かおるさとーさんの『氷菓』#2「名誉ある古典部の活動」 解説
- Chitanda_bot
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第2話「名誉ある古典部の活動」です。
原作とアニメとの違いは、なるほどと思いました。
私はどうしても原作との違いに目が行ってしまうのですが、アニメの方が奉太郎の省エネ主義が徹底されてますね。それはもうあらゆるところで。
2012-05-05 20:55:02アニメの奉太郎は、千反田さんに引っ張られなければ図書室に行こうともしませんし、謎解きに加わろうともしません。もちろん一人では美術室にも行きません。千反田さんの行動を原作よりもエネルギッシュに描くことで、奉太郎が仕方なく動くという構図と二人の関係性をわかりやすく表現しています。
2012-05-05 21:04:59原作では千反田さんは一人で先に図書館に行ってしまいます。その後を帰るついでに「まあ寄ってやってもいいか」という形で奉太郎の足を向けさせているのですが、これはアニメと比べた場合、省エネが徹底されていなくて、主義としては弱い行動に映ります。いい改変だと思います。
2012-05-05 21:09:41謎解きに加わる過程も、アニメではちょっとした言い合いを経て、本当に仕方なく参加する形になっていますが、ここでも省エネ主義とそれが乱される構図がわかりやすく描かれていて、とても巧いと思いました。「ならん」「なるんです!」の言い合いはアニメオリジナルですね。
2012-05-05 21:15:29美術室に行く際に、千反田さんが奉太郎を引っ張っていこうとしますが、ここも改変されていますね。里志の言葉で仕方なく美術室に行くのではなく、あくまで千反田さんに振り回される形で美術室に行く。省エネ主義は里志の言葉くらいでは乱されないのです。乱せるのは千反田えるの好奇心のみ。
2012-05-05 21:28:21この『千反田えるの好奇心によって折木奉太郎の省エネ主義が脅かされる』という構図が徹底されているのは、おそらく二人の関係性を視覚的にわかりやすく示すためでしょう。そのために千反田さんの姿勢が強引過ぎるように見えますが、印象深くはなります。それはあのコース料理の場面に集約されています
2012-05-05 21:34:21細かい話その四。千反田さんが電話をかけてきたのが10時35分。漫画版では11時35分になってます。待ち合わせが午後1時半なので、漫画版だとちょっと時間が……。
2012-05-05 21:51:51〈古典部〉についてはそろそろ終わりにします。また来週が楽しみですね。早いところでは明日の深夜に第3話ですか。千反田さんの“一身上の都合”とは何なのか。気になります。そして新キャラ登場です。レギュラーではありませんが。
2012-05-05 22:38:43