“虞美人草”殺人事件
「愛嬌と云うのはね、――自分より強いものを斃(たお)す柔(やわら)かい武器だよ」 『虞美人草』漱石 気持ちのいい挨拶。この+αを自然にできるような人って素敵だ。
2011-06-05 09:52:24夏目漱石『虞美人草』では、天皇陛下から銀時計を賜った優等生小野さんを、破天荒の友人宗近君が「真面目になる時だよ」と諭す。「真面目」とは何でしょうか?ずっと考えています。
2011-06-05 12:34:31「虞美人草殺人事件」(続き) 春を抽(ぬき)んずる紫の濃き一点を、天地の眠れるなかに、鮮やかに滴たらしたるがごとき女である。女は紫色の着物を着ている。「小野さん」と女が呼びかけた。「え?」とすぐ応じた男。女は固より曲者である。「え?」と云わせたまま、しばらくは何にも云わぬ。
2011-06-05 13:12:18愛の対象は玩具(おもちゃ)である。神聖なる玩具である。普通の玩具は弄ばるるだけが能である。愛の玩具は互に弄ぶをもって原則とする。藤尾は男を弄ぶ。一毫も男から弄ばるる事を許さぬ。藤尾は愛の女王である。/当時の女性から圧倒的な支持を得たらしい。虞美人草浴衣、虞美人草指輪まで。
2011-06-05 13:23:04運命の九割は自分よりエライのだ、ということはないのだよ。 (夏目漱石 虞美人草) http://amzn.to/j8P6z5 元: http://bit.ly/lZIlUz
2011-06-05 14:37:29一服。漱石「世の中の奴は常識のない奴ばかり揃っている。分かりもしないのに虞美人草の批評なんかしやがる」、「虞美人草は嫌になった。早く女を殺して仕舞いたい」/男女の入り乱れる愛憎劇。ヒロイン藤尾の謎の死。誰がいったい彼女を殺したのか?故に、「"虞美人草"殺人事件」という。
2011-06-05 21:09:05小耳に挟んだちょっといい言葉! 運命は神の考えるものだ、人間は人間らしく働けばそれで結構だ。 (夏目漱石 虞美人草)
2011-06-05 21:57:56BSアーカイブス「虞美人草殺人事件」を録画して見た。アーカイブスでは番組終了後にゲストに番組について語ってもらうのだけど鴻上尚史さんが出演。この人の考え方気になる。内容をまとめつつ自分の意見も述べつつのバランスがとてもいい。バランス感覚の優れた人だなあと感じる。
2011-06-06 00:19:26そうだ。夏目漱石「虞美人草」の登場人物の「藤尾」はカルメンにちょっと似てるんだ。すっきり!でも藤尾のが性格悪いよな・・・というか、夢とか詩の世界に生きてるから現実からずれてるんだ・・・。
2011-06-06 00:31:08備忘録。漱石の「虞美人草」に対する小倉千加子さんの言葉。「これは漱石の内なる"男と女の相克"だ」「漱石は、モノを表出する作家として醜劣なものを幻惑に変える働きかけをしたかった」「漱石は藤尾という主人公を書くことで女の受けている苦しみを初めて知った」
2011-06-06 01:26:13漱石曰く、世の中の奴は常識のない奴ばかり揃っている。分かりもしないのに虞美人草の批評なんかしやがる。虞美人草はそんな凡人のために書いてるんじゃない。
2011-06-06 04:35:19新しい女としての藤尾の魅力!これはまだ色褪せていない。もう一度「虞美人草」を見直す切掛になったことだった。いやぁ、やる気になればいい番組ができるじゃないか、NHK。近年になく、面白いTV番組を観た気がする。一応これでお仕舞い。
2011-06-06 06:00:13