中沢新一批判をめぐる論争

中沢新一批判をめぐって交わされた、宗教学者の大田俊寛氏 @t_ota と文化人類学者の佐藤剛裕氏 @goyou の論争を中心にまとめました。 参考資料: 日刊サイゾー(2011年9月)〈対談〉元アーレフ代表・野田成人×宗教学者・大田俊寛 前編「自ら「グル」になろうとした中沢新一ら研究者たちの罪と罰」 続きを読む
79
前へ 1 2 ・・ 11 次へ
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota 山口瑞鳳氏はそのようなゲルク派の反ニンマ派プロパガンダ言説を極端な形で受け継いで、ニンマ派の密教は全て性瑜伽だというような誤謬に満ちた主張を行っていました。そこに中沢新一がネパールでニンマ派の調査をして帰ってきたので、当然面白く思ってなかったようです。

2011-10-07 02:59:43
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota 宗教研究一般において、先行研究の成果というものは、情報提供者の政治的立場による偏向を読み取り補正してながら利用しなければならないものです。中沢新一批判という文脈で山口瑞鳳氏の言説を取り扱うのは、「ニンマ派って何?」という程度の知識では難しいはずです。

2011-10-07 03:02:49
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota また、チベット学界における山口瑞鳳氏の研究全般の評価についての例として、1994年に書かれた批判論文をひとつご紹介します。福田洋一「日本のチベット学10年、−山口瑞鳳博士の研究を中心に−」『佛教學』36号 http://t.co/ZpMgFe41

2011-10-07 03:04:15
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota 島田氏は大学時代の柳川ゼミの先輩・後輩の仲でもあり、あの事件に関連して大学を辞職させられるという辛いご経験をされて、中沢先生に対して個人的に複雑な感情が入り交じっていることはご本人も吐露している通りですから、その部分は考慮しなければならないでしょう。

2011-10-07 03:06:12
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota もちろん中沢新一先生と師弟関係にある僕の意見も批判的にお読みくださいね。中沢が反原発を掲げる環境保護政党を立ち上げようとしている時期だから、ネット上で中沢擁護の論戦を張ろうとしているに違いない!とか思って下さってもけっこうです(大爆笑)

2011-10-07 03:09:25
佐藤剛裕 @goyou

@goyou @t_ota ちなみに僕がサンガ・ジャパン第五号・第六号に寄稿した論考は、山口瑞鳳氏がしてきたようなゲルク派の立場からのニンマ派批判に対する反駁であり、同時にオウム真理教のグルイズムに対する批判でもあります。御笑覧下さい。 http://t.co/H7Vcj4Ee

2011-10-07 03:13:38
佐藤剛裕 @goyou

@t_ota この島田さんの『イニシエーションとしての宗教学』と柳川先生をめぐる考察のツイートは、大変興味深く読ませていただきました。宗教をめぐる学問とは何か?ということについて議論が出来ればうれしく思います。

2011-10-07 03:47:30
佐藤剛裕 @goyou

大田俊寛さん @t_ota のツイートを遡ってみたら、島田裕巳『イニシエーションとしての宗教学』と柳川啓一先生について、ひいてはグルイズムについての考察はとても面白かった。

2011-10-07 03:51:08
o @ooo157

@goyou @t_ota 山口瑞鳳さんの説は、ゲルク派のチベット人からもゲルク派の日本人からも軽蔑される酷いものですよ。ほとんどが誤読と妄想に基づいていて読むにたえない。

2011-10-07 06:01:53
o @ooo157

@goyou @t_ota ペテルスブルグ学派の偏向とかそんな問題じゃないです。瑞鳳さんの場合は、仏教をネタにしたただの自分語り。

2011-10-07 06:03:36
佐藤剛裕 @goyou

「みどりの未来」の会員の間で、中沢新一の「緑の党(のようなもの)」と合流しましょうという議論が起こりはじめているというツイートを見かけた。 http://t.co/M97IwnZd

2011-10-07 08:19:26
buvery @buvery

@hotsuma 今日の大田さん @t_ota のRT 連打は緑の党ー中沢新一オウムという関連ですが、大田さんの島田裕巳ー中沢新一オウムの理解は、オウムの時代背景を柳川教室という個人の要素へ還元しているところが私には不満です。

2011-10-07 09:05:55
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota オウムが80年前後に真木悠介=見田宗介が『気流の鳴る音』で書いているような『リアル世界(からの断絶という感覚をもとにした)へのあこがれ』という気分、言い換えれば現実感の喪失からくる焦燥感、表層的なバブルの世相への嫌悪、と同じ所から出ていると思う。

2011-10-07 09:06:45
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota 島田裕巳が『イニシエーションとしての宗教』と呼んでいるのは、『表層の社会』から見えなくなっている『リアル世界』への亀裂のことです。ただし、その亀裂は、あくまで、『こっち側=現実の日本の社会』から見た『あっち側=リアルだと想定している社会』のこと。

2011-10-07 09:07:18
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota その『リアル世界』が島田裕巳ならヤマギシズムであったし、中沢新一ならチベットのラマ教のゲルッパであった。そして、それを当時の日本で、別の回答として出してきたのが麻原彰晃である(ように見えた)ということではないのだろうか。

2011-10-07 09:07:45
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota その麻原彰晃の『あっち側』が現実社会で展開されると、どのような惨事になるのかは地下鉄サリン事件や坂本弁護士一家虐殺事件が証明することになる。

2011-10-07 09:08:12
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota その『あっち側』が存在しないことが分かった時代に、宮台真司は、『現実感は、喪失しているのが現実だから、開き直れ』と主張し始める。現在は、そのブルセラしていた女の子の世代の年齢が上がってメンヘルになっているのが現状ではないか、と思います。

2011-10-07 09:08:35
buvery @buvery

@hotsuma @t_ota 大田さんの本など読まずに断片的な知識で書いているので、間違っている点などありましたら、ご教示下さい。

2011-10-07 09:08:45
o @ooo157

いかに山口瑞鳳さんが適当な読みをしているか、きっちり論証した論文:http://t.co/RsHs9DgP 瑞鳳さんは、この論文が出た後もこの論文がなかったかのように書いているのは、全く学問的良心を欠いているとしか思えません。この論文の存在を知らないわけがないからです。

2011-10-07 09:49:14
ほつま @hotsuma

大田さんの主張の骨子は 宗教を心理主義的に理解することや 宗教学と宗教の区別を曖昧にすることで 若い宗教学者が観察対象に巻きこまれやすくなってしまうということではないかと QT @buvery 大田さん @t_ota の島田裕巳ー中沢新一オウムの理解

2011-10-07 09:53:03
buvery @buvery

『全体を解釈できる巨大な説明を喪失した時代』というのがその背景ではないか、が私の意見でした。柄谷行人の『昭和45年=1970年』と同じ。RT @hotsuma: 『宗教学と宗教の区別を曖昧にすることで 若い宗教学者が観察対象に巻きこまれやすくなってしまう』 @t_ota

2011-10-07 10:11:58
buvery @buvery

『日本でのくくり=元号』での説明が1970年頃を境に意味がなくなってきたという話のこと。それまでは、国を挙げての大変革や大戦争で、言わずと知れた共通の意識があった。RT わたし:柄谷行人の『昭和45年=1970年』と同じ。 @hotsuma @t_ota

2011-10-07 10:14:54
@takamizuno22

寅さんが始まった年。高度成長で失われた共同体へのノスタルジア。@buvery: 『日本でのくくり=元号』での説明が1970年頃を境に意味がなくなった。それまでは、国を挙げての大変革や大戦争で共通の意識があった。柄谷行人の『昭和45年=1970年』@hotsuma @t_ota

2011-10-07 15:14:38
大田俊寛 @t_ota

★佐藤剛裕(@goyou)さん、ご回答有難うございました。しかし佐藤さんの回答は、腑に落ちないところがあります。佐藤さんは「文化人類学者」という立場にもかかわらず、私の言論に対して公開の形で中傷を行ったのですから、まず最初に、そのことを率直に詫びるべきではないでしょうか。

2011-10-08 18:18:09
大田俊寛 @t_ota

★また、山口瑞鳳先生にしても、島田裕巳氏にしても、中沢氏から何か個人的に被害を受け、それに恨みを抱いて中沢批判を行っているというのではまったくないのですから、それを「私怨」と捉えるのは、やはり当たっていないと考えます。

2011-10-08 18:18:24
前へ 1 2 ・・ 11 次へ