2012年6月14日開催 環境省『平成24年度第1回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会』実況まとめ
委員「そして要するに爆発的にクレームが増えて、説明するしか無いと。今では内部被曝の説明を繰り返している。放射線の説明会では100名で全然出来ない、10名が限界。それは距離が遠くなるから。多くなるとゼロリスクの話がバックグラウンドがばらばらになってしまう」
2012-06-14 20:59:11委員「手間がかかるのが実情。リスクコミュニケーションを先に行うのであれば、もっと手間暇をかけて、そして文言も変えて、というのが正直なところ」
2012-06-14 20:59:45委員「確かに内部被曝の値が下がっているのが実情。NDが7割となっている。でも我々としては継続的に発信をしていくしか無い。ロシアのデータでも南相馬の平均値は2ケタ違う。セシウムの外の照明の有無などの論争もある」
2012-06-14 21:00:46委員「確かに値は低い。しかしやはり値が下がっている状況でも、ベクレルの数値では値が下がってない人がすでに出ている。摂取量と排出量がプラトンになっているつまり被曝が継続している人も出ている。確かにSv換算をすれば科学的には、と思うがレントゲンだから大丈夫と帰る人はすでに居ない」
2012-06-14 21:02:00委員「どのように具体的に気をつけるのか、何を食べているのかを見ていくしか無い。一人で数十分は必要。それでも100%の理解は難しい。しかしこれこそがコミュニケーションであると。ウクライナでの被曝量のスパイクは有名だが、経済状況の悪化と地産地消の影響」
2012-06-14 21:02:57委員「値の下がりが悪い人もいるが、摂取量を試算すると、10Bq/day程度の人が出ている。これは福島の検査で最も多い人が15-20Bqという値に類似するもので、多くの人が生物学的半減期で低減はしている。内部被曝の大半が食物で摂取で防げているケース」
2012-06-14 21:04:05委員「南相馬市での例、値が下がってない人がいると。その時の母親の反応、当たり前だが食べてるものが安全がわからないので中途半端なことを言うな、と怒られた。最もな話。買うものにしてもどう選んでいるか、産地を見てない群でも他との被曝量の差はないのが実情」
2012-06-14 21:05:22委員「南相馬市は水道水についてNDとしているが、実際にはミネラルウォーターが半分。でも量はほぼ同じ。勿論個別の判断として、必要な情報にあわせて結果を出すのも重要。飯館の高線量地域の直後避難された母親も多い、それを悔いている人も多数いる」
2012-06-14 21:06:40委員「しかし実際の被曝量は差は大きくない。でも適当なことは言えない。空間の線量と内部被曝の線量の相関は必ずしも一致しない。中通りも同様。食生活がダイレクトに反映される、つまり慢性な被曝に移行している」
2012-06-14 21:07:31委員「原発21km地点でのお話の機会、聞かれたのは20mSv100mSvよりもどう生活すればいいのか、洗濯はしていいのか、孫は連れて行っていいのかなどの具体的な話。大雑把な話は誰も求めてない。個別の対応をしないといけない」
2012-06-14 21:08:39委員「確かに多くの報道もある。自殺された方も出ている。慢性疾患の悪化や鬱病、運動不足での骨折も出ている。確かに被曝より大きな影響とされるものも出ている、その対応も必要。放射線も医者の診療。個々にどう対応するかをどう続けるかが重要」
2012-06-14 21:09:48前川委員「どう理解して頂くかに腐心している。頭で理解することと心で理解することは異なると。たしかにそうだが、どう理解してもらうかでリスクコミュニケーションの専門家の話や、現地の首長の話も聞いて理解を得ようとしている」
2012-06-14 21:11:07前川委員「最後の方の、慢性疾患の悪化だと。今後非常に大きな問題となってくる。飯館の仮設住宅でも大きな問題に。職員の方もそうだと。仮設住宅の方は多くが原発からある程度離れて偶然風向きで、というところ。強制的に避難させられた」
2012-06-14 21:12:13前川委員「もともと農村から小さな仮設住宅に押し込まれている。高血圧、糖尿病、鬱病も増えている。ですから、そういう意味でできるだけ現場に入って理解する、手伝いができないかと腐心している」
2012-06-14 21:13:19細野大臣「鬱病のデータと、慢性疾患のデータについて」委員「昨年5月6月の飯舘村の検診結果。BMI、SDP、グルコースなどの値。例えばBMIは有意に増加、でも血液の濃さは変わらずなど。これらは生活習慣病に該当するデータ。」
2012-06-14 21:15:37神谷委員「まさにリスクコミュニケーションの実践だと。我々も行う必要がある、そうでないと実際のコミュニケーションも難しい。そのようなリスクコミュニケーションを実践する上で時間と手間が必要だが物理的なマンパワーも問題。県民の不安への対応、多くの人数が必要」
2012-06-14 21:17:52委員「やはりWBCでのネックは医者の説明。医療行為ではないので負担も大きい。個人ごとの話で最も時間が必要。1日100名検査としても相当時間が必要になる。勿論いきなり人を連れてきて対応も難しい、ある程度現場にいた方が来てもらえればと。人数は全く足りない」
2012-06-14 21:19:26坪倉委員「私も専門ではない分野でやっている。そうすると誰もいない。WBCの説明は継続という話だが、自治体のWBCの校正も東大の早野先生が行なっている、彼が居ないと成立しない。本当に数名だけに全てが任されている印象がある。ぜひ現地で長く活動をする方がいればと」
2012-06-14 21:21:24坪倉委員「すぐに放射線の影響とはいえない。ただ個人的な印象としては9割の方がコレストロールの悪化となっている。実際の話では様々な検査を見るべきとは思うが、個別ならまだしもすぐに多数に向けてできるものではないと」
2012-06-14 21:23:19横光副大臣「神谷委員、田中委員、坪倉委員、それぞれから専門を踏まえてこれまでの活動や研究成果考えを。放射線の健康影響についてどのようにコミュニケーションするきあ、場所や次期や受け手などの状況で大きく異なる。個々の立場で食い違いもある。」
2012-06-14 21:25:31以上で環境省による第1回『原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会』は閉会です。途中回線不手際など失礼しました。
2012-06-14 21:27:19