平川克美・堤未果『移行期的乱世の思考』を語る（2012年５月29日＠八重洲ブックセンター）

上西充子 @mu0283

平川さんは堤未果『政府は必ず嘘をつく』を絶賛されていました。堤さんは日本のナオミ・クラインだ、と（同年齢でいらっしゃるのