「STAP細胞」の社会的側面:倫理問題・理系人材など

■概要:STAP細胞発見の「周辺」にある社会的課題について。主に生命倫理の問題、理工系の人材養成など。 ■注意1:STAP細胞の生命倫理問題を考える場合、STAP細胞が「多能性」か「全能性」かで、重大な違いが生じる。 参考:星野一正「ES細胞は、全能性か多能性か」、「民主化の法理=医療の場合 83」、『時の法令』1658号, pp.63-67, 2002年1月30日.http://cellbank.nibio.go.jp/legacy/information/ethics/refhoshino/hoshino0075.htm ■注意2:女性研究者の人材養成については、2つの基本法(基本計画)が関係していると私は理解している。 1)科学技術基本法(科学技術基本計画)http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index4.html 続きを読む
科学
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「多能性・全能性」とマスコミ用語「万能細胞」
なかのとおる @handainakano
『万能細胞』は科学用語ではなくてマスコミ用語。これを使い続けることが、日本の科学マスコミのレベルの低さを如実に物語ってる。 RT @sendaitribune: …いまだにどこも報道的には「万能細胞」なの?「わかりやすい」言葉を使うのは、むしろ、日本の国民を馬鹿にしていませんか?

注意1:
 「多能性細胞」と「全能性細胞」という言葉があります。この2つの言葉を、区別することが重要。
 ここで「多能性細胞」とは、生体内のどんな個別臓器や個別器官にも成長できるという細胞。ただし「全身」にはなれない。つまり受精卵と多能性細胞は決定的に違う。
 他方で、受精卵(受精した直後の細胞)には全能性があって全身にもなれる(もちろん個別臓器も作れる)。そして(しかし)ES細胞もiPS細胞も多能性はあるが、全能性はない、とされる。

注意2:
マスコミ用語としての「万能細胞」という言葉は、(多能性細胞と全能性細胞を混同した)マスコミ用語、という意味の指摘であることに注意。

なかのとおる @handainakano
これは画期的です。いままで見つからなかったのが不思議ですが。あたらしい多能性幹細胞。 RT @yamanyan: こちらは朝日。 http://t.co/DVzURvPmap
なかのとおる @handainakano
STAP細胞とは、新生仔マウスの細胞を酸や機械的刺激といったストレスにさらすことにより『初期化』し作られた『全能性』の幹細胞。iPS細胞と違って作成に遺伝子の導入を必要としない、iPS細胞が分化できない胎盤の細胞にも分化できる、などの特徴がある。細胞分化の常識を覆す画期的な成果。
八代嘉美 @Yashiro_Y
STAP細胞はES細胞の培地では自己複製していくことが難しいけど、ACTH加えるとそれが可能になるとか、Fgf4添加で栄養外胚葉(胎盤とかになる部分)の方にひっぱられたりとか、いろいろおもしろいなあ。
シンガポールで勉強 @k1h
ESやiPSは 胎盤には分化せず、STAPは胎盤に分化するのであれば「ESやiPSに近い」じゃなくて「超えた」と言っても良かったのでは?
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
オリジナルのプレスレリース。 2014年1月29日 独立行政法人理化学研究所 「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-」http://t.co/TGeSiiaPpt ここで万能細胞と言ってしまってますね…。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
「多能性細胞」身体を構成するすべての種類の細胞に分化する能力(多能性)を有する未分化な細胞。万能細胞とも呼ばれる。通常、外胚葉(神経細胞等)、中胚葉(筋肉細胞等)、内胚葉(腸管上皮等)の組織に分化できるかを検証し、多能性の有無を見る。より厳密な検証にはキメラ胚の形成能を確認する。

注意:「多能性細胞」に関する、この説明↑は理研の当該ページから引用。
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/#note2

シンガポールで勉強 @k1h
胎盤にも分化 @y_mizuno プレスレリース。 2014年1月29日 独立行政法人理化学研究所 「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-」http://t.co/cSGeVmF9up ここで万能細胞
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
だから混乱するのか。全能性細胞というべきだったんですね。@k1h 胎盤にも分化 @y_mizuno 理研「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-」http://t.co/TGeSiiaPpt ここで万能細胞と
シンガポールで勉強 @k1h
@y_mizuno 全能性細胞というべきだったんですね。@k1h 胎盤にも分化 @y_mizuno 理研「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-」http://t.co/cSGeVmF9up ここで万能細胞と
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
「全能性」とは、哺乳類の初期の受精胚の細胞に見られる多能性(胎児のすべての体細胞へ分化できる能力)とともに、胎盤組織にも、分化できる能力をもつ未分化な状態。これを、多能性とは区別して全能性と呼ぶ。受精卵だけが全能性を持つ。だから多能性を万能性と呼ぶのは、やはり混乱の元に思えるが。

注意:「全能性」に関する説明部分↑も、理研の当該ページから引用。
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/#note5

MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
ES細胞も、iPS細胞も、多能性を有するだけであって、全能性は持たないようだ。だからES細胞もiPS細胞も、再生医療への応用が語られるだけであって、人クローンの話題は出ない。星野一正「ES細胞は、全能性か多能性か」http://t.co/2hO2DxUtbH
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
これからの日本社会では、万能性(万能細胞)という言葉をやめるべではないか。そして多能性と全能性、に限定するべきではないか。万能性などという一見して全能性のことかと思える言葉を使って、そして実は(万能性を)多能性の意味で使ってます、というのは、もう日本でも、やめるべきではないか?
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
@k1h 正確には、こういう発見のようですね。「この解除により、体細胞は「初期化」され多能性細胞へと変化することを発見しました。この多能性細胞は胎盤組織に分化する能力をも有し、ごく初期の受精胚に見られるような「全能性」に近い性質を持つ可能性が示唆されました。」
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
面白いな。「「生への欲求は生物の本能だ」と、なぜ細胞にストレスを与える気になったのかの説明を始める感性は尋常ではない。彼女の様な人に自由にやってもらう事こそ我が国のためになる。…是非国民の期待を手玉に取りながら、気の向くままに研究を」http://t.co/eQBjOVIUtf
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
誰も懸念しないので、STAP細胞の持つ倫理問題を指摘する。論文表題の多能性を万能細胞と発表した問題。多能性ならiPSのように倫理的問題はない。しかしSTAPは全能性を持つ可能性がある。これが本当ならヒトクローンも作れてしまい、将来は大問題になるに違いない。それが報道されていない。
内村直之 @Historyoflife
STAP cellとiPS cellとは違いもあるよう。多能性が正しい。RT @y_mizuno: STAP細胞の持つ倫理問題。論文題の多能性を万能細胞と発表。多能性ならiPSのように倫理的問題ない。STAPは全能性の可能性。本当ならヒトクローンも作れて大問題。報道されていない。
八代嘉美 @Yashiro_Y
.@y_mizuno そのご指摘ですが、すでにiPS細胞でも四倍体法とのキメラという方法を使えば「全部がiPS細胞」から出来得ます。そこで浮かぶのはヒトクローンを造ることの意味と是非になり、その意味の論点はいままでのものと変わりません。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
なるほど。でもそこは一般には理解されてないと思うので、研究者は説明すべき。@Yashiro_Y iPS細胞でも四倍体法とのキメラという方法を使えば「全部がiPS細胞」から出来得ます。そこで浮かぶのはヒトクローンを造ることの意味と是非…、その意味の論点はいままでのものと変わりません
八代嘉美 @Yashiro_Y
それはご指摘のとおりだと思います。ありがとうございます。 RT @y_mizuno なるほど。でもそこは一般には理解されてないと思うので、研究者は説明すべき。@Yashiro_Y iPS細胞でも四倍体法とのキメラという方法を使えば「全部がiPS細胞」から出来得ます
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno
いや、私は小保方晴子さんのSTAP細胞発見に賛辞を呈するに人後に落ちるものではない。しかしそれが素晴らしい可能性を持つ技術なだけに、却ってその持つ問題が看過されることを懸念する。物理学者の1938年、核分裂の発見に似ている。科学者は、その技術の真の可能性も怖さも分かっているはず。
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コメント

MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。多能性細胞、全能性細胞、そしてマスコミ用語としての万能細胞、の解説を追記。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。2つの問題(倫理問題と理系人材問題)にそれぞれ表題をつけました。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。少し、編集と論点整理(順序入れ替え)して通読性、可読性を上げました。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。冒頭に、関連する参考資料へのリンクを入れました。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。採録もれ(自分の投稿でした)が1つあったので追記しました。
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
まとめを更新しました。「多能性細胞」と「全能性細胞」に関する、理研さんによる説明を注記しました。
墓所の陰にて @kafukanoochan 2014年2月1日
すいません。初歩的な質問で恐縮ですが、 Resetとか若返りとありますが、細胞の分裂回数のMaxを決める蛋白質(かな?)は、どうなるのでしょう? たったあれだけの処理で、初期状態の長さに戻るのでしょうか。 それとも、処理した細胞から分裂してできた細胞の方だけが、初期状態に戻るのでしょうか?
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
いわゆるテロメアのことですが、どうも戻るみたいですね。 @_@ http://ameblo.jp/regenerative-kyoto/entry-10206948510.html http://ameblo.jp/regenerative-kyoto/entry-10118075936.html kafukanoochan Resetとか若返りとありますが、細胞の分裂回数のMaxを決める蛋白質(かな?)は、どうなるのでしょう?
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月1日
この問題は、まだ確認されていないかもしれないので、どなたかお詳しい方のフォローを期待したいです。 @kafukanoochan y_mizuno
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月2日
まとめを更新しました。一部の重複を修正。また表題を「「STAP細胞」の社会的周辺」から「「STAP細胞」の社会的側面」に修正しました。(日本語として、より自然だから)。
@6roku3 2014年2月2日
体細胞に極端なストレスを加えると初期化され全能幹細胞になると聞いて最初に思い出したのが羊のドリーだったんですがあれも確か飢餓状態においた体細胞の核を受精卵に移植してだったような・・・あの時点でSTAP細胞が出来てた可能性は?
MIZUNO Yoshiyuki水野義之 @y_mizuno 2014年2月2日
まとめを更新しました。民間企業の院卒者採用の別枠がまだ比較的最近(ここ十数年の動き)であると指摘した私のツイートを追加。
ざの人 @zairo21 2014年2月4日
やっぱり同業者としては、このように称える論議と思われるような健全な会話をスべきだなと思った。どこぞの 犬 猫 亀の性悪会話じゃなく 人としての将来有望な会話として。
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