印象は持ってしまいます。

2019-04-03 09:44:51
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

ゴリラが「ヒトは動物を操る怖い存在だ」と思い込んでる問題について、 主人公の解決策が紙相撲であったり、かばんさん登場の重要回でもあったり、 博士助手が手下になってたり、 最終話でアムールトラを利用して放置など、 提起された問題を引きずったまま有効に解決しないのはまずいです。

2019-04-03 10:21:47
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

大人の事情で、かばんとサーバルを別離させるにしても、 描き方は何通りもあるでしょう。 どういうわけか別離の描き方はラストシーン含めて完璧でした。 もともと生きる世界が違ってて、お別れは必然だったようです。 大いに感服しました。後世まで語られることでしょう。

2019-04-03 10:41:53
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

大人気アニメ「けものフレンズ」の構造について、考えてみました。 テーマと、付随するドラマに要約すると、1期では、 「人と動物の賛歌」「かばんちゃんとサーバルの絆」となります。 これが、「けものフレンズ2」になると、 「人による動物の統制」「かばんさんとサーバルの別離」となります。

2019-04-07 07:31:56
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

1期の世界観のつもりで2期を見てた私は、 5話で、強烈な違和感にぶつかるはめになります。 けものフレンズ2 5話「ひとのちから」 「ひとのちから」がどういう意味でストーリーに絡むのか期待していたのですが。 まったく、予想外のストーリーとなっていました。

2019-04-07 07:36:28
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

ゴリラの「人は動物を操ろうとした」発言。(調教、飼いならそうとした) キュルルは紙相撲で茶番を見せ、動物を小バカにする。 かばんさんは、燃える紙飛行機でビーストの気をそらして見せる。 本編で提示された、「ひとのちから」とは、 「動物なんて簡単に手玉にとれる」ということでした。

2019-04-07 07:38:14
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

2期のテーマは、言い換えれば、「製作側によるIPの統制」となります。 「かばんさんとサーバルの別離」に伴ってメインテーマが流れるので、 作品のテーマが別離と再出発にあることは明らかです。 かつ、キュルルが何もかばんさんのドラマに関与しないので、 キュルルは主人公ではなく、小道具でした。

2019-04-07 07:46:22
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

動物を手下のように扱うことについて、人の気持ちがどうなのか? キュルルは「動物が好きだから」と、12話で語ります。 人と動物の関係性を描く物語で、底が浅すぎます。 というか、世界中探しても無いでしょう。 そのような動物を揶揄するような作品は、「シートン動物記」が駆逐したはずです。

2019-04-07 07:41:51
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

かばんさんが、去っていくサーバルに涙目で見送る。 キュルルは、カラカルサーバルをはべらせて両手に花。 これを最後の締めの流れで行ないます。 ようするに、サーバルはIPの統制下に連れ戻されたというお話です。 良い話か悪い話しかは、見る側の立場によって異なるでしょう。

2019-04-07 07:48:38
都築和彦 @KazuhikoTsuduki

けものフレンズ🧡リスペクト ほしぞら 「綺麗だね!かばんちゃん!」 「サーバルちゃん、タイリクオオカミさんから聞いたんだけど…。」 「なに?」 「サンドスターで生まれた子は、いつか星に帰っていくんだって。」 「もし、そうなっても、ずっと一緒だからね!」 「うん。」 「約束!」 pic.twitter.com/dDPbkel5kB

2019-02-06 20:48:22