「キョート・ヘル・オン・アース」急「ラスト・スキャッティング・サーフィス」#10

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そして不可思議な事が起こる!BOOOMBOOOMBOOOM……拡散したアンコクトンが壁の裂け目から蠅めいて玉座へ跳び来たり、ダークニンジャと、そしてロードを黒い渦で囲い込んだのだ。渦は無数の罪罰のカンジとなり、二者にまとわりついた。だがやがてそれらは01のノイズと化す。 25

2012-09-11 16:54:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

キョジツテンカン……暴走……アンコクトン……ダークニンジャの脳裏に幾つかの可能性検証のパルスが閃いた。しかしそれも、巨大なニンジャソウルが刃を通って自らに流れ込む苦痛が押し流した。彼は奥歯を噛み締め、強固な意志によって自我を保った。彼の周囲には闇があった。闇が。 26

2012-09-11 16:59:39
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

エーリアスは強く揺さぶられ、目を開いた。「アイエッ!?」覗き込むディテクティヴ。「よし。異常ねえな……ZBRキメるか?」「エッ!?」ディテクティヴは頭に手を乗せた。「ハ。冗談さ。持ってねえしな」「オヌシはどうなのだ」その側に立つニンジャスレイヤーが問うた。「立てるのか」 28

2012-09-11 17:06:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「どうってことないさ。本当だぜ」ディテクティヴは呻き、立ち上がった。「行くぞ」ニンジャスレイヤーが促した。「実際、時間がありません」ユカノが言った。「今の出来事がこの城の機構に何かを」彼女は水盤を示した。沸騰し、煮えたぎっている!「おッ、俺、どれくらい寝てた?」「一分だ」 29

2012-09-11 17:12:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

エーリアスは対岸、玉座が会った場所で渦巻く黒い質量を持った竜巻を見やった。彼女はすぐに一分前の出来事を思い出した。彼女のコトダマ視界が黒い竜巻の中を透かそうとした。あれでロードが死んだ事は確かだ。だがダークニンジャは……?KABOOOM!天井が崩落する!「走れ!」 30

2012-09-11 17:18:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「走る?」ニンジャスレイヤーがディテクティヴを見た。足場は小さい。下は骨組みばかりの闇。かすかに真鍮の螺旋階段が見える。「跳べ!」ディテクティヴは慌てて言い直し、身を踊らせた。「イヤーッ!」ドウ!ドウドウドウ!一時は制御された筈のアンコクトンが再び城内に流れ込んで来た! 31

2012-09-11 17:20:31
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

四人は真鍮螺旋階段を駆け下りる!激しい揺れが繰り返し襲い来る。ZMZMZMZMZM……生き物めいた黒い濁流の存在が頭上を蠢く!この階段はどこに通じるのか?そもそも、どう逃げる?ガイオン上空を浮遊するこの孤立城塞から?絶望的な問いに答えるかのように、IRCノーティスを受信! 32

2012-09-11 17:24:37
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ドーモ、ナンシー・リーです」「無事か!」ニンジャスレイヤーは応答した。「ええ。そっちはどう」「終わった。ロードは滅びた。ユカノ=サンは無事だ。脱出せねば」「ルートを送る。合流地点に急いで。……キョート旅行もお終いね」「ああ。そうだ」ニンジャスレイヤーは言った。「お終いだ」33

2012-09-11 17:31:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(第2部「キョート殺伐都市」より:「キョート:ヘル・オン・アース」急「ラスト・スキャッティング・サーフィス」終わり)(エピローグへ続く)34

2012-09-11 17:33:35
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(「キョート・ヘル・オン・アース」エピローグは今夜を予定)35

2012-09-11 17:34:05