朝日新聞社、WEBRONZAの原稿執筆条件

執筆者に入っている佐々木俊尚さんのコメントまとめ
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佐々木俊尚 @sasakitoshinao

朝日新聞のWEBRONZAっていうのがスタートして私も執筆者に入ってるんだけど、ここ原稿料が1本1万円。おまけに月に何本書いても上限は2万円。有料サイトとしてこういう原稿料の設定ってどうなんだろう。ちょっと微妙な感じ。

2010-06-24 21:24:42
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

おまけにWEBRONZAに寄稿する際は「他で書いていない内容でなければダメ」という条件付き。これで1万円か・・。

2010-06-24 21:31:55
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

社外筆者に1本1万円で書かせるいっぽうで、早期退職者には7000万円とかの退職金を払ってるんだよね。

2010-06-24 21:35:41
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

朝日に依頼されたので、日ごろつきあいがあるからとりあえず執筆者に名前を連ねることにはオーケー出しちゃったんだけど、退職金7000万円の話とかが入ってきてだんだん微妙な気持ちに。

2010-06-24 21:36:29
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

1本1万円が安いかどうかは、書き手の側の受け止め方だと思いますよ。私にとっては正直あまりにも安いと思います。

2010-06-24 21:39:39
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

そう言うことなので、当分WEBRONZAへの寄稿は見合わせます。「原稿料を暴露してけしからん」と言ってきたら、それもここで報告しますよと通告しておきます。NDAも何も交わしてないしね。

2010-06-24 21:44:32
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

多くの人に読まれる媒体力を持っていてパブリシティ効果があるのであれば、原稿料は問題じゃないんですよ。実際CNETのブログは原稿料は格安ですが、媒体力が強力なのでやめるつもりはありません。でも有料サイトというペイウォールの内側にある閉鎖系では、パブリシティ効果は非常に低い。

2010-06-24 21:52:17
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

有料サイトはそういうパブリシティ効果の期待できない場所だという認識が運営側にも必要なんじゃないかと思います。無料でオープン=公共圏への接続、有料で閉鎖系=高いコストで運営。

2010-06-24 21:54:08
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

自分の知見を唯一の商品として売っているジャーナリストにとっては、分量が500文字だろうが5000文字だろうが関係ありません。知見は文字数で測るものではないと思っています。

2010-06-24 21:56:37
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

さっきも別の会社から1文字10円でウェブのコラムを書いてくれって依頼があったので、断りました。

2010-06-24 22:02:29
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

原稿依頼が来なくなるぞと私を心配している人がいますが、そんなので原稿依頼が来なくなるような力量であれば、それはそれまでのことです。でも私は自分の発信能力に自信を持っています。

2010-06-24 22:11:31
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

マスメディア衰退時代に、フリージャーナリストは自分自身でどうビジネスを構築するかというふぇーずにやってきています。雑誌の連載も激減して、3年前には月に10本以上あったのが今では月に3本ぐらいに。みんな休刊!

2010-06-24 22:18:58
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

だからもうマスメディアに遠慮するのはやめて、自分自身で価値を構築し、自分自身できちんと金額の交渉もしていく覚悟を決めています。でもいまだに金額を提示しないで依頼してくるメディアばかり。

2010-06-24 22:19:54
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

雑誌が激減したことで、逆に事態が進行しました。いまはメルマガと講演と書籍の印税だけで収入を確保できるようになってきたので、もう怖いものは何もない(怖いのは読者とのつながりが切れることだけ)という境地に。

2010-06-24 22:23:10
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

オーマイニュースは私にとっては別に消したい過去でも何でもないですよ。ただあのサイトに関係したことで、いろんな勉強にはなりました。マスメディア出身者がネットメディアに進出してもダメダメなケースが多いこととか。

2010-06-24 22:29:52
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

講演にしても原稿依頼にしても、媒体力がなく公益性もない依頼に関しては金額を提示することにしています。

2010-06-24 22:32:09
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

だから私にとっては、いまやTwitterが自分自身のジャーナリストの価値を保持していくための生命線となっています。多くの人たちとダイレクトにつながる最高の場所。

2010-06-24 22:34:22