屋代線代替バスを覗いてきた

鉄道が廃止され、その代替バスと共に既存のバス路線も強化され、新たな交通ネットワークとして整備されました。さてさて、状況や如何に?
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せき のりかず @kotonoha_s

綿内駅発の屋島線、私を抜いて8人乗せて出発。運転手さん曰く、朝は結局乗ってるが昼間は厳しいらしい。 photozou.jp/photo/show/474…

2012-05-19 10:24:00

上記訂正。×-結局 ○-結構

電車代替バスは、ここで三人ほど下車し、五人ほど乗せて須坂へと出発してゆきました。地理的にも須坂に近いので長野市街だけでなく須坂地区との交流もあるようです。

せき のりかず @kotonoha_s

バスは綿内の集落を出て温湯温泉を周り、須坂長野東インターへ。途中2人乗せ、計10人で長野市入り。

2012-05-19 10:29:37

長電バス屋島線は、千曲川を渡ると長野市の新しい郊外市街地を走ります。長野市街区間は沿線に施設や商店も多くバス利用も堅調で、日中でも立ち客が出ることもある「長野市の主要交通軸」となる路線。運転手さんは恐らく、これに比べれば綿内付近は乗客が少ないと感じていたのでしょうか。
(日曜の午前遅めの便で郊外の始発から8人も乗っているのは結構な利用率のはずなのですがそれですら少なく感じるのだとしたら相当な実力のある路線…)

エムウェーブ付近の屋島線ルートの様子。

長電バス屋島線沿線は、郊外型の事業所や店舗だけでなく大規模な住宅団地や大型公共施設(エムウェーブ)があり、長野市としても重要な交通軸として位置付け整備をしているルートです。

ということで、若穂地区の状況を見てみました。別途聞くところ(廃止直後)によると、松代-屋代間は代替バスの利用も好調で、朝は臨時増発が出ているとのこと。対して若穂地区は代替バスが苦戦しているとのことで、上記のように既存路線や延長された路線があり長野市街へはそちらの方が便利ということで、屋代線のルート自体がサブルート的な状況だったのでしょうか。
しかし今回の鉄道代替の検討・実施は、単なる鉄道線の機能代替だけではなく「利用者が日常生活で必要とするルートは?」と考え、高校や病院へ寄りながらも速達性を大きく犠牲にしない工夫が盛り込まれており、また既存のバス路線にも手を入れる積極性が大きな特徴。経年でどう変化するのか、確かめてゆきたい事例です。