ミステリにおける論理の様相・序
まず、かつ、または、でない、などの論理記号とその変形方法の集まりが推論規則=論理。それを使って手掛かりや常識、名探偵の公理などから推論して行くのが本格であると思う
2010-08-13 02:15:27キャラの脳内の論理と、読者作者の納得する論理をわけて考えたりはできないんだろうか 自然法則と論理法則の2つってのはなにかブレがあるような気もするけど
2010-08-13 02:00:32やっぱりロジックより証拠集めがミステリーの花だと思うんだよな 結局ミステリーと論理パズルの違いって、文章中にいかに証拠(ヒント)がさりげなく隠してあるかって違いだと思うし
2010-08-13 02:15:28高度な数学に萌えるような人がロジック好きなのかな・・? ぼくはミステリーって数学というよりパズルだと思うし、たとえばネットの集合知が解けない読者への挑戦状なんてないと思うんですよね
2010-08-13 02:43:01だから、どうもロジックを賛美する気になれないっていうか、ロジックって別にたいしたことないでしょって思って。さっきの議論は議論で面白かったけど、だからぼくは深く参加できなかったよ。
2010-08-13 02:47:09@Asa_r 本格と論理パズルでは「伏線の隠し方」意外にも大きく異なる部分があります。また、集合知で解けるからと言ってロジックの価値が下がるわけではありません(それを言ったらどんなに巧みな伏線でも集合知で見つけられるわけで)。伏線の方が上に思えるのは個人の好みに過ぎないでしょう。
2010-08-13 04:34:58@k_akiduki 証拠集めと集合知については、作中人物にしか証拠集めはできないけど、そこからの論理だけなら誰にもできるという意味で、読者として読み取れるかという意味ではないです。論理パズルとの違いも主体性のない読者と作中の探偵を想定してるとこもあります
2010-08-13 04:56:14@k_akiduki もちろん、それが自分の趣味の問題だとはわかっていますが、どうしても論理能力の高さによる探偵の卓越性というのには疑問を感じるのです
2010-08-13 04:57:57@Asa_r ああ、そう言う意味ですか。一番最初の「推理能力」云々の呟きを見逃したせいで勘違いしました。すみません。しかしそれでも「証拠集めこそが本格ミステリの華」というのは賛同出来ません(証拠集めそのものは華ですが、ロジックもまた同等の華だと思うので)。
2010-08-13 06:58:21@Asa_r というのも、「証拠が揃ってれば答えがわかって当然」というのは「材料とレシピがあればどんな料理でも完璧に作れて当然」というのと同じくらい暴論だと思うからです。証拠から真相を導き出すためには論理によって導き出される「飛躍」が必要で、それ見つけるには特殊な才能が必要です。
2010-08-13 07:16:11@Asa_r だからこそ読者は探偵とその推理(論理)を褒め称えるのではないでしょうか。そしてロジック好きはその「飛躍」こそを好むのだと思います。
2010-08-13 07:18:2222時に寝て2時にすっきり起床するのはなんでか。tsurubaさんの笠井潔と論理の話。矢吹駆シリーズは論理の脆弱性をやたら気にして、「現象学的直観」によって「論理的飛躍」を行うことを明言することで「フェア」だと主張している。ぶっちゃけ耳慣れない言葉を使ったただのハッタリ。
2010-08-13 02:35:56笠井潔はもし犯人が手掛かりを操作してたら犯人はこいつ以外の可能性もある、論理的に解けないじゃないか(怒)となり、ずっとその問題意識でものを書いているが、はっきりいって、それはミステリを楽しむ器の人間ではないと思う。
2010-08-13 02:38:57ミステリは都合のいい偶然で満たされていて、それを探偵がどう見つけどう説明しようが、納得できて、面白ければそれでいい。「手掛かりを全て出したから解ける」「論理的に云々」なんてただのはったりである。笠井はこの納得の度量があまりにも子供っぽいのだろう。
2010-08-13 02:41:53笠井がずーっと気にしている問題は、その問題を提出したクイーン自らが「ギリシャ棺の謎」で解決していると思う。なぜならば、何度も間違いながら最後にクイーンは犯人に到達するのだから。
2010-08-13 02:44:15とはいえ、私は笠井の書く本格ミステリが好きではある。現象学的直観とやらは矢吹駆がなんかスゴい探偵なんだと納得させるに十分な必殺技wである。「この事件は時間的ではなく空間的なものだ」(大意)なんて科白はハッタリとしても伏線としても見事なものだったと思う。
2010-08-13 02:47:32笠井がもっとイジイジと悩み続けて書いちゃったのが「青銅の悲劇」で、現象学的直観なしに本気であやつりとかも考えて論理的に推理したらこうなりましたっていう。なんでも一線を超えたキチガイ小説は面白いね。毒殺なので酒瓶X、Y、徳利A,B,C、お猪口a,b,cとかずーっと言ってる。
2010-08-13 02:50:55要するに他の探偵が恣意的に1つの可能性を選ぶように、矢吹駆もそうするが、そうした理由を「現象学的直観」によってしたのだよ、と一言言い訳にひらめきや勘よりは聞こえのよい言葉使ってるだけ。読者はそれに対し、@tsurubaさんの言うようなアンチな読み方をしているわけではないと思う。
2010-08-13 02:58:34新本格を読む人たちほど論理がどうこう言う気がする。しかし新本格が多様する叙述トリックは探偵の推理なんかとは全然違うところに位置しているのだから、手掛かりのあるフェアプレイであっても論理云々と関係のない楽しみ方があることを皆知っているはずなのに。
2010-08-13 03:03:39ミステリはロジックを重視したい派だけど、厳密に言っちゃえば「その論理が必ずしも正確である必要はない」んだよね。要するに「へー!すげー!なるほどー!」って感覚が味わいたい訳で。
2010-08-13 02:44:41