- afromootekki
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「活動方針だの戦略だの鬱陶しいなぁ? 好きな曲作ってやりたい時にライブやりゃいいじゃねぇかよ?」という考え方をする人が日本のバンドマンにはたくさんいますが、実際のところ、英米ではパンクバンドですらプロ志向であればきちんと営業戦略を立てます。
2012-10-31 21:10:18例えばThe LibertinesはRough Tradeという有名レーベルに所属するThe Strokesに影響を受け、自分たちもここに気に入られるよう弁護士をマネージャーとして雇い営業に励んだそうです。結果見事に同じレーベルからデビューし、後のバンドに多大な影響を与えました。
2012-10-31 21:15:21なおThe Libertines http://t.co/3Jex8F8Q The Strokes http://t.co/azTVjSxN こんな感じのバンドです。それぞれ興味あれば聴いてください。
2012-10-31 21:20:22さらにその双方から多大な影響を受けているバンドとしてこれも挙げておきます。Arctic Monkeys http://t.co/3SbuflzF
2012-10-31 21:25:20そういやカート・コバーンも「売れたくない。マイナーでいい」と公の場で散々発言しながら 実際インディ時代には毎日アメリカ中のラジオ局に電話営業かけてたそうな。
話を戻し、また「戦略とかもいいけどさ、最後に成功するのは言葉にできない何か圧倒的な魅力の魅力のあるバンドだろ?」と言う人たちもいます。これは必ずしも否定できません。僕の友人にも、集客ゼロからライブハウスで着々とお客さんを増やし大型フェスに出演したバンドがいます。
2012-10-31 21:30:33魅力の魅力の ってなんだよw
曲の良いバンドも演奏の上手いバンドもその周囲にたくさんいましたが、成功したバンドはほとんどいません。そう思うと確かに、決定的な結果を出すには「何か」が必要なのかもしれません。正直僕自身、売れるか売れないかの半分以上は「運」だと思ってます。
2012-10-31 21:35:22しかし言語化できない能力を必要条件に据えてしまえば、「才能の無い奴はやめとけ」という結論になってしまうし、僕は金にもならないアマチュアバンドの世界にプロスポーツのようなシビアな才能の有無を求めるのは文化的に先細りを招き、結果つまらなくなるだけだと考えてます。
2012-10-31 21:40:23一方でなかなか金にならないと分かってるのだから、少しでも支出を減らすためにきちんと活動計画を立てるのは当然と考えます。金持ちが道楽でやるのなら別になんでも構いませんが、たいていのバンドマンはそうではないのですから。
2012-10-31 21:45:21単なる趣味だというなら生活に支障がないようにするべきだし、ガチガチのプロ志向だというなら、なおさら見返りを見込める投資なのかをきちんと検討する必要があります。「プロ志向だけど金のことは考えたくない」という人は、プロ志向を名乗るのをやめるか、会計の専門家を雇ってください。
2012-10-31 21:50:25さて趣味志向、プロ志向のいずれにしても、スタジオに籠もって楽しむセッションバンドや音源リリースに特化したバンドでない限り、支出を減らし、願わくば収入を得るためには集客について考える必要があるわけです。ライブバーでしかやらないバンドでも集客ゼロは店に嫌われるので注意してください。
2012-11-01 22:05:28前編で述べたように、集客に繋げるには「なりたいバンド像」を反映させた曲作りが必要なわけですが、初めのうちは可能な限りポップにすることが望ましいです。必ずしもJ-POPソングを作れという意味ではなく、初見の人に対して親切な曲作りを心がけて欲しいという意味です。
2012-11-01 22:10:25マニアックで手の込んだ作曲やアレンジはハマればカッコいいし達成感もありますが、お客さんに理解できなければ自慰行為に過ぎないわけです。中には「聴きやすいマニアックさ」を演出できる凄腕もいますが、初心者バンドがそれを狙うのは無謀なので、少なくともライブで披露するのは控えましょう。
2012-11-01 22:15:32またこれは前編で投げっぱなしにしていた「初心者バンドが多様な音楽性を取り入れるのはオススメしない」にも繋がります。きちんと消化し表現できるなら構わないのですが、作曲スキルが低いうちはたいてい、「いろいろやってるけど最終的にどうしたいのか理解できない」音楽になってしまいます。
2012-11-01 22:20:34なので最初は、J-POPでもパンクでもメタルでもレゲエでも何でも、下敷きにするバンドが何でも構いませんが、自分たちの軸になる音楽性を決め、それを作曲/アレンジに分かりやすく反映させてください。すると初見の人に親切な音楽になります。
2012-11-01 22:25:28まぁそもそも下敷きにする音楽がマニアックな場合もありますが、初心者のうちからそれをやりたい人は、作曲も演奏もある程度上達するまでライブは控えたほうが良いかもしれません。プロ志向だというなら、そこから考え直したほうが良いでしょう。もちろん上級者の場合はその限りではないです。
2012-11-01 22:30:49また楽曲の質が高いことは大事ですが、ジャムバンド等を除けばバンド演奏される音楽のほとんど(ジャズですら!)がポップミュージックとしてその歴史を始めたものなのですから、ポップさを否定(肯定しながら敢えてやらないのは別)することは文化的に衰退へ向かう行為だと僕自身は考えてます。
2012-11-01 22:35:38いやまぁジャズの黎明期にポップという概念はまだ無かったかもしれないですけど。「今でいうところのポップ」というニュアンスで。
ところでバンドとしてやりたい音楽性はある程度定まったのに、いざ曲を作ろうとするとその音楽性に沿わない曲ばかり出来てしまう人もいると思います。こういう人は、不幸なことですが、やりたいことと向いてることが一致してない場合があります。
2012-11-04 10:05:15イケイケのパンクをやりたいのに出来る曲はバラードばかりとか、どポップな歌ものをやりたいのにうるさいギターリフばかり思いつくとか、そういう人は自分のやりたい音楽を(脱退、解散まで含め)見直すか、でなければ自分はプレイヤーに徹して作曲は他のメンバーに任せたほうが良いかもしれません。
2012-11-04 10:10:09ただ一方で、いろんなタイプの曲を作ることは自分の引き出しを広げ、ひいてはバンドの音楽性に利かせるスパイスにも繋がっていきます。ライブのセットリストに入れないなら様々な曲を作ることは将来的に無駄にならないので、どんどん試していいと思います。
2012-11-04 10:15:21それでもし試した音楽を全員が気に入って、それまでと違うスタイルを目指したいと思ったならそうすればいいのです。ある程度キャリアのあるバンドが音楽性を大きく変えるのはかなりの冒険ですが、どうせ初心者です。まだ失うものなんてほとんどありません。
2012-11-04 10:20:08それまで観にきてくれたお客さんのことを気にするのであれば、音楽性と一緒にバンド名も変えてしまう手もあります。なおこれまで僕が見てきた限り、完全プロ志向の場合、一貫した音楽性でだいたい3年やって芽が出なかったバンドは音楽性を一新するか、でなければ解散しても同じのようです。
2012-11-04 10:25:08ところでこれまで初心者バンドにはスタジオやストリートでのライブをオススメしてきましたが、この活動に徹していると、おそらく伸び悩むと思います。好きなプロのバンドのライブなどは観てるとは思いますが、レベルの近いバンドと自分たちを比較しないと、自分たちの欠点はなかなか見えてきません。
2012-11-05 08:01:09