行政も報道も届かない…バラバラになる「みなし仮設」の被災者
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仮設住宅への(強制)転居の影響は、より激しく現れてくるだろう。移転が人々に(とりわけ高齢者に)もたらす影響に対してもっと神経質にならなければならない。仮設入居後に、もっときめ細かい支援が必要だ。しかし現状では、仮設入居後は「自立」扱いで、基本的には何の支援もない。
2011-07-12 02:11:04プレハブ仮設での孤独死も深刻ですが、それ以上に「みなし仮設」における孤独死が、これから大きな問題になってくるだろうと予感しています。 QT @kwmr_posse: 【宮城 仮設住宅で孤独死相次ぐ】 http://t.co/8Z5k1ZJ 【仮設住宅で40代男性も死亡】 …
2011-07-13 19:38:36プレハブ仮設は良くも悪くも可視化されているから、いろいろな支援も入りやすい。逆にみなし仮設は地域のなかに点在してしまっているために、把握も支援も難しい。ちなみに仙台市内だけでも8000戸のみなし仮設がある。
2011-07-13 19:41:01避難所と避難所の外側では、情報も支援も天と地ほどの差があった。プレハブ仮設とみなし仮設でも、同じような格差が生じてしまうことは、残念ながらほとんど確実だろう。
2011-07-13 19:47:39個人のレベルでいうと、石巻などの地域よりも仙台市内のみなし仮設に暮らす人々の方が問題が見えにくくなっている。みなし仮設に移り住む場合、これまでの近所付き合いを断って単独で入居することが多いからである。復興のさいの盲点になっているのでは。
2011-07-14 23:46:20以前被災者の方から聞いたのだが、避難所の閉鎖に際して、仮設や民間アパートへの入居日が避難所の閉鎖後であるという「特別な事情」がない人は、別の避難所で受け入れられないという状況が生じているらしい。
2011-07-15 18:32:09その方がいた避難所だけかもしれないし詳細も分からないが、つまり他に受け入れてくれる避難所がなければ「移住先が決まっていない人は路上に出ろ」ということになる。その方は「出されたあの人たちがどうなったかは分からない」と。
2011-07-15 18:40:07それにしても、今日の依頼者は、全壊の自宅で2週間近く寝泊りしていた。家は傾いているし、壁や床が抜け落ちており内部はボロボロ。とても住めるような環境ではなかった。夜も眠れなかったそう。
2011-07-15 18:48:22避難所閉鎖後、すぐにみなし仮設に入る予定が、リフォームが遅れてしまったため、意に反して前回の自宅で生活することになってしまったらしい。避難所に行くにも、まだ受け入れてくれる避難所が近場になく、自宅で生活するほかなかった。
2011-07-15 18:51:30河北新報【熱中症搬送 宮城6.4倍増 7月・仮設入居の被災者も】 http://t.co/70DSMKQ 「今月4~10日の搬送者は103人で、昨年の16人(昨年7月5~11日)に比べ6.4倍に達した。年齢別では65歳以上の高齢者が40人に上」った。
2011-07-15 18:56:43今朝は被災者を受け入れることになった民間企業社宅へ寝具を搬入した。先日始まった三次募集の後、この社宅に入居される方が決まる。その未来の住民が気がかりだ。冷房もない環境で熱中症になってしまわないか。
2011-07-16 03:19:4816日には、物資の支給をしているNPOからの依頼で、被災者に物資を届けに行った。伺った何件かの中に以前引越しのお手伝いをした方がいたので、生活の様子を聞くと、義援金をいまだに受け取っておらず、大変な生活ぶりであった。地震による被災者への義援金などは仙台市全体で遅れているのだ。
2011-07-17 02:59:38【夏休み対策困った 福島県内の児童養護施設】(河北新報) http://t.co/yjZj5T5 「福島第1原発事故で屋外活動の制限が続くが、大人数の施設が多いため全員での「長期疎開」は難しい」。結局、社会的経済的立場の弱い人たちが放射能の犠牲者になっていく。その最たる例だ。
