小林七郎、背景美術を語る、を語る
- donadona_No5
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前々から、いつか商業ア二メの美術から引退して、自分のための作品作りをしたいとおっしゃっていた小林七郎さん。小林プロの解散後は、日々創作活動に取り組んでいるとのこと。
2012-02-09 07:56:11戦前、戦後を経験し、北海道から上京して来て苦労をなされた小林七郎さん。講演会で、それを創作においての「大切な経験」と語った。そして、今回の震災や原発事故の辛いご時世に対しても「これも大切な経験なんです」と。豊かな時代しか知らないボクに、大きな刺激をあたえてくれた言葉だった。
2012-02-09 20:23:21小林七郎さんは、男鹿和雄さん始め、一流の美術さんを育ててきた。その教育法を問うと、マニュアル主義ではなく、考え、生み出させるとおっしゃっていた。小林プロでは「ボードがないので描けません」は通用しないそうだ。「独学」が重要だとも。そう言えば、かつての亜細亜堂も同じ教育法だった。
2012-02-09 20:57:42「ど根性ガエル」の、芝山努さんの話数は、背景のクオリティも高い。芝山さんは「レイアウトがしっかりしていると、背景さんもやる気がでるんじゃない?」とおっしゃっていたが、その後、小林七郎さんが芝山さんをリスペクトしていることを知り、相性のよさが背景のクオリティを上げたのだと想像する。
2012-02-09 21:33:59「美術ボード」主義は、質の維持の安心材料でしかないと語る小林七郎さん。「小林プロの背景は、話数が進むごとに、より良く進化してきますよね」とボクが言うと「そう、そこが大切なんです」とおっしゃっていた。背景スタッフのアイディアが加わっていくことで、スタイルが磨かれていくという発想だ。
2012-02-09 22:03:10一応、用語の説明を。「美術ボード」というのは、美術監督が背景スタッフに渡す「舞台ごとの背景の見本」のこと。作画で言えば、キャラ表のような役割のもの。背景さんは「美術ボード」を正確に模倣しながら、個々のカットのレイアウトに合わせつつ背景を描く。
2012-02-09 22:27:11貴重です。アニメ関係者にはぜひ読んで欲しい。 小林七郎、背景美術を語る http://t.co/wvi5RrzE
2012-02-13 14:01:36@nakazayoji 七郎さんとは1度だけお話しした事があります。ロフトプラスワンの楽屋に二人きりでした(汗)。本当に素晴らしい方でした。講演会でも彼のものの見方や生き方が如何に素晴らしいのか分かります。
2012-02-13 15:48:09小林七郎さんは人物を書くのも得意だったんで資質的にはアニメーターに向いていたんじゃないかと話されたみたい。 でも自然の美しさに捕われて風景に向かって行ったんだって。 七郎さんの背景には凄く省略やデフォルメをしても自然の光や風景を感じるんです。 僕はそこが大好きです。
2012-02-13 15:54:57七郎さんは、もちろん作品も好きだけど本人の人間性や考え方が素晴らしいです。 メチャクチャ共感しちゃいます。 戦う事も厳しさも、ものの見方も。 人生がちゃんと絵になってるのが素晴らしいです。 http://t.co/tVE57y22
2012-02-13 16:05:30ちょい見せ 「ガンバの冒険」 http://t.co/8MvsTNXw ガンバは出崎統監督とレイアウトの芝山努さんと美術の小林七郎さん。三者が織り成すこの美術がすんばらしいんだこれ。まぁまぁ見てみなせぇ。出崎イズムでもあり、芝山さんのレイアウトであり、小林さんの美術!たまらん
2012-02-14 00:27:27小林七郎さんの講演、好評かつ多くの反響があってとても嬉しい。しかし、ここ数年の美術の写実指向、リアル主義な画面作りが、七郎さんの美術を否定していたのもまた現実。出崎さんらが作っていた作品パワーを、自分たち若手、中堅監督が持ちえなかったことを深く悔やむ。これからの大きな課題です。
2012-02-14 04:00:44小林七郎さんの講演、僕は行けなかったが、書き取りを読みつつ、かつて直接叱咤されていたことのように思い浮かべ、心に刻んだ。小林プロ出身の優秀な美術さん、目標とされている人もたくさんいるので、僕たちが彼らと組んで、はっきりとした方向を作品で提示しなければならない。その時は既に来ている
2012-02-14 04:10:11カッコ良く書いているが、僕が某TVアニメのEDをお手伝いしたとき、七郎さんに写真レイアウトを出して烈火のごとく怒られたことがある。僕だと判ると、七郎さんは謝って下さったが、「デザインというのは簡単なもんじゃないんです」とその場で出して頂いたボードは誇張と飛躍があって素晴らしかった
2012-02-14 04:29:31時折、自分の描いた絵コンテの画づくりを褒めていただけることもあって、そのときの七郎さんは本当に素晴らしい笑顔で、「凄いアニメが出来ますよ!」と喜んでくださったりした。他の作品でも良いものは「これはいい!」と見せて下さったりして、その笑顔をまた見たくて、仕事に励んでいたこともある。
2012-02-14 04:36:28