『西洋美学史』twitter読書会 - Interlude I -

小田部胤久著の『西洋美学史』を、なんとなく集まった専門バラバラ文系民で読み進めた読書会の試み、の1回目と2回目の間のフリートーク的な何か。(8/6)
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料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@sakstyle すみません。あの日寝落ちしちゃったので、ゆっくり読み進めています。

2012-08-06 23:08:28
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

グッドマンの芸術における再現の模倣説批判とは、ここで触れられているガーダマーのようなものに対してなのかな

2012-08-06 23:12:57
シノハラユウキ @sakstyle

@yaoki_dokidoki 「明証説」は、デカルトの「我思う故に我あり」とかですね。「疑いの余地の全くないものが真理である」という考えですね。「存在するものの隠れなさ」のハイデガーの言葉のようで、ハイデガー全然知らないので僕もちんぷんかんぷんなんですが

2012-08-06 23:12:59
tieckP(ティークP) @tieckP

@sakstyle @ja_bra_af_cu @nix_in_desertis 先ほどからすこし拝見してましたー。アドルノの啓蒙の弁証法がらみですかね。その場合、単に啓蒙という言葉を考えるより、18世紀までの啓蒙の時代と、その後のモダニズムという時代性が重要な気がします。

2012-08-06 23:13:51
シノハラユウキ @sakstyle

@yaoki_dokidoki 明証説と絡めて説明されているので、事柄それ自体がはっきりと疑いなく示されていることと言い換えられるのかなあと思うのですが、言い換えたところでよく分からないですよね。

2012-08-06 23:16:01
シノハラユウキ @sakstyle

@yaoki_dokidoki グッドマンは、ガダマーとか読んでたんでしょうかね? 分かんないですけど、グッドマンはもっとシンプルなものを念頭に置いているように思います。つまり、「再現とは現実の模倣である」くらいの考え方。

2012-08-06 23:18:32
シノハラユウキ @sakstyle

ページを行ったり来たりしているうちに、ガダマーとアドルノが混ざっていた #西洋美学史読書会

2012-08-06 23:27:05

合理化・脱魔術化というのは社会学の祖のひとりマックス・ヴェーバーの用語であり、彼の研究全般にわたってテーマとなっている「近代西欧だけがなぜ資本主義や産業革命といったものを成し遂げるような合理性を持ち得たのか」ということと関係がしています。アドルノの議論もこれを踏まえたものでしょう。

2つの用語ともウェーバーで最も有名な『プロテスタンティズムの精神と資本主義の精神』に出てきます(参考: http://bit.ly/P48XmGhttp://abukuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_68b3.html)。

ギリシアに端を発しルネサンスから啓蒙主義へと、どんどん超自然的なものに訴えて現実を左右しようとする態度から現実的・世俗的なものに基づいて理詰めで考えるようになっていく(例えば近代社会において、公的な場では幽霊はいないものとして扱われるし、犯罪捜査に占いを使うこともなく、災害を鎮めるのに祈祷したりしない)。そしてついには科学技術、資本主義、法治国家に行き着く・・・というようなのをイメージしておけばよいかと。

by ja_bra_af_cu

アドルノにおけるミメーシス概念と真理

jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki @sakstyle @aoiiiin アドルノのミメーシス論はそれだけで論文たくさんあるような込み入った話なのでこの間は飛ばしましたが、合理化の行き過ぎ(ナチ、ポップス)に対して否定的なスタンスだったのは一つ言えます #西洋美学史

2012-08-06 23:18:05
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@twidokusho で、たぶんベンヤミンなどとともに非合理性・神秘性(呪術)みたいなものの見直しをやってるんだと思うのですが、まだよくわかってないですw #西洋美学史

2012-08-06 23:21:30
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

模倣ということばを、ミメーシスといわれると、copyとは異なる概念のようだ。

2012-08-06 23:20:38
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki 単に真似することじゃなくて、このあいだのプラトンからの話でもでてきた「自然(イデア)の似姿を作ること」=自然を模倣すること、というような意味の含みがあるみたいです。 #西洋美学史

2012-08-06 23:23:20
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

アドルノは、芸術を啓蒙の一部をなすとしつつつも、「『魔術の模像』と捉える」。ということは、ここではアドルノの用いる「模倣」ということばへの理解が必要か。 #西洋美学史

2012-08-06 23:25:41
tieckP(ティークP) @tieckP

アドルノだとこの本が解説としてすぐれていたなー。読みやすくておすすめ。【現代ドイツ思想講義】 #bookmeter http://t.co/JOxSnpqb @bookmeterさんから

2012-08-06 23:28:18
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu なるほど、だからアドルノについて「芸術と真理を関連づけている」という説明がなされるわけですね。単なるcopyとは階梯?のことなるイデア的なものの模倣が含意されている…と。

2012-08-06 23:28:41
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

やっぱり真理ってことばをなめちゃいかんなー。その意味をちゃんと捉えられていない気がする。 #西洋美学史

2012-08-06 23:30:38
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ティークPさん紹介。 / “現代ドイツ思想講義 感想 仲正 昌樹 - 読書メーター” http://t.co/OXeuAEh3

2012-08-06 23:34:19
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki どうもアドルノにおいては人は自然――社会や文化の合理性に回収されない(神秘的な)力のあるもの――を模倣する根本的な欲求:ミメーシス衝動をもつ、というような位置づけのようです。

2012-08-06 23:35:36
シノハラユウキ @sakstyle

ミメーシスって言葉はよくわからんお。ディエゲーシスの対義語ってあたりで理解してる。イデアの模倣はミメーシスなの? っていうか、イデアと現象の関係は模倣なのか?? #西洋美学史読書会

2012-08-06 23:35:58
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

@ja_bra_af_cu あーなるほど。動物的というのは違うのかも知れないけど、自然→文明みたいな過程を考え、文化的な人間の下層に自然的なありかたを置いている、というイメージですかね。 #西洋美学史

2012-08-06 23:38:27
シノハラユウキ @sakstyle

@yaoki_dokidoki グッドマンの模倣説批判はガダマーの模倣説か、ということに対して、ガダマーについて本書では「〈原像〉を基準として模倣の正しさを測定する〈原像-模像〉の通常の関係が、ここでは逆転する」とあります。グッドマンが批判対象にしているのは、まさにその通常の関係

2012-08-06 23:39:25
シノハラユウキ @sakstyle

@yaoki_dokidoki 一方、ガダマー的な「模像が原像を凌駕する」というようなタイプの模倣説は、グッドマンの少なくとも第一章の中で言及がないので、やはりグッドマンとガダマーは無関係ではないかと思います

2012-08-06 23:40:39
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@yaoki_dokidoki 理性・社会・秩序と、野蛮・自然・呪術・カオスなんかを対比して(前者を優越してあるいは後者を蔑みつつ畏れて)考えるのは西洋の思考の伝統といっていいですよね。 #西洋美学史

2012-08-06 23:43:39