ヨウカイスレイヤー第二半話「オウガ・ザ・ミッシング・パワー」#1　+α

YOUKAISLAYER @YKSLYR

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

YOUKAISLAYER @YKSLYR

◎◎◎1◎◎◎◎0◎

YOUKAISLAYER @YKSLYR

ヨウカイス0000100ヤー010第110000101000

YOUKAISLAYER @YKSLYR

ヨウカイスレイヤー第二半話「オウガ・ザ・ミッシング・パープル・パワー」#1

YOUKAISLAYER @YKSLYR

終わらない冬の異変を解決し、春が過ぎ、夏。ヨウカイスレイヤーことハクレイ・レイムは三日に一度開かれる宴会の後片付けに追われていた。 1

YOUKAISLAYER @YKSLYR

明らかにおかしい。彼女がそう思い始めたのは、場所代として持ち込まれる賽銭が日に日に少なくなっていった頃からである。「…………異変だ」 2

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「それはいつものこと……グワーッ！」ヨウカイスレイヤーがマリサにツッコミを入れる！「マリサ=サン。賽銭は無いのか」「オイオイ、私は遊びに来るたびに賽銭を要求されるのか？」「払えぬならば」レイムは巫女が持つ儀式用のボーを突き付ける！ 3

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「……冗談だろ？ヨウカイスレイヤー＝サン」「我が家に居座る上、私のチャを啜り続ける……。オヌシには、一度痛い目にあってもらうとしよう」「ヨウカイスレイヤー＝サン！？」レイムの目が薄紅のセンコめいてぎらつく！コワイ！「オイオイオイオイ、正気かよ！」 4

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「イヤーッ！」「やめろ、ヨウカイスレイヤー＝サン！ここで戦えばシュラインの壁やオーガニック・タタミが傷つく！実際高いぞ！」「ヌゥーッ！」ヨウカイスレイヤーの動きが止まる！「アー、でも……私もアンタと戦ってみたくはあったんだよな……」 5

YOUKAISLAYER @YKSLYR

マリサはしばらく考え、そして口を開いた。「戦うのなら、私の家の周り。魔法の森ならいかがだ！」マリサが手を大袈裟に振り、レイムを説得する。「……わかった。殺すわけではないが、私が勝てば賽銭か代わりの何かをいただく。それとこの異変について調べてもらうぞ」 6

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「異変？何か異変が起こってるのか？」マリサは首をかしげた。「……いや、推測だ。宴会の頻度がおかしい」「宴会が……？それはヨウカイスレイヤー=サンにとっていいことなんじゃないのか？賑やかだしサケもご飯も手に入るだろう」 7

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「いや、わからぬなら良い。異変かどうかわからないことにマリサ=サンは巻き込めない」「水臭いな……私は私なりに調べておくぜ」「……助かる」レイムは素直に頭を下げた。 8

YOUKAISLAYER @YKSLYR

--------- 9

YOUKAISLAYER @YKSLYR

数分後。マリサの家付近、魔法の森に、二人の姿あり！「さあ、行くぜ。ヨウカイスレイヤー=サン」「うむ。今回はカラテ重点でいかせてもらうぞ」「面白いな、暗黒武道・ハッケロカラテの出番だぜ！」マリサはミニ・ハッケコンバーターを両手に持ち、構えた！ 10

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「マホウ・ミサイル！イヤーッ！」「イヤーッ！」レイムはマホウ・ミサイルに突っ込み、グレイズしながらワン・インチ距離に近付き、ボーを突き出す！「イヤーッ！」「甘いぜ！イヤーッ！」マリサはボーを受け流し、ミサイルを発射した勢いを乗せたパンチを繰り出す！ 11

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「ヌゥーッ！」レイムは結界を展開し防御したが、ダメージを軽減しきれない！「このまま押しきらせてもらうぜ、ヨウカイスレイヤー=サン！まずはこいつだ！レヴァリエ・ジツ！」マリサがジツを発動した！星を模した大量のダンマクが展開される！ 12

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「イヤーッ！」だが、レイムはそれをダッシュでグレイズ回避、接近し足払いを加えた！ワザマエ！「グワーッ！」「こちらも本気で行かせてもらうぞ、マリサ=サン」「面白い、面白いぜ！ヨウカイスレイヤー=サン！さあ、次のジツだ！」 13

YOUKAISLAYER @YKSLYR

マリサは自らの懐に手を突っ込み、ZBRキノコを取り出し……咀嚼するというのか！？「ウウウ、ウンマーイ……」マリサの目が虚ろになる！ナムアミダブツ！「マリサ=サン、薬物は実際危険だ」「ああ。だが、私が勝つには……これしかないのさ！」マリサの体、ハッケロから発光！ 14

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「とびきりのマホウ、見せてやるぜ！マスタースパーク・ジツ！イヤァァァァァァーッ！」ZAAAAAAAAAAAAP！マリサが取り出した大型のハッケロから、極太の光線が発射された！「ヌゥーッ！」「防御用の結界じゃ防げないぜ、結界ごとオタッシャだ！」 15

YOUKAISLAYER @YKSLYR

ZAAAAAAAAAAAAP！マスタースパーク・ジツの光線がヨウカイスレイヤーに直撃！彼女の姿は影も形も消え失せた！ナムアミダブツ！「アー、やりすぎちまった……か？」マリサは額を流れる汗を拭う。だが！ 16

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「グワーッ！？」突如何もない空間からレイムが現れ、マリサの背後からアンブッシュを仕掛けた！これはハクレイ・シュラインの巫女だけが使える伝説のカラテ技、アクウアナ・トビゲリ！「そのジツ、破らせてもらう！イヤァァァァァーッ！」 17

YOUKAISLAYER @YKSLYR

ゴウランガ！これもハクレイ・シュラインの巫女に代々伝わるという奥義、ショウテン・サマーソルトだ！レイムの足がマリサの胴体を抉り、彼女の体が宙に浮いた！ナムサン！「グワ、ア、アバーッ！」 18

YOUKAISLAYER @YKSLYR

レイムはザンシンを決め、落ちてきたマリサを見た。「ゲホッ、アー……やっぱりカラテ込みの勝負じゃ辛いか……。負けたぜ、ヨウカイスレイヤー=サン。賽銭は払う」「うむ。ではオヌシの家にある大量の鉄屑をコウリン堂に売る。慈悲はない」「アイエッ？」 19

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「か、勘弁してくれヨウカイスレイヤー=サン！これは私が死ぬ気で集めたガラクタなんだ！」「ガラクタ……やはり鉄屑ではないか」「違う……まだ未鑑定なんだ」「いつ鑑定されるのだ、それは」「アー………エート、だな……」 20

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「うん。それはミスリル。けっこう高いね」「では、それを売るとしよう」「毎度あり。レイム＝サン、マリサ＝サン、ありがとう」「アイエエエ！？コウリン＝サン！コウリン＝サンナンデ！？」「ああ、すごい形相でレイム=サンが飛んで来てね。引っ張られて来たんだ」 21