大成功か大嘘か「キメラマウス」 ~STAP細胞よもやま話~
さて、キメラマウスの作り方。
@Butayama3 キメラづくりの話に戻りますね。「多能性を持つんじゃないかな〜」という細胞ができたときに、本当にそうなの?と確認する手段がキメラマウスづくりです。具体的にどうするかというと、胚盤胞の中に調べたい細胞を注入します。そして、注入済みの胚盤胞を母マウスのお腹へ。
2015-01-29 00:08:05@Butayama3 あ、もちろん、母マウスはちゃんと偽妊娠状態に身体がなっているんです。キメラ実験って手順が結構大変なんです。調べたい細胞を用意しつつ、胚盤胞を用意する(=さかのぼって3〜4日前にマウスを交配させる)、さらに母胎となる母マウスを生殖能力のない雄マウスと交尾させて
2015-01-29 00:13:14@Butayama3 偽妊娠状態にしておく。キメラマウスづくりをする日に、すべてがそろうように、ちゃんと日程調整をするわけです。STAP細胞の場合、赤ちゃんマウスの脾臓を取り出してから7日後にSTAP細胞ができるわけですから、さかのぼって20日前にマウスを交配させ……となります。
2015-01-29 00:15:39@shima_usa96 そのややこしいのをやっていらしたのが、若山先生、ですか。
2015-01-29 00:14:45ここで、naka-take先生@Yuhki_Nakatakeの図解が。
ありがとうございます。わかりやすいです。
@shima_usa96 @chronekotei @Butayama3 横から失礼。twitter.com/Yuhki_Nakatake…の青いのが胎盤(の一部)に、緑色のが赤ちゃんの本体になります。ESは緑のから取り出されて、人工的な環境で培養された細胞株です。
2015-01-29 00:18:32@Butayama3 調べたい細胞を胚盤胞に注入して、それを母胎に入れるわけですが、あとで調べたときに、注入した細胞と胚盤胞(ホストと呼びます)の細胞が区別できるように、あらかじめ工夫しておきます。まず、毛色の違うマウスにする。調べたい細胞は茶色とか黒で、胚盤胞は白マウス由来とか
2015-01-29 00:25:17@Butayama3 全身が緑に光る遺伝子導入マウスができてからは、その緑に光る細胞で、調べたい細胞を用意しておきます。
2015-01-29 00:27:10@Butayama3 STAP細胞の実験では、白マウスの胚盤胞に、茶色マウス由来の細胞で、かつ緑に光る細胞が使われました。
2015-01-29 00:30:30@shima_usa96 そんなまぜまぜにして、ちゃんとマウスとして成長するというのが不思議。
2015-01-29 00:32:39@Butayama3 ホントに不思議ですよね。でも、まぜまぜ、というほどでもないです。入れる細胞はそんなに多くないし(注入に使う管がほんとに細いので)ぐりぐりかき回すわけでもないし。
2015-01-29 00:35:27@Butayama3 胚盤胞を母胎に入れたら、母胎の中で育って、赤ちゃんマウスとして生まれてきます(生まれる前の胎児の状態で取り出すこともあります)。生まれた赤ちゃんの身体は、胚盤胞由来の細胞(白マウス)と注入した細胞(茶色マウスで緑に光る)が混ざった状態になります。
2015-01-29 00:32:48@Butayama3 で、細胞を注入した胚盤胞を母胎に戻して、月が満ちると(マウスでは20日ですが)、赤ちゃんが産まれてきます。生まれた赤ちゃんが白い毛(ホストの胚盤胞由来)と茶色い毛(注入した細胞由来)が混じっていれば、めでたくキメラマウス誕生!となるわけです。
2015-01-29 00:40:39ここで私こんがらがりました。
受精卵を取り出して、その胚盤胞を使うんですから、ここで精子がどうのこうのってのはナンセンスですね。すみません。
@shima_usa96 あ、注入された細胞が、精子の代わりみたいになる訳ですか!
2015-01-29 00:35:19@shima_usa96 あ、あれ?生殖能力のないマウスと、ということは精子どこにありますか。
2015-01-29 00:39:27@Butayama3 偽妊娠状態の仮腹のマウスのことですか? えーと、精子はないので受精卵はできません。受精卵ができなかった母マウスのお腹に、細胞を注入した胚盤胞を入れるんです。仮親、代理母です。
2015-01-29 00:43:47