ワンピース・マリンフォード編終了後の展開へのy2k000さんの考察まとめ

なるほど! 見事な考察…勉強になる! 自分用まとめ
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y2k000 @y2k000

そういえば、もっと直接的な「目」のマンガ的描写については、マトリックス以降の時間感覚のトランス描写なんかと交えて、そのうちNARUTOの写輪眼とかあのへんで語りたいが、とりあえず置いておく。

2010-04-22 00:58:39
y2k000 @y2k000

あ、そうそう。任侠モノがカタギを巻き込まない、という書き方をしているのだけど、これは恣意的な表現。カタギは常に巻き込まれる。ただし、敵方によって。味方がそうすることは極めて稀である、というべきでした。

2010-04-22 01:00:34
y2k000 @y2k000

そして、味方もまた、ある種の勧善懲悪を為すのは為すけど、その段でカタギを巻き込まない、というルール付けを明確にしているものは、まあ、作品によってまちまち。意味を強めると、任侠モノ、というか、およそ勧善懲悪モノに付きまとうドグマは、「私が優しくできる人数は限られている」だろう。

2010-04-22 01:03:16
y2k000 @y2k000

ちなみに、この辺の見切りすら見失っていくのが任侠モノとの実録モノとの大別と言える。ギラギラした目をして、追い詰められり追い詰めたりする獣たちは「私が優しくできる人数は、(自分を含めて)ほとんどいない」まで落ちていく。

2010-04-22 01:05:05
y2k000 @y2k000

まあ、このへんはとりあえず余談だ。そのうち続きを書こう。後は、なんだろう。舞台設定の限界の話で出てきそうなのは、エネルかな。

2010-04-22 01:06:44
y2k000 @y2k000

エネルと月は、「社会」という観点からすると、多分関わらない。宇宙というフロンティアへの欲望が出てくるのは、現状のワンピースの世界観においては想定できないから。まあ、後々、いいリクツをひっぱりこんでくれば分からないだろうけど、今はナイ一手だと感じる。

2010-04-22 01:09:11
y2k000 @y2k000

それから、世界政府と革命軍のステップについて、無論、アラバスタ王国の内戦と、空島が頭によぎる。

2010-04-22 01:10:24
y2k000 @y2k000

特にアラバスタは、内戦としてのっぴきさしならない事態での「社会」的な問題だった。番長バトルというには、お互いの共通のルールが失われていたし、基本的にルフィたちは内戦そのものを調停できたわけではない。ただし、タイマン相手のクロコダイルが「社会」における唯一悪を引き受けてはいる。

2010-04-22 01:14:55
y2k000 @y2k000

社会における唯一悪の引き受け、というのは言わずとも無論、RPGの魔王みたいなもんで、実は「社会」を狭くするんだよね。この辺もまた別の機会に語りたい。

2010-04-22 01:17:17
y2k000 @y2k000

簡単に言うと、世界政府と革命軍はともに「そうあれかし」と望むモノ達が多数いるという点でよく似ていながら、ところが決定的に相容れていない。多分。憶測に頼ってるけど。だとすると、ここで第三者による唯一悪の引き受けは難しいだろうし、また正しく双方を「社会」たらんとするならそうせんだろう

2010-04-22 01:22:33
y2k000 @y2k000

二つの集約された「社会」にはそれぞれ限界がありながら、その懐の広さをも、今のところ示しているので、そうなると、戦争の匂いしかしなくなり、ここで「国民」が動員されるわけだ。これだと、陰謀も何も待ったなしの鍔迫り合いになってるので、この読み筋が正しければ、だけど。

2010-04-22 01:25:16
y2k000 @y2k000

後は、戦争と戦闘は、違う、というやつだ。総力戦としての戦争と、本来プロフェッショナルが行う戦闘との違いは頭に入れておくと良いように感じる。

2010-04-22 01:30:58
y2k000 @y2k000

この辺りは、内向きのロジックとしての戦闘の美学と、徹底的に外部に勝つための戦争の哲学とでも分けようかな。戦闘においては、賞賛されるべきことがあるんですよ。つまり、負けても格好良く死ぬとアリ。みたいな。番長バトルに通じるものですけど。日本人好きでしょ。こういうの。敵に塩送るぜ的な

2010-04-22 01:33:21
y2k000 @y2k000

一方、戦争では地べた這いずり回ろうがなにしようが相手を徹底的にやりこめる。イエス! イエローモンキー!ルーザー!HAHAHA!みたいな、そんな毛唐風味な。

2010-04-22 01:35:06
y2k000 @y2k000

「ワンピース」:ルフィのオリジンは、いよいよ整理しにかかったかー。前から思っていたんだけど、ルフィって自身の人情をむき出しになるときは大抵、三白眼が消失しているんだよね(真上見上げて吠えるのを正面から押さえたカットとか)。

2010-04-27 23:34:32
y2k000 @y2k000

ずーっと自失して限界まで見開いた白目のまんま。一般に凶相として知られる三白眼がここまで崩れる理由は無論、物語として折り返すためなんだよね。これからルフィ青年編か、とかいう人がいるかもしれないけど、それはどうだろう。悟空が成長して少年性を失わなかったように描くのは難しいだろう。

2010-04-27 23:37:20
y2k000 @y2k000

どうしても「社会」がルフィを押し上げてしまうのだよね。そうなると、第三勢力の大親分として座るルフィという風になる。無論、それは読者からすると圧倒的な快楽だろう。でも、そんなバカはないだろう。それは白ひげを王にしようとしたエースを何一つ乗り越えてないのと同義でもあるのだから。

2010-04-27 23:40:37
y2k000 @y2k000

あ、そうそう。ニューカマーはあれで興味深いよね。第三の性別を世界政府が許さない、という見方もできる。つまり、世界政府というのは善か悪かの二元論の権化なわけ。

2010-04-28 00:06:21
y2k000 @y2k000

世界政府が唯一悪たりえているのは、恣意に満ちた「善か?悪か?」という選択を迫っているためだ、といえる。そのため、彼らの行為自体が、世界と連動しており、低次の社会を運用する波及性を持つ。彼らはまさに世界精神そのものなのだ。

2010-04-28 00:14:40