夜雀と鳥目（夜盲症）

氷厘亭氷泉 @hyousen

@mitasuki 壱岐の雀の巣の呪文は麻太郎の『壱岐島民俗誌』にあったので、その手の俗信をあつめた記事にはいそう。

氷厘亭氷泉 @hyousen

鈴木せんせいの『日本俗信辞典』ってよんだことないから、雀のあたりにどんなの載ってるか気になる

こぐろう @kogurou

夜雀捜索が盛り上がってる。今日は大学がてら図書館行く時間があるので、『郷土研究』の「国々の言い習はし」は調べられる。

こぐろう @kogurou

あと、「日本俗信辞典」か。

氷厘亭氷泉 @hyousen

@kogurou 捜査おねがいします！大佐！

こぐろう @kogurou

@hyousen 頑張ってきます。

こぐろう @kogurou

『綜合日本民俗語彙』にはどんな風に載ってるのだろう＞夜雀

氷厘亭氷泉 @hyousen

@kogurou 語彙だと送り雀のところに愛媛の事例が載ってます。（一種の蛾）

こぐろう @kogurou

@hyousen 送り雀ですか。ありがとうございます。

こぐろう @kogurou

夜雀と夜盲症に関する疑問は、多分『日本俗信辞典』が重要になってくると思われる。該当部分をコピーしてきた。

御田鍬; @mitasuki

夜盲症の事を雀盲ともいうそうな

御田鍬; @mitasuki

雀も燕と同様に捕まえると鳥目になるとか火事になるとかいう俗信があると書いてるサイトがあったけど日本俗信辞典に入ってそうだからこぐろうさんの報告待ち

アルム＝バンド @Bredtn_1et

自分の手持ちの資料の中からいくつかヒントになりそうなものが出てきた。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

『世界大博物図鑑 4鳥類』（荒俣 宏著）に拠れば、『和漢三才図会』に「夜盲症を俗に鳥目というのは、夕暮れになると目が見えなくなる雀の性質に由来する」という旨の文章があるらしい。雀→鳥目が直結かい。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

あと『平凡社大百科事典 8』に拠れば「雀の黒焼きは夜盲症、百日咳などの民間薬として利用された」という。これも雀と鳥目（夜盲症）が関連付けられている。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

あとは補足。『日本民俗大事典 上』では雀の項目に「雀を捕まえると火事になる」という俗信があることが記述されている。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

あと、中国では「雀は水に入るとハマグリになる」。「燕は水に入ると蜃になる（あるいは蛟は燕を好んで食べる）」。また、「蜃は大蛤のこと」とする話もあった気がする。これらを結び付けると、「雀→蛤≒蜃←燕」という感じで連想することはできる。雀と燕は実はそんなに遠い関係ではなかったのかも。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

『綜合日本民族語彙 第一巻』の「オクリスズメ」に「愛媛県南宇和郡では、ヨスズメという一種の蛾がある。夜路を行くと歩けなくなる程飛んで来ることがある。ヨスズメは山犬のさきぶでだという（南豫民俗二）。」※原文ママ と書いてあってオクリスズメの一部扱い。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

なおこれと全く同じ文章が柳田國男の『妖怪名彙（妖怪談義）』に載っている。＞オクリスズメ

アルム＝バンド @Bredtn_1et

現在手持ちの資料ではこれで精一杯。とりあえず和漢三才図会は見ておこう。

アルム＝バンド @Bredtn_1et

しかし「雀と鳥目」の組み合わせは和漢三才図会にあるなら一応押さえておくことはできるけど、「夜雀を捕まえると夜盲症（鳥目）」というのはないな…。

氷厘亭氷泉 @hyousen

和漢じゃないほうの『三才図会』の雀の本文。夕昏不見物者謂之雀[務−力＋目]ってあるあたりが漢説のとりめ。 http://t.co/S3aG3XTI

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氷厘亭氷泉 @hyousen

「雀瞀」（じゃくぼう）って字は携帯だと出せない。

こぐろう @kogurou

では皆様お待ちかね（？）の、「夜雀と夜盲症」についての調査報告の時間だよー。どんどんぱふぱふ。