NHKラジオ第1 私も一言!夕方ニュース 夕方特集 「地震の予知・予測の現状は 見直し始めた専門家たち」
平田「一般の方が期待しているような、予知がすぐにできるということは不可能。予知できないとする意見もあった」「予測は幅が広い、30年後に何十%とか、予知は、来週になど近い未来」
2012-10-24 17:37:21平田「(50年)予知については批判が多かったが、地震のメカニズムの研究については非常に進歩したと考えている」
2012-10-24 17:38:25平田「予知をするためには、一つ一つの断層が、どういう過程を経ていくかということの理解が必要だが、それはまだ進んでいない」「現に地下で何が起きているかをモニターして、地下が何が変わるかということを観測。天気予報と同じような方法をとるべきだと思っている」
2012-10-24 17:40:09平田「全国の観測は地震観測網とGPS観測網。東海地域は特にひずみ計を集中的に配置されて24時間365日監視」
2012-10-24 17:41:11平田「地震の起きる所の近くにひずみ計を置くことが重要。現時点では、海底に精度の良い機械を置くことはできない」
2012-10-24 17:42:07平田「大きな地震の前に、小さな地震がその周りで多く起こる、これを前震というが、今だからいえること。2日前のM7.3の地震が、M9の地震の前震であるとは誰も予測できなかった」
2012-10-24 17:44:14平田「あとの解析でわかる。仮に、3月9日の地震を、リアルタイムで観測していれば、3月11日の出来事が予測できていたかといえば、それも難しい」「3月11日の地震が、次の大きな地震の予測につながることを期待している」
2012-10-24 17:47:08平田「(東海地震の予知)始めたころは、大きな地震の前ほど、大きな前兆があると考えた試み」「最近の実験では、必ずしも大きな地震の前でも、大きな前兆すべりがあるわけではないことがわかった」「大きな地震は突然起こるわけではなく、何百年もエネルギーをためて」
2012-10-24 17:52:15平田「大きな前兆すべりがない場合には、空振りになるが、大きな前兆すべりがあれば、大きな地震の発生の予測ができる」
2012-10-24 17:54:43平田「かなり昔から900年代からの記録が残っている」「1年間に1cmほど御前崎が沈降していることもわかっている」「残念ながら前回の東海地震の時の測定があれば、どれだけのエネルギーが蓄積されていることがわかるが、たかだか30年分の測定データしかない」
2012-10-24 17:54:54日本地震学会は、先週、今後の研究の方向性を探るシンポジウムを北海道の函館市で開き、今後の地震予知の研究の方向性について議論しました。そして17日、学会としての行動計画を発表しました。
2012-10-24 18:08:34行動計画では、「現在の地震学では、時間と場所と大きさを特定する地震予知は非常に困難で、予知できるという誤解を与えないよう、予知と予測ということばを使い分けるよう努めていく」としました。
2012-10-24 18:08:40平田「電離層の研究もなされている」「自分の家が揺れの強さに耐えるか、現在の耐震基準では大丈夫ですけど、古い家であれば、耐震診断をする。自治体によっては補助もある」
2012-10-24 18:10:43平田「東海地震に関連する情報、カラーレベル青、カラーレベル黄、カラーレベル赤」「気をつけていただきたいのは、東海地震は必ずこの青、黄、赤の段階を経て発生するという訳ではない」
2012-10-24 18:13:16平田「過去100年間でM7の地震が5回起きている。これが、“30年以内に70%”。私たちが生きている間に、首都圏で、必ずM7程度の地震が起こるということ」
2012-10-24 18:15:01平田「南海トラフで大きな地震が起きる可能性は高い。それがM9になるかM8になるかはわからないが。大きい地震が来ることに備えていれば、必ず役に立つ」
2012-10-24 18:17:50