ふんばろう東日本支援プロジェクト・代表・西條先生 震災後、1年半で思うこと

ふんばろう東日本支援プロジェクト代表の西條先生の震災後1年半の思いのまとめです。
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saijotakeo @saijotakeo

こうしたことについては他の取材チームが詳細なレポートをしています。学術的な観点から構造を明らかにする僕の関心とは異なりますが、大川小学校に関して誤った情報が流れている現在、現地で丁寧に取材されているこの記事は参考になると思います。→http://t.co/2d4Dy4va

2012-09-12 10:52:55
saijotakeo @saijotakeo

市教委側から、説明会は昨年の6月の第二回をもって終了します、と一方的に宣言されましたが、遺族の一部の方々が、これだけの子ども達の命が失われているのに事なかれ主義で終わらせるのは間違っている、と粘ったことから、ようやく2012年の1月になって第三回の説明会が開かれます。

2012-09-12 10:54:35
saijotakeo @saijotakeo

そこでは、生き延びた先生からのFAXが提出されました。それは6月の第二回時点で届いていたご遺族宛のFAXだったのですが、その事実を言う事もなく、隠蔽していたのです。大津市の市教委も酷いですが、先日の遺族説明会でも遺族は、大津市以下だと言ってました。

2012-09-12 11:00:33
saijotakeo @saijotakeo

誰も争いたいわけでも、責めたいわけでもないのです。ただ、本当のことをちゃんと明らかにして欲しいだけです。友達のためにと一生懸命話した生き残った子ども達の気持ちを無駄にして欲しくないのです。

2012-09-12 11:03:14
saijotakeo @saijotakeo

あるご遺族の方は「これだけ多くの命が学校管理下で亡くなったんだ。保身とかじゃなくて、子ども達の“命”の話をしなきゃ。思い出すのも辛いけど、津波に飲まれたときの子ども達の気持ちを考えたら辛いなんていってられない」とおっしゃってました。

2012-09-12 11:07:03
saijotakeo @saijotakeo

先に述べたように、ご遺族も様々な意見の方がおり一枚岩ではありません。しかし、このようにご遺族や、記者やメディア関係者の努力によって市教委が隠蔽していた多くの事実が明らかになっていくにつれて、やはりこれはおかしいのではないかと、遺族説明会に参加し始める人が増えています。

2012-09-12 11:08:47
saijotakeo @saijotakeo

他方で、「子ども達の命は帰ってこないのだから、真相究明などせず、そっとしておいた方がいいのでは」という考え方もあります。哀しみがよみがえってくるから考えたくない、という方がいるのは自然なことだと思います。

2012-09-12 11:14:52
saijotakeo @saijotakeo

僕もその気持ちはわかります。自分で書いたチャリティー本『人を助けるすんごい仕組み』ですら、やはり辛い経験も書いてありますから、自分で読むのは苦しい部分があります。

2012-09-12 11:15:29
saijotakeo @saijotakeo

それでも僕は多くの人に読んでもらいたいと思って本を書きました。→ http://t.co/jakuiSkN人を助けるすんごい仕組み――ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか-西條-剛央/dp/4478017972/ref=pd_sim_b_1

2012-09-12 11:16:56
saijotakeo @saijotakeo

それは被災地で何が起きたのか伝えるとともに、いつか、誰かが、未来の命を救うことにつながる、つなげて欲しいと、思ったからです。

2012-09-12 11:17:38
saijotakeo @saijotakeo

失われた命は救えなくても、未来の命は救うことができます。

2012-09-12 11:18:40
saijotakeo @saijotakeo

大川小学校で息子さんは津波に飲まれて奇跡的に助かったものの、娘さんを亡くされ、奥さんとお父さんも亡くされた方が、先日こんな風におっしゃってました。「もう誰にもこんな思いはしてもらいたくない。だからなぜ大川小学校の悲劇が起きたのか、明らかにしなきゃいけないんだ」と。

