dOCUMENTA(13) 関連の興味深いtweetまとめ
- shimashimatweet
- 8087
- 2
- 0
- 21
(ド5)当時、世界最先端の民主主義思想と考えられていたワイマール憲法の結果生まれたドイツのファシズムと、ドイツのファシズムの結果、反民主主義として成立したスペインの軍事独裁政権のねじれた位相を、私達の生きる世界史の連続性の中で捉えさせる非常に見事な展示構成だった。
2012-09-20 19:29:30(ド6)展示室の二階には、宇宙から地球へと降り注ぐフォトン検出器の隣に、マーク・ロンバルディによるグローバル資本の相関図を描いた彼の初期作品と、アボリジニ女性の宇宙的な絵画作品があった。ここまで見ていくと、dOCUMENTAの頭文字が何故小文字なのかが意味を持って来る。
2012-09-20 19:30:18(ド7)展示室の2階にはマリオ・ガルシア・トレスによるアリギエロ・ボエッティがカブールで70年代初頭にオープンさせたホテル・ワンと、そこで制作された万国旗の作品を巡るビデオ作品と、その作品の展示を巡って揉めたハロルド・ゼーマンとボエッティの一部始終を記録した手紙が展示されている。
2012-09-20 19:30:59(ド8)72年当時のゼーマンは、アフガニスタンにホテルをオープンさせ、現地の絨毯職人と一緒に絨毯を作成するというボエッティの試みがよく理解できず、彼に色の無いミニマルな作品を要求して喧嘩となり、既にカタログに掲載されていたにも関わらず、万国旗の作品が展示できなくなってしまった。
2012-09-20 19:31:42(ド9)dOCUMENTA13のキュレーター、バカルギエフがこの40年前のドクメンタの展示におけるゼーマンとボエッティの手紙を公開することを決めたのは、きっとゼーマンが寵愛したアルテ・ポーヴェラの研究者であるバカルギエフに、自身の後悔を兼ねて、一部始終を話していたからだろう。
2012-09-20 19:32:07(ド10)アリギエロ・ボエッティがアフガニスタンのカブールに開店したホテル・ワンは、自身を一卵性双生児アリギエロとボエッティと名乗り始めた彼の集大成だったと思う。その時彼は、近代思考を既に突き抜けており、「私」を一般名詞として捉えた一つ屋根の下の世界「One」を描いていた。
2012-09-20 19:32:46(ド11)クロージング・トークにて作家の紹介を行ったキャロライン・バカルギエフに対して、聴衆から「あなたは誰ですか?」と質問が飛んだ。とっさに彼女が"I don't know who I am."と答えていて、最高だった。そう、「私」なんていう幻想はもう、どうでもよいのだから。
2012-09-20 19:33:26以上、連続ツイート「ドクメンタ13のメイン会場Friedericianumの展示を振り返って 」でした。おしまい。
2012-09-20 19:33:41ドクメンタ13に関して、齋木克裕さん @ka2saiki が素晴らしいツイートを連発していた。齋木さんが興味を持った作品と、私が興味を持った作品とが大分被っているのが印象的だった。
2012-09-21 03:09:45