「万能」の意味 ~ES細胞とiPS細胞について~
@Butayama3 分化能だったはず。どんな細胞にでもなれる、という意味での。卵子は最終的に神経やら皮膚やら筋肉やらに”分化”できるけれど、皮膚は、神経やら筋肉やらになれないので。
2014-12-29 00:26:01生物の資料集にそこそこ解説がありました。
でも、ちょっとわかった。 なんでも作れる万能細胞。 ヒトの受精卵から作るのがES細胞、受精卵からでなくてもいいのがiPS細胞。 かな。
2014-12-29 01:25:39そこに救いの手が・・・・。
@Butayama3 あ、受精卵は「万能細胞」とは言いません。受精卵は胎盤と胎児の両方の細胞になることができるので「全能性(totipotency)」と言います。
2014-12-29 01:54:50受精卵は「万能細胞」とは言わない。
@Butayama3 「万能細胞」は、科学用語と言うよりはマスコミ用語に近いのですが(後述)、一般には身体(胎児)のすべての細胞になれる能力をもつ細胞のことで、科学用語としては「多能性(pluripotency)」と言います。
2014-12-29 01:57:10@Butayama3 なんで、多能性と素直に言わずに万能性となったかというと、例えば血球系の複数の種類の細胞(赤血球とかマクロファージとかT細胞など)には分化できるけれど、皮膚や筋肉の細胞にはなれないっていう細胞のことも「多能性(multipotency)」と呼んでいるから。
2014-12-29 01:59:52ES細胞は受精卵の胚から、iPS細胞は皮膚の細胞から作られる。
@Butayama3 よく知られている万能性細胞にはES細胞やiPS細胞があることは、その通りです。ES細胞は受精卵から(正確に言うと少し時間のたった着床前の初期胚から)作りますが、iPS細胞は皮膚や白血球などからも作れます。
2014-12-29 02:02:20@Butayama3 ES細胞は受精卵からちょっと発生の進んだ着床前の初期胚からつくると言いましたが、この同じ時期の胚からTS細胞というのも作れます。これは胎盤に分化する幹細胞です。全能性だった受精卵から、胎児になるES細胞と胎盤になるTS細胞に分化したわけです。
2014-12-29 02:04:56STAP細胞は、「胎盤にも胎児にもなれる」細胞の「はず」だった。
@Butayama3 STAP細胞は、本物だとしたら科学としては非常に面白い細胞でした。ES細胞は胎児だけ、TS細胞は胎盤だけなのに、STAP細胞は胎児にも胎盤にもなるという触れ込みだったからです。
2014-12-29 02:07:09@Butayama3 誤解されている方が多いのですが、STAP細胞そのものは(本当にあったとしても)再生医療に役立つことはあまり期待できません。培養で増やすことができないので、そのたびにマウスから細胞を採ってつくる必要があったからです。
2014-12-29 02:09:15@Butayama3 STAP細胞から培養条件を変えることで、ES細胞なみに増えるようになったのがSTAP幹細胞で、再生医療や薬の開発などにつながる可能性があるとしたら、こちらでした。
2014-12-29 02:11:07