- HayakawaYukio
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東電がフクイチ2号機について「一時的臨界」という表現を使い出したと。これまでも一時的臨界は度々起きていた。しかし今日になって突然、臨界を公表したということは、本格的な無限連鎖の臨界が起き始めたことを意味すると思う。冗談抜きに本当の核爆発、「静かな核爆発」を起こすのかもしれない
2011-11-02 14:20:07あ、再臨界と言っても、例えば私はいま東京行きの新幹線でいつも通り、大阪から茨城に戻るところです。線量モニターは見ますが特に何もしない予定。こういう状態が続くと作業上面倒だし、困った事ではあるけれど爆発的な何か?の可能性は殆ど考えていません。私は、ですが。
2011-11-02 14:52:20再臨界の可能性が話題になっているので、一応基本事項から。核燃料中のウランやプルトニウムは、自発的にも核分裂を起こすが、それは非常に遅い。(たとえばU-235の半減期は7億年) しかし、中性子を吸収すると核分裂を起こし、その際中性子を放出する。(U-235の場合、平均約2.5個)
2011-11-02 15:42:51従って、U-235が核分裂の際に放出する中性子のうち、(平均)1個以上がU-235に吸収され核分裂を起こすと、核分裂が連鎖的に進行する。これが臨界。連鎖反応を爆発的に進行させるのが原爆、制御した状態で使用するのが原発、だけど基本原理は同じ。
2011-11-02 15:48:41さきほど書いたように、U-235は核分裂の際平均約2.5個の中性子を放出するので、いつでも臨界が起きそうに見えるかもしれないが、必ずしもそうではない。核分裂の際に生じる中性子は速度が大きく、そのままではU-235に捕獲され核分裂を誘起する確率は小さい。
2011-11-02 15:51:46それでも、十分な量のU-235が集まれば、臨界に達する。一方、原子炉では(通常運転時の軽水炉は)中性子を水で減速することで臨界が生じるようにしている。今回の事故では、地震直後に制御棒が挿入されたので、その時点で臨界が起きないようになったはずだが、しかしその後
2011-11-02 15:58:57メルトダウン・メルトスルーが起きてしまい核燃料のかなりの部分は融け落ちてしまったと考えられる。従って、制御棒の挿入に成功したことは現在の原子炉の状況を議論する上では直接はあまり関係がない。少なくとも原理的には、冷却のため注入した水が減速材となって臨界に達する可能性はある。
2011-11-02 16:07:00ただし、この場合も、臨界が継続的に保持されるかどうかは、また別の話。発表されたデータ http://t.co/qeddhPam も結構微妙ですね。仮に本当だとして、臨界が短時間起こり、条件が満たされなくなって停止した、あるいはそれが断続的に繰り返された、あたりが考えられます。
2011-11-02 16:17:08仮に再臨界が起こっていたとしても、*現時点で*それによって被害が大きく拡大する、あるいは一般市民が対応を変える必要はないでしょう。しかし、原子炉が制御されていない状態のままであることは事実であり、今後も注意が必要。地下水等を通じての汚染拡大防止はどうなってるのかな?
2011-11-02 16:20:48