なかたけさんの解説

「ESよりはiPSのほうがコストが低いです」
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naka-take @Yuhki_Nakatake

あと、倫理面の問題もやはりあります。つい最近、マウスiPS細胞から、マウスの卵子が作出されhttp://t.co/rhJH8zUg、注目を集めました。ヒト細胞で同じことができるとは限りませんが、潜在的に、ヒトでもできる可能性を示唆します。倫理面の議論はされるべきです。

2012-10-09 13:49:27
naka-take @Yuhki_Nakatake

iPS細胞の樹立に至るまで、実に様々な研究の成果が結集し、その道の最先端の技術が用いられてきました。例えば、4因子の導入に使われたレトロウイルスはhttp://t.co/k419c62Yのものだったり、4因子自体が注目された経緯とか、先端研究の積み重なりです。

2012-10-09 13:57:05
naka-take @Yuhki_Nakatake

iPS細胞の樹立のキーとなる因子や手法は、まさに「日本発の技術研究」が牽引しました。理研の丹羽先生のOct3/4の研究などなど。その中で、それらをうまく使いこなし、誰も考え付かない方法でゴールした山中伸弥先生・高橋和利先生らの研究が群を抜いたということです。改めてすごいです。

2012-10-09 14:05:12
naka-take @Yuhki_Nakatake

個人的には、iPS細胞は単品で賞を受けても良かったんじゃないかと思うくらいですが、2006年の論文発表の時点で、Sir. Gurdonとの同時受賞は囁かれてました。まぁ「やっぱりそうなったか」という印象。iPS単品だったら、山中・高橋で、34歳の受賞者もあったかもしれないのになぁ

2012-10-09 14:07:52
naka-take @Yuhki_Nakatake

あ、一つ大事なこと言い忘れてた。ES/iPS細胞で作製できるのは、現状では極一部の細胞。体細胞は数千種以上の細胞からなると考えられていますが、その内の数%が「制御できる」かな?といったところでしょう。細胞の分化の仕組みはまだまだブラックボックス。培養方法さえ不明なものが多いです

2012-10-09 14:17:34
にゃあ @kirikami

ノーベル医学・生理学賞を受賞したジョン・ガードン博士の業績 http://t.co/rzwrbuBr #NTV

2012-10-09 14:04:12
にゃあ @kirikami

山中教授と同時受賞したジョン・ガードン氏が色々すごい http://t.co/V5I6TRZ5 #NTV

2012-10-09 14:03:05
バイクくん@超お嬢様のパグ @Micheletto_D

@yokorocks 今回の受賞には、ヒトiPSを樹立したトムソンや、実際にマウスでiPS細胞を使った治療に成功したイェーニッシュが入っていませんし、選考委員会が強調するように「基礎研究」に対して贈られています。世間の関心(再生医療)が高い研究が受賞し易い、ということはないかも

2012-10-09 14:28:10
mk @mkuze

@Yuhki_Nakatake 制御というのは具体的には何をするのですか?培養環境(温度とか化学組成とか)で行き先が分かれるのですか?それともまだ偶然にできるのを待つ感じですか?

2012-10-09 14:34:42
naka-take @Yuhki_Nakatake

@mkuze んと、特定の遺伝子を誘導したり、培地中の液性因子(growth factor)を変えたり、接着させる培養皿の基質を変えたり、浮遊培養したり、実に様々。ある程度色んな細胞に分化できるキャパシティーの高い条件で培養した後、目的の細胞だけ選り分ける方法もあります。

2012-10-09 15:04:59
mk @mkuze

@Yuhki_Nakatake なるほど〜。天一先生、お忙しい中ありがとうございました^^

2012-10-09 15:34:04
midnightwalker@深夜休止中 @mghinditweklar

@Yuhki_Nakatake 培養方法が確立してなければ、仮にiPSから分化させる事が理論上できるとしても、肝心な培養ができずに頓挫しちゃう、って感じでしょうか。

2012-10-09 14:37:41
naka-take @Yuhki_Nakatake

@mghinditweklar その通りです。体の中で安定的に存在する状況と、培養皿の上では、やっぱり全然環境が違いますから。初代培養(組織を取ってきて、それをそのまま培養すること)はいつも大きな壁です。これがクリアできていれば望みが持てます。逆もしかり。

2012-10-09 15:08:25