「娯楽を創る」ことについて ~源与一義遠さんとカサハラテツローさんの会話から~

漫画家源与一義遠さんとカサハラテツローさんお二人の会話をまとめてみました。 創作する立場の違いについてお二人が話されていたことを、《『他人が楽しい』と『自分が楽しい』の境界》 という観点でまとめています。
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浅利与一義遠 @hologon15

自分の面白が他人の面白に一致するとは限らない一方で、自分のつまらないが他人の面白と一致するわけでもない。(こともないw) では書き手の目指すべき理想ってなんだろう。 自分が好き勝手書いたものが、バカウケすること? それは願望であって何のテンプレートにもなっていない。

2012-01-18 12:05:21
浅利与一義遠 @hologon15

間違ってはいけないのは、自分が個人的に面白いと思う事を外して他人を楽しませる事は苦行ではないという事。それは必要だからするだけで、それによる収穫で、最終的に書き手は楽しくてたまらないのだから。 ぶっちゃけると、おもてなし? 結局は漫画はサービス業だから。

2012-01-18 12:13:03
海野螢 @unnohotaru

@hologon15 他人の面白と自分の面白の二重構造にするとかですかね。ケーキで例えるならスポンジが自分でクリームが他人。

2012-01-18 12:12:32
浅利与一義遠 @hologon15

@unnohotaru それも一つの解です。 自分もよくやる……てか、それは寓話などに見られる、古典的手法ですね。

2012-01-18 12:14:55
だりむくれ @darimukuretyu

物を作るとき、「自分が楽しめる」と「受け手が気持ちいい」は一致すると思うんだよなあ。というより、「受け手が気持ちいい状態が自分にとって楽しい状態」というところまで持ち込まないと、たぶん続かないんだよな。お客様を満足させるために自分の楽しみは犠牲にしないと…って気持ちでは続かない。

2012-01-18 11:35:38
だりむくれ @darimukuretyu

.@hologon15 そして、手塚先生のような方々のインタビューを見ると、どんなものでも「面白い!」っておっしゃってるんですよね。何でも楽しむ才、と言いますか。

2012-01-18 12:32:08
浅利与一義遠 @hologon15

@TsujiTakasuke 自分の楽しさは、決して他人のそれとは一致しないという例えです。あと、自分一人が楽しんでいる時は、他人は我慢しているという現実もあります。一緒になって面白がれるためには、何らかの仕掛けが必要だという話です。

2012-01-18 11:38:42
浅利与一義遠 @hologon15

@TsujiTakasuke ですから、自分のオモシロを取り下げても、楽しいのですよ。 もちろん、自分の面白いと思うもので、他人を楽しませられれば、それに越した事はないのですが、自分がその意味で楽しんじゃってると、足下にいっぱい落とし穴が開くのが現実だったりするのです(苦笑)

2012-01-18 12:34:40
浅利与一義遠 @hologon15

@TsujiTakasuke ぶっちゃけると、自分のオモシロを振りかざせない事よりも、客にウケない事の方が、書き手にとっての最終的な楽しさをスポイルします。 手塚先生を含め、不得手なものに手を出してでもウケに行く人は、その意味に於いて、何でも面白く感じているのです。

2012-01-18 12:38:03
浅利与一義遠 @hologon15

だから、我慢も苦労もしてないんだよね。 (何が?) (゜∀゜)

2012-01-18 12:44:10
浅利与一義遠 @hologon15

ウケを取るとか書くと、なんか軽く取られるそうだ。 相手に届かせる……どうやったら他人の中にねじ込めるか……いや、そんな表現はどうでもいいか。 結局こっちの思いつきをひけらかすのではなく、読者の中のそれを励起しなければならないのだから。 (この辺、自覚してる人間って少ない気がする)

2012-01-18 13:02:06
カサハラテツロー @KTetsuro

実は相手が、超尊敬し大きな恩もある義遠さんなので、キーを打つ手がブルブル震えるくらい、いつになく緊張してるのである。ぶるぶる。

2012-01-18 09:59:58