ア・ニュー・デイ・ボーン・ウィズ・ゴールデン・デイズ

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「な……そんな……!」ダイヤモンドダストは震えた。彼の背中を突き破って飛び出したニンジャスレイヤーの手は、鼓動するダイヤモンドダストの心臓を掴み出していた。「ホ、ホ、ホワイトドラゴン=サン!ち、力及ばず!申し訳ありませ……」腕が引き抜かれる!「サヨナラ!」爆発四散! 75

2012-01-01 00:50:02
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ドオン!ドオン!ダイヤモンドダストの爆発四散をかき消すかのように、花火が次々に夜空に放たれる。ニンジャスレイヤーは激しく照らされ、禍々しい逆光のシルエットとなった。アイスジャベリンとクリスタライズドの姿は既にそこには無い。計画の失敗と仲間の死、戦闘継続は無意味と判断したのだ。76

2012-01-01 00:55:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「あっちも終わったんじゃないですか?」シンゴの隣にタバタが立った。双眼鏡でビル屋上のニンジャのイクサを観察していたようだ。シンゴは双眼鏡を奪い、覗き込んだ。彼が見る中、ニンジャスレイヤーはひと飛びに跳躍、見えなくなった。 77

2012-01-01 01:23:02
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「タバタ=サンお前、場所を離れるんじゃねえよ」シンゴは思い出したように咎めた。「もう僕の方には来ましたから。ダイジョブです」耳をそばだてる仕草、「こっちにも。来ました。ほら」「御用!御用!」エジャナイザ踊りのオハヤシを掻き分け、化学処理班の車両のアラート音が聴こえて来る。 78

2012-01-01 01:28:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「やれやれ、そうかよ」シンゴは溜息を吐いた。「これだから……年の変わり目ってのはよ、馬鹿みたいに忙しくて嫌ンなるぜ。むちゃくちゃだ」「デスネー」タバタは頷いた。「でも、おかげでモチぐらいなら食べられるんじゃないですか?この後。お子さんと」「ああ?」シンゴは瞬きした。 79

2012-01-01 01:31:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「僕ら、この事件、無理矢理おおむね解決しちゃったわけですよね、これ?犯人逮捕はまあ、アレですけど。体裁は整うんじゃないですか?」とタバタ。シンゴはタバタを指差した。「おう!お前!その通りじゃねえか!」「ですよね?良かったじゃないですか。離婚も無いでしょ、これで」 80

2012-01-01 01:36:11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「何でお前が『なあに、そこまで僕に感謝する必要はありません』ってツラしてやがる!?」シンゴはタバタを睨んだ。「まあいい。じゃあお言葉に甘えてよぉ、かあちゃんと二人の子供、一家団欒、宜しくやらせてもらうぜ。報告書を書くのは全部お前に任せる」「デスネー、え?全部?全部ナンデ?」 81

2012-01-01 01:45:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(「ア・ニュー・デイ・ボーン・ウィズ・ゴールデン・デイズ」 終わり)

2012-01-01 01:46:33
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