2011-07-17 09:02:20東京、行政、あるいは大手メディアでは「被災地」をランク付けする傾向がないだろうか。南三陸、石巻は一級の被災地。原発30キロ圏も一級。 仙台市や福島市、郡山市は三級だが、仙台市の仮設住宅や避難所は二級程度の扱いを受ける。ランクは支援者への助成分配などでにも大きく影響しているようだ。
2011-07-17 17:31:29石巻や南三陸の惨状はとてもわかりやすいし報道も多い。もちろん、lそれでも、国や市民社会の支援が十分だとはいえないだろう。一方、都市部の問題はほとんど注目されていない。 だが、地域的な被害の規模を別にして、「個人」に着目すると、もっともリスクが高いのは都市部の避難者である。
2011-07-17 17:33:08避難所や地域に併設する仮設住宅が「見えやすい」のに対して(これは支援が十分だという意味では決して無いが)、都市部の仮設住宅、そして民間から借り上げの「みなし仮設」では個人が埋没し、不可視化してしまう。震災まで「無縁社会」が話題となっていたが、この究極が都市部への避難者なのである。
2011-07-17 17:35:33仙台市周辺の都市部の仮設住宅では、すでに変死がつぎつぎと起こり始めている。あってはならないことが、現実になってしまった。それでも、仮設住宅はまだ「見える」ところなのだということを肝に銘じなければならない。みなし仮設や、非制度的避難者が、仙台という都市部に集中している。
2011-07-17 17:37:20ここ10年の自治体改革で、仙台市も職員が不足している。市内の被災もひどく、業務が多忙な上に、すでに殉職者も出しているのだ。このような中で、プレハブとは別のみなし仮設が市内に8000戸だという。私たちはみなし仮説への物資搬入や、個人の転居を支援しているが、まさに都市の「一角」である
2011-07-17 17:39:31個別ばらばらに点在するみなし仮設の被災者を、現状ではサポートしきれる見通しはたっていないようである。 仮設ですら変死が生じてしまっている中で、市民セクター、行政への援助、そして何よりも福祉政策を再構築するという大きな課題が、まったなしに迫っている。
2011-07-17 17:40:42"貧困"は近代の産物である。なぜなら生存を保障していた共同性を剥ぎ取られることで、人は初めて貧困に陥るからである。だから近代以前には、"貧しさ"は存在していても、"貧困"は存在していなかった。
2011-07-18 18:26:33そして"貧困"は、バラバラな個人の集積地である都市部において、最も顕著に現れてくる。都市に住む人々は、基本的には、たとえ裕福であろうとも、"潜在的"に"貧困"なのである。
2011-07-18 18:29:06被災地仙台において、これまで生存保障の役割を果たしてきたであろう共同性をはく奪され、生存が脅かされるレベルの"貧困"状態に陥ったまま、多くの人々が不可視的に都市に点在・埋没している。
2011-07-18 18:39:43「個人」の生活や生存という視点に立ったとき、それらが特に危機にさらされるのは、実はあまり注目されていない仙台という都市部においてではないだろうか。被災してアトム化された個人が最も弱い。そしてそこに対する支援は、ほとんどない。
2011-07-18 18:44:45仙台市は、市内のみなし仮設8000戸のデータベース化を進めているそうだが、各世帯の詳しい状況を把握したり、十分な支援をすることはできないだろう。そうするだけの人材が全く足りていないからだ。それに仙台市は広すぎる。
2011-07-18 18:51:28昨日引越しを手伝った家庭は、津波で職を失った息子と高齢の父親で、収入は息子の雇用保険と父親の年金。息子の離職理由が会社都合と聞いてつい安心感を抱いてしまったが、それはこの社会の異常さを表している。津波から労働者に責任転嫁して自己都合退職を強いる会社があってもちっともおかしくない。
2011-07-18 23:51:58