金明秀さん @han_org となとろむさん @natrom のやり取り

金明秀さん @han_org となとろむさん @natrom のやり取りが凄く面白い。Informed Consentとか医療について非常に考えさせるやり取り
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yunishio @yunishio

ツイートを使わせていただきました。問題ありましたら対応しますのでご連絡ください。「インフォームド・コンセントはパターナリズムを回避できるか」http://t.co/H1Ig2fHq @han_org @Ntokunaki @NATROM @HAJIMEmike @guriko_

2012-09-19 22:38:55
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 「インフォームドコンセントというのは、意思決定の主体は患者であるべし」。まったくその通りですね。では、意思決定のための判断材料となる情報をどこまで提示するかは、誰が決定するのでしょうか。

2012-09-20 09:56:59
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org おそらく、ほとんどの医療者も「医師のほうが絶対に正しい判断を下すことができる」と考えていません。というわけで、「医師が常に患者よりも正しい判断を下すことができるという発想を前提としている」という仮定は不適切だと思いますが、いかがでしょうか。

2012-09-20 10:01:23
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 「基本的な情報すら開示されていない事例が実際にはあって、それによる被害が蓄積されて、インフォームドコンセントという理念が生まれた」という点には賛同します。金明秀さんが「誤解されているような気がします」とした発言者もそんなことは百も承知だと思います。

2012-09-20 10:01:55
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 基本的な情報すら開示されていない事例は実際にあるでしょう。ただ減少していると思います。それとは逆に、情報過多によって患者さんが不利益を被っているようにしか思えない事例も実際にあります。金明秀さんの考察にはそちらの考慮がまったくなされていないように見えます。

2012-09-20 10:02:22
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 具体的な事例がわかりやすいでしょう。手術を要する早期胃癌の患者さんがいたとしましょう。当の患者が求めない場合でも、いまでは手術の合併症について説明がなされます。

2012-09-20 10:02:34
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 外科医にもよりますが防衛的な医師であればかなり念入りに説明をします。重篤な合併症の起こる確率は小さいですが、患者さんによってはかなり不安になります。手術を止めるケースもあるかもしれません。

2012-09-20 10:02:45
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org まともな医師であれば「この説明は本当に患者さんの利益になっているのだろうか?医師の責任回避・自己満足にすぎないのでは?」と自問します。「情報をすべて開示し患者が意思決定した。その結果、手術を回避して胃癌が進行しても私には責任がない」と考える医師の方が怖いです。

2012-09-20 10:03:38
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 患者さんの不安を取るよう、手術を受けてもらえるような説明をする医師がいたとしたら、それは「医師のほうが絶対に正しい判断を下すことができる」と考える傲慢な医師なのですか?

2012-09-20 10:04:08
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 程度の差こそあれ、過度なインフォームドコンセントの弊害については、医師はごくごく日常的に経験しています。「医療パターナリズムに対する批判を全く知らないのだろう」と金明秀さんが評価した発言のいくつかは、そうした経験を共有していれば容易に理解できるものです。

2012-09-20 10:04:29
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 「医師の判断のほうが常に正しい。医療パターナリズムに対する批判なんて知らない」なんて医師は仮に存在したとしても少数派でしょう。

2012-09-20 10:04:42
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 医療パターナリズムに対する批判もインフォームドコンセントという理念が生まれた経緯も承知の上で、実際の臨床での運用をどうすべきか考えている医師の発言を、安易に無知のせいだと断じてはいませんか。

2012-09-20 10:05:19
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom 今回の一連のツイートでやっとNATROMさんの問題意識がわかりました。提示された事例も争点を明確にするうえでこれ以上ないほど適切だと思います。細かいリプライは夕方になりますが、一つだけ先にお答えしておきます。

2012-09-20 13:11:46
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom この事例ですが、「患者さんの不安を取るよう、手術を受けてもらえるよう」に、医師が勝手に判断して重要情報を開示しなかったとしたら、それはやはりパターナリズムとして批判されるべきだというのがぼくが一貫して主張していることです。

2012-09-20 13:17:22
名取宏(なとろむ) @NATROM

@han_org 私も、医師が勝手に判断して【重要情報】を開示しなかったとしたら、パターナリズムとして批判されるべきだと思います。

2012-09-20 15:45:13
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

先にNATROMさんに逐次リプを返しておくかな。

2012-09-20 19:54:55
匿名希・望 @Ntokunaki

@han_org 例えば(1)~(8)に関してもそれを患者が理解できる形で翻訳する過程で色々な検査データなりなんなりが省略されてるし、その翻訳が正しいかどうかは専門家を信頼するしか無いのでは?

2012-09-20 19:58:27
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom これはすでに返答しているつもりです。つまり、ミニマムスタンダードである「重要情報の開示」をした後は、「患者の納得」と「医師の裁量」の均衡点が重要だと。

2012-09-20 19:59:21
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

うーん、そこを争点化しようという問題意識がわからない。

2012-09-20 20:05:09
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

もう少し説明していただけるとありがたいのだけど。

2012-09-20 20:05:34
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom 「最低限開示すべき重要情報」については、「専門家集団と患者らが平時から不断かつオープンに議論しておくことが必要」だとすでに書きました。そして、その結果として合意されているであろう項目群については、つい今しがたツイートしたばかりです。

2012-09-20 20:09:35
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom 意思決定の主体が患者である以上、「当の患者が求めない場合」は必ずしも「最低限開示すべき重要情報」を超える情報提供は必要ではないということになるでしょう。ただし、患者の判断は刻一刻と変わりますので、変化に対応することが前提とはなりますが。

2012-09-20 20:12:01
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom 「一般的な患者さん」には、「最低限開示すべき重要情報」を開示した後は、患者の納得と医師の裁量が折り合うところが均衡点だと思います。

2012-09-20 20:14:54
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

これは「悪しきパターナリズム」だとぼくは解釈します。 RT @natrom: @han_org 『本人が引き受けられる程度のリスクを、本人が「合理的」に取れるよう、必要十分な知識と情報を提供する』あたりが妥当なんじゃないのですか。|

2012-09-20 20:15:47
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@natrom 問題事例を「例外」だと処理するのは感心しません。むしろ、だれもが犯しうる要素がないかどうかを検討すべきだと思います。

2012-09-20 20:16:57