「万能」の意味 ~ES細胞とiPS細胞について~

万能細胞の万能ってどういういみなんでしょう。 いまさらですが、ES細胞とiPS細胞について知りたいなと思っていましたところ、素晴らしい方達よりレスをいただきました。
科学 ES細胞 iPS細胞 全能性と多能性 メチル化 受精卵 万能細胞 初期化
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ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3
万能細胞の「万能」ってなんなのか、知りたい。
花の錬腐術師のじょしゅ @ 上更 プラウス 千秋 @mio_sng
@Butayama3 分化能だったはず。どんな細胞にでもなれる、という意味での。卵子は最終的に神経やら皮膚やら筋肉やらに”分化”できるけれど、皮膚は、神経やら筋肉やらになれないので。
ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3
どんな細胞にもなれるってことか。>万能細胞
ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3
んー・・・・そうすると、フツーの受精卵は「万能細胞」なのか。
ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3
@Butayama3  そこからなら色々作れるもんね。それがES細胞なのかしら。

生物の資料集にそこそこ解説がありました。

ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3
でも、ちょっとわかった。 なんでも作れる万能細胞。 ヒトの受精卵から作るのがES細胞、受精卵からでなくてもいいのがiPS細胞。 かな。

そこに救いの手が・・・・。

縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 あ、受精卵は「万能細胞」とは言いません。受精卵は胎盤と胎児の両方の細胞になることができるので「全能性(totipotency)」と言います。

受精卵は「万能細胞」とは言わない。

縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 「万能細胞」は、科学用語と言うよりはマスコミ用語に近いのですが(後述)、一般には身体(胎児)のすべての細胞になれる能力をもつ細胞のことで、科学用語としては「多能性(pluripotency)」と言います。
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 なんで、多能性と素直に言わずに万能性となったかというと、例えば血球系の複数の種類の細胞(赤血球とかマクロファージとかT細胞など)には分化できるけれど、皮膚や筋肉の細胞にはなれないっていう細胞のことも「多能性(multipotency)」と呼んでいるから。

ES細胞は受精卵の胚から、iPS細胞は皮膚の細胞から作られる。

縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 よく知られている万能性細胞にはES細胞やiPS細胞があることは、その通りです。ES細胞は受精卵から(正確に言うと少し時間のたった着床前の初期胚から)作りますが、iPS細胞は皮膚や白血球などからも作れます。
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 ES細胞は受精卵からちょっと発生の進んだ着床前の初期胚からつくると言いましたが、この同じ時期の胚からTS細胞というのも作れます。これは胎盤に分化する幹細胞です。全能性だった受精卵から、胎児になるES細胞と胎盤になるTS細胞に分化したわけです。

STAP細胞は、「胎盤にも胎児にもなれる」細胞の「はず」だった。

縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 STAP細胞は、本物だとしたら科学としては非常に面白い細胞でした。ES細胞は胎児だけ、TS細胞は胎盤だけなのに、STAP細胞は胎児にも胎盤にもなるという触れ込みだったからです。
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 誤解されている方が多いのですが、STAP細胞そのものは(本当にあったとしても)再生医療に役立つことはあまり期待できません。培養で増やすことができないので、そのたびにマウスから細胞を採ってつくる必要があったからです。
縞うさぎ/詫摩雅子 @shima_usa96
@Butayama3 STAP細胞から培養条件を変えることで、ES細胞なみに増えるようになったのがSTAP幹細胞で、再生医療や薬の開発などにつながる可能性があるとしたら、こちらでした。
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コメント

北斗柄@生涯六壬者.多分 @hokutohei 2014年12月29日
@Butayama3見てると、人間いくつになっても勉強できるんだと思える。
まほうびん @mahoubin196 2014年12月29日
こういうのはTwitterの有効活用だわ。こういう使い方はもっとあっていい。
うみんちゅ @DEEPBLUE1219 2014年12月29日
全能細胞(万能細胞)は、基本的に動物細胞に関する内容ですね。植物は分化した後も全能性を保持していて、ホルモンかけるだけですぐに未分化の状態に戻りますの。
酔宵堂 @Swishwood 2014年12月29日
【無茶を承知で】早く歯の再生が保険適応にならないかなあ【あくまで無茶振り】
冷たい熱湯 @Tuny1028 2014年12月29日
多能と全能の間ということで万能というのは絶妙な訳語だと思うけどね。何でも出来そうなイメージに対してはまあ万能ネギとか万能ナイフ程度の意味合いだよということで一つ
Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2014年12月29日
個人的には 1.「万能」でなんでも治る、と思ってるのは少ないだろうと思うので、若干庶民を下に見過ぎともおもうが、そういう風に思う人間も多少いるので、アホだなーとも思ったり。 1.STAPについては限定的な条件下の特定生物なら(トカゲのシッポとか、アレね)あるといえばあるなので(それも意味が若干違うか)、そのワードで批判文にするより、「件の」とか条件を付けたほうがいいと思う。
Dai=Juno @bforest_ 2014年12月29日
自分がわかっていないと認識することの大切さを認識するw
デムパ(Poisonous_Radio) @Poison_R 2014年12月29日
これはES細胞とiPS細胞に関するすごくよいまとめ。僕もこれくらい分かりやすく説明できるようになりたいものだ。
Flying Zebra @f_zebra 2014年12月29日
「ぶたやまかーちゃんと学ぶ」シリーズ、どこかが書籍化しないかな。大人向けの、こんな勉強シリーズがあってもいいと思う。
ゴイスー @goisup 2014年12月30日
多能、 全能、万能、 全て意味が違うんだな、と。 勉強になりますね
ぶたやま@「群像」2月号 @Butayama3 2014年12月30日
まとめを更新しました。私のコメントをちょっと入れ替えました。
イカ0時 @mahihg 2015年1月1日
なぜES細胞は受精卵からじゃなくて少し分裂の進んだ胚盤胞から作成するのかどなたか教えてくださいませんでしょうか?
kartis56 @kartis56 2015年1月6日
受精卵自体だと胎盤になる可能性があるからかと。栄養膜(胎児以外)と内細胞塊(胎児)の分化してからであれば、胎盤や羊膜への分化がロックされてると推測。 >なぜ受精卵じゃない
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