2012-09-12 11:19:49
saijotakeo @saijotakeo

僕は胸を打たれました。もちろん、その方は助かった息子さんの状態を一番に考えています。無理な取材は絶対にさせません。家族を一番大事にしながらも、他の人に同じ思いをさせたくない、と考えています。現在と同時に、未来の命を救うことを大切にしています。

2012-09-12 11:20:36
saijotakeo @saijotakeo

それは亡くなってしまった子ども達の命を無駄にしないために、僕らができる数少ないできることの一つであると僕は思います。そして、考え方は違えども、子どもがなぜ、どのように亡くなったのかを知りたくないというひとはいないと思います。

2012-09-12 11:21:42
saijotakeo @saijotakeo

僕にできることは本当に限られていますが、自分の心理学や質的研究法といった専門を活かして「大川小学校の悲劇はなぜ起きたのか」を明らかにすることはできると思いました。

2012-09-12 11:22:05
saijotakeo @saijotakeo

大川小学校の件については様々なメディアの記者が集まっており、良質の記事がたくさんでています。しかし、どうしても断片的にならざるをえず、また裏山やスクールバス、専門の先生、十分な時間があったのに避難行動が取れなかったという不合理な現象は、心理学の視点がないと理解できないのです。

2012-09-12 11:24:09
saijotakeo @saijotakeo

そうした観点から研究を続けてきたところ、なぜこの悲劇が起きたのか、その構造を解明することができました。詳細は近々論文を公刊した後に説明しますが、これによってご遺族の方々が前に進めるようになることを願っています。そしてそこで提示した再発防止案が未来の命につながることを祈っています。

2012-09-12 11:25:14
saijotakeo @saijotakeo

なぜ震災一年半でこうした話をさせていただいたかといえば、被災地はまだ何も終わっていないということを、あらためてお伝えしたかったからです。

2012-09-12 12:51:06
saijotakeo @saijotakeo

ふんばろうでは真相究明とは別に、大川地区の復興のきっかけとなるようなお祭りの開催などをお手伝いする「大川きぼうプロジェクト」という新たなプロジェクトを発足しました。一日だけ参加する形でも参加可能です。関心のある方はこちらへどうぞ → http://t.co/tnOuIcda

2012-09-12 12:53:36
saijotakeo @saijotakeo

仮設住宅やみなし仮設で生活している方々に、お花や野菜を育てる「たのしみ」や見る「よろこび」を感じていただくための「緑でつながるプロジェクト」も本格始動しています。園芸などを通じて支援したいという方はこちらに入っていただければと思います→ http://t.co/Q9Onyqsu

2012-09-12 12:58:26
saijotakeo @saijotakeo

被災地の動物の保護をしている方の応援をしていこうという「動物班」も立ち上がり、成果を挙げています。遠方からでも支援できる仕組みです。動物好きの方などはこちらに入っていただければと思います→ http://t.co/VShXdhvm

2012-09-12 12:59:36
saijotakeo @saijotakeo

またNHKの山元町での収録をきっかけに、ふんばろう山元町というグループも立ち上がり、現在176名の方が参加されています。山元町にご縁のある方はどんどん入っていただき情報交換や一緒に何かを進める場として活用して頂ければと思います→ http://t.co/TNlk4sCm

2012-09-12 13:19:22
saijotakeo @saijotakeo

また企業さんのネーミングライツ制度なども始動し始めている学習支援プロジェクトでも現地でたまに車を出せるスタッフ、教えるのが好きな学生や社会人を募集しています。→http://t.co/CmoMdDWm

2012-09-12 13:21:11
saijotakeo @saijotakeo

PCでつながるプロジェクトでも、現地でパソコンを設置したり、教えたりするスタッフが足りないためいつも募集しています。たまにみんなでマウスやパソコンの掃除をするような形でも参加できます。何かやってみたいという方は入ってみてください→http://t.co/Jsr0KspZ

2012-09-12 13:22:33
saijotakeo @saijotakeo

最近になって新たに参加される方も増えてきたので、いくつかのプロジェクトを紹介してみました。

2012-09-12 13:24:55