大成功か大嘘か「キメラマウス」 ~STAP細胞よもやま話~
縞うさぎさんからまたまた嬉しい申し出が。
@mofful_4649 あ、わざわざご丁寧に。<(_ _)> 今日、続きをやろうかなーと思ってきたのですが、かーさん、いかがでしょうか? @Butayama3
2015-01-28 23:25:11@Butayama3 TCR再構成の続き(STAP論文がらみ)にします?テラトーマかトリソミー、核移植のどれかに進みます?
2015-01-28 23:28:23前回は、TCR再構成について説明していただいたのでした。
TCR再構成 ~超初心者向け:STAP細胞よもやま話~ - Togetterまとめ togetter.com/li/774848 @togetter_jpさんから
2015-01-29 06:16:47そうだ。あともう一つわからないことがあったのでした。
@shima_usa96 迷いますー。 あ、あともう一つ。「キメラマウス」ってどんなのですか。
2015-01-28 23:32:31@Butayama3 ふふふ。キメラマウスが入っていないなーって、思っていたんです。じゃあ、昨日、キメラマウスがらみの「おお!見出しに取れるぞ!」という素晴らしいお言葉を聞いたばかりなので、キメラマウスにしましょうか。
2015-01-28 23:34:55それでは本日のお題は「キメラマウス」でお願いします。
縞うさぎねえさま@shima_usa96 の講義始まります。 本日のお題は「キメラマウス」。
2015-01-28 23:41:19@Butayama キメラって、もとはギリシャ神話に出てくる怪物のことです。キマイラともいうようです。頭がライオンで身体がヤギ、尻尾がヘビ。日本のヌエみたいですよね。生物学の世界でキメラというと、怪物のキマイラのように由来の違う細胞が1つの個体の中に混じり合った状態をいいます。
2015-01-28 23:42:31@Butayama3 キメラの状態のマウスだから、キメラマウスです。STAP論文では、酸につけた細胞でできたSTAP細胞が、多能性をもつかどうかを調べる実験として行われています。多能性って、わかります?
2015-01-28 23:46:17@shima_usa96 はい、胎児の全ての細胞になれる、でした。あと、胎盤にもなれる?
2015-01-28 23:48:43@Butayama3 メディアでは「万能性」とも言われますが、ようは身体をつくるすべての種類の細胞、つまり神経細胞とか心筋細胞など、ヒトの場合は200種類くらいといわれるすべての種類の細胞に分化することができる細胞のことです。
2015-01-28 23:49:46@Butayama3 多能性(万能性)の細胞は、胎盤にはなりません。生命の始まりを受精とすると、受精卵は胎盤にも胎児にもなれるので「全能性」といっています。受精卵が分割を繰り返して、着床の直前くらいになると中にすき間のあるボール状態になります。この状態が「胚盤胞(はいばんほう)」
2015-01-28 23:54:19多様性と全能性の違いは前にご説明いただいてました。(汗/ 「万能」の意味 ~ES細胞とiPS細胞について~ - Togetterまとめ togetter.com/li/763290 @togetter_jpさんから
2015-01-29 06:39:46@Butayama3 胚盤胞の外側の細胞は、着床後は胎盤に、内側の細胞の塊は胎児になります。このときの細胞、胚盤胞の内側の細胞(内部細胞塊)は多能性(万能性)があるわけです。
2015-01-28 23:57:00胚盤胞(はいばんほう)。
@Butayama3 ちょっと話が前後しますが、胚盤胞の内側の細胞、赤ちゃんになる方の細胞は万能性があるわけですが、本家本元(?)の万能性細胞であるES細胞(胚性幹細胞)は、この胚盤胞の内側の細胞を培養して、シャーレで増やせるようにしたものです。
2015-01-29 00:01:59