「新版ホビット ゆきてかえりし物語」の翻訳について
- eastofthesunJP
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最初に驚いたのが、評論社の「指輪物語」と類似のデザインなので、これは同じ訳者のものと勘違いして買う人がいるんじゃないかと思ったぐらいです。#新版ホビット
2012-11-10 19:49:05この本は原書はダグラス・A・アンダーソンの「The Annotated Hobbit」です。原著ではページの半分にホビット本文、余白部分に注釈がついているのですが、原書房の山本訳では、注釈は全部巻末にまとめてあって、非常に参照しにくい。#新版ホビット
2012-11-10 19:52:00訳ですが、大幅に改定されています。いわゆる「僕チン」訳から、なんと驚きの「愛シ子チャン」訳に変貌を遂げました。椅子から転げ落ちそうに… #新版ホビット
2012-11-10 19:54:40ざっと見たかぎり、初版発表時に、ファンサイト他で批判されていた部分はほぼ指摘通りに訂正されている印象。その他かなりの固有名詞が、瀬田訳と同じ、あるいは似かよった訳語に訂正されています。#新版ホビット
2012-11-10 19:57:32固有名詞変更の例:スモーグ→スマウグ、ソーリン→トリン、リヴェンデルの谷→さけ谷、食屍魔→ネクロマンサー #新版ホビット
2012-11-10 20:01:58訳者あとがきによると、「指輪」も翻訳しないかという話もあったけれど、第1章のサンプルだけで終わったそうです。#新版ホビット
2012-11-10 20:04:33訳者さん本人から見ても、不備なところ、お調子に乗りすぎたところがめだつようになった、ふわふわした気分が訳文に反映してしまったと。#新版ホビット
2012-11-10 20:07:44今までネット上などで批判されていた部分は直っている一方で、具体的な批判が無かったところは斜め上に進化しちゃった部分があること、訳者さん自体が間違えを指摘してほしいと書いていることから、これからしばらく新訳の検証作業をしたいと思います。#新版ホビット
2012-11-10 20:10:37最後のビルボのセリフが「おお、くわばらくわばら!」に変わってます。ちなみに初版では「そうだったのですか!」で瀬田訳では「おかげさまで!」#新版ホビット
2012-11-10 20:56:36「The Annotated Hobbit」の翻訳なのに、Introduction部分がゴソっとない。役に立たないじゃん。売り物のはずの各国版の挿絵はほとんど載っていないし。代りに下巻に山本氏による「解説」がついています #新版ホビット
2012-11-10 21:13:19The Annotated Hobbitの2002年改訂版を底本としたと書いてありますね。この版の各国翻訳版の一覧があって、原書房版の翻訳について「a poor translation」と書いてあるので、少し気の毒にはなる。#新版ホビット
2012-11-10 21:22:18「地名の表記については、岩波版『ホビットの冒険』の瀬田貞二氏のものをも参考にし」 訳者あとがき 上巻P.358 #新版ホビット
2012-11-10 21:29:39Introductionの次のルーン文字の説明から訳してあるんですが、なぜその注釈の日付(October 15, 1937)を訳し落すのか意味が分かりません。これは注釈書の訳ですよね? #新版ホビット
2012-11-10 21:52:54岩波版のゴクリ:「ごまかしじゃないかよ、いとしいしと。おかしなしとのおかしな、けちなポケットにしまったものを、きくなんて」
2012-11-12 22:25:02原書房新版のゴラム(※ゴクリから変更に):「愛シ子ちゃん、そいつのクショポッケに何が入っているか? そんな質問、反則(ハンショク)だよね」
2012-11-12 22:27:42原書房版にも良い部分もあります。ドワーフの歌はこちらの方が好きという方もいるんじゃないかと。「朝(あした)まだきにいでたちて、霧にかすめる山を越え、行かん、谷間の深き穴。蒼き魔法の黄金(きん)もとめ。」#新版ホビット
2012-11-13 19:23:57