シンポジウム「福島原発で何が起きたか―安全神話の崩壊」(2012/8/30,31)

HOSOKAWA Komei @ngalyak

シンポ「福島原発で何が起きたか」213（セッション４質疑）池内さん：工学は生産のための技術開発というのが基本、安全性や廃棄物の処理についてはあまり深めていない。原子力からの撤退、廃炉、廃棄物処理は長い時間がかかる。生産重視の工学的発想では、やりきれない。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」214（セッション４質疑）池内さん：もう一度、理学が登場しないといけない段階に来ている。審議会などにも理学者が乗り込んでいかないといけない。そうする責任はある。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」215（セッション４質疑）西尾漠さん質問：被曝リスクを（昨日セッション２では）個人が判断すべきとされたが、とても難しい判断を個人に強いることになるのでは？　本来責任のない被害者どうしが対立させられているという現状をどう考えるか？ #childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」216（セッション４質疑）池内さん：私は年間10mSvを超えるような地域では15歳未満の子供は強制移住と言い続けている。今中さん：個人的な倫理観として、他の人にどうすべし、ということが言えない。自分ならどうする、ということは言える。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」217（セッション４質疑）チェルノブイリの日本の汚染については、測定して予想以上の汚染だったのでびっくりはしたが、対処としては自分は特に何もしない、ということと言った。それで正解だったと思う。しかし今回（福島）は、それでは済まない。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」218（セッション４質疑）今中さん：100mSv以下は大丈夫という科学者・医学者は、ましてや低線量は健康に良いという人は、家族を連れて福島に率先して住むくらいのことをする責任がある。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」219（セッション４質疑）今中さん：行政はどこかで線を引く仕事・責任をもっている。それは予防原則に立つことが一番重要。#childF　17時、セッション終了。10分休憩します。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」219（セッション５＝総括）最終セッション始まりました。まず昨日からの各セッションの報告、セッション１　井野博満さん、山口幸夫さん、補足で石橋克彦さんから中央構造線のこと。セッション２　あたし、ざっと要約。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」220（総括セッション）セッション３　舩橋晴俊さん。公害問題のときの変革の時期と3.11以後の日本の変化は似ている。公害のときの社会変革は、住民運動が大きなドライブ。専門家と市民の連携があった。3.11後も同じようなうねりが盛られる。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」221（総括セッション）40年ぶりに訪れたチャンスと言ってもよい。しかし、討論空間の分立は深刻。今日、このシンポと学術会議のシンポがバッティングしているのが象徴的。異質な学説をもった科学者どうしが徹底的に議論するということが日本社会で欠けている。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」222（総括セッション）また、一部の科学者が政策決定の審議で異様にでしゃばっている。科学の議論と政策の議論は別にしないといけない。政策決定の議論では専門家と市民は同等。そこで科学者は特権をもたない。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」223（総括セッション）２つの質の違った討論空間をちゃんと作っていくことが日本社会の変革にとって決定的に重要。以上、舩橋さんのコメント。セッション４　丸山真人さん。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」224（総括セッション）黒田光太郎さん：名古屋大で、エネルギー政策選択肢のパブコメに取り組むレポート書かせたら、７割の学生が「１５％」を選んだ。若い人の発想がそうなってしまっている。「偏向教育」（笑）にもっと取り組もうという思いを強くした。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」225（総括セッション）関谷さん（東大、人間の安全保障プログラム）あいさつ。吉野太郎さん：『科学・社会・人間』誌の第2期編集を仰せつかった。科学者の社会的責任に重点をおいて進めていきたい。今日のシンポに参加しなかった人とつながっていく必要がある。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」226（総括セッション）吉野太郎さん：シンポのタイトルを見て参加したがらない人でも、話の中身に共感してくれる人はかなりいる筈。積極的に発信をして若い世代とつなげたい。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」227（総括セッション）今中哲二さん：科学的討論と政策的判断を分けなければならないという舩橋さんの指摘には、まったく同感。ICRPがいかがわしいのは、科学者でありながら政策判断をして、それを「科学的権威」としていること。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」228（総括セッション）今中さん：福島について私が心配しているのは、ガン以外の影響。発ガン影響については知見が集積されており、それなり予想もたてられるが、非ガン影響については本当に分からないことが多い。予防原則にたって見ていかないと。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」229（総括セッション）今中さん：そのためには福島の子ども達の健康診断をちゃんとしていくこと。他の地域との比較もできるように、国が責任もってしないといけない（シンポ資料集に所収の毎日新聞記事を参照）。#childF

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シンポ「福島原発で何が起きたか」230（総括セッション）武本和幸さん（柏崎）断層評価をめぐる動き。伴英幸さん（原子力資料情報室）エネルギー政策に何らかの大きな変更はある筈。巻き返しは必至。原発ゼロには具体的な政策パッケージが必要。土壌を固めるため脱原発法制定にむけて努力したい。

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シンポ「福島原発で何が起きたか」231（総括セッション）後藤政志さん（APAST）【資料配付】事故の原因わかっていない。考えること全てに対策をとらないといけない。今回の事故はひとことで言えばフェイルセーフの破綻。#nukeF1

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シンポ「福島原発で何が起きたか」232（総括セッション）今後の提言、脱原発をめざす科学者・技術者の結集にむけて、３つのプロジェクトを考えている（資料参照）。ぜひご協力を。以上、２日間にわたるシンポジウム終了。