山根信二、井上明人、七邊信重、ゲーム産業とゲーム研究について語る(IGDA日本 第一回SIG-ACADEMIC twitter ディスカッション)
たとえば、三宅さん@miyayou は最近、産学連携ではなくて、「共進化」という言葉を使われてますよね #sigac_rt1
2010-05-06 23:48:42つまり、産学連携という言葉が成功、失敗を含めて使われ過ぎたために、@hiyokoya6 さんの言う、wktk 感がこの言葉からそがれてしまっているのですね。 #sigac_rt1
2010-05-06 23:50:13「共進化」という言葉は、ゲーム産業では、ある技術があるジャンルと。、或いは、その分野とある研究がペアになることで、そのペアだけが進化を遂げることです。その進化はある特定の分野を進化させると同時に他を抑圧します。それが、現在FPSという分野だと思うのです。 #sigac_rt1
2010-05-06 23:53:54産学連携を超えた、より包括的な概念として、特定の分野に対する産学の寄与を表現する言葉として、共進化という言葉が適切だと思います。 #sigac_rt1
2010-05-06 23:55:29産学連携というと製造業の技術移転みたいでハッカー的なジャム感がでないので,セミナーに英語題名をつけた私. http://igdajac.blogspot.com/2010/04/global-game-jam-2010_21.html #sigac_rt1
2010-05-06 23:56:18@miyayou 言い換えると、資本集約とかじゃなくて、ある特定のドメインでだけ知識の集約みたいなことが起こって、そこの競争力がすごく強くなっていく、みたいな自体だ、ということでもありますね。 #sigac_rt1
2010-05-06 23:57:01@miyayou しかし、FPSという分野がこれだけ長期間に広範な地域で強いというのは、けっこうミステリーなんですよね、ほんと。これだけ技術革新が定期的に起こっているのもすごいし、これだけぽこぽこと出ているのに、よく飽きられない。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:00:03.@hiyokoya6 そうですね。極めて技術戦略的な言葉ですが、エッジがあっていいと思っています。実際、この10年のゲームAIの進化は、ゲームAI分野を巡る、産、学の、共進化現象と言えます。米では、早くから参入した人は、大きなキャリアを築けたはずです。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:00:22プレスリリース文中のサクセニアンのRegional Advantage(邦訳: 現代の二都物語)とも通底しますね #sigac_rt1
2010-05-07 00:01:52(議題提示のあとフリーディスカッションなので、どんどん意見を言ってください。少々の同期ずれは、気にしないでどしどし議論を進めましょう) ^^ #sigac_rt1
2010-05-07 00:02:00.@hiyokoya6 FPS の場合は、戦場のリアリズムの表現と学術基盤のテクノロジーの方向が一致していましたから。しかし、これからの10年はその方向だけでは、行き詰るでしょう。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:03:14@miyayou 三宅さんの話と、山根さんが今挙げられたサクセニアンの話とはもしかしたら…ですが、ちょっと距離があるのかもしれないな、ということも思いました。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:03:291.「産」と「学」がトータルに連携していて、産業界と学術がしあわせな関係を築けている、というややバラ色感のある世界感と、2.「FPS」という特定ジャンルにコミットしている特定の企業と、特定の研究者集団がサヴァイヴするために共同戦線をはるような話、の違い。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:05:47個人的には、後者の「生き残るための共同戦線」みたいな話のほうがお役所色が薄くてたのしそうな感じします。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:07:06FPSの場合、たんなる洗練ではなく、MITでの認知系とか昆虫的AIとかのアイデアが他分野から流れ込んでますよね #sigac_rt1
2010-05-07 00:08:47つまり、産学が共同して何かを、というモデルは古典的モデルですね。共進化モデルというのは、一つの分野があって、そこに産学が参入して進める、極端な場合、どちらかの力が強ければ、どちらかの力はいらないぐらいの、相互の競争原理もあります。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:09:47@kiyoshi_shin あー、たしかに一時期やたらと高かったですね。読んでみたら、読みやすいし面白い本なので、もっと再販されてもいいんじゃないか感を感じましたけれど >サクセニアン
2010-05-07 00:11:56@shinjiyamane そうですね。流れ込み方が (1) 人材 (2) 論文 (3) 連携 など多様ですが、逆に言えば、それらは現象に過ぎなくて、本質はその背後の流れにあったかもしれません。それを捕まえないと、見えてこないものがあると思いますね #sigac_rt1
2010-05-07 00:12:07そうですね。どちらかが相手を「イラね」と思ったときに容赦なく切れるような緊張関係もはらんでいる。 RT @miyayou 極端な場合、どちらかの力が強ければ、どちらかの力はいらないぐらいの、相互の競争原理もあります。 #sigac_rt1
2010-05-07 00:15:03個々の技術移転ではなく、それを可能にした異種混交に注目 RT @miyayou @shinjiyamane そうですね。流れ込み方が (1) 人材 (2) 論文 (3) 連携 など多様ですが、逆に言えば、それらは現象に過ぎなくて #sigac_rt1
2010-05-07 00:15:06学と産を超越するような、一つの超越的な技術推進の流れ、というのが、あったのかもしれません。学は慌てて、IEEE に Game AI 分野を作ったり、して、かなり後手に回った印象がありますね。 世のニーズを学が捕まえるという意味では正当な順序かもしれません #sigac_rt1
2010-05-07 00:15:21そうですね。つまり一緒に仲良く~という感じではなく、同じ速度で走れないとほってちゃうぞーぐらいの感じがありましたね。それだけの人材が2000年初頭から米ゲーム産業に入ってきたことが前準備になっているのですね。この緊張感が、実は逆に産学を繋ぐ力になっている #sigac_rt1
2010-05-07 00:18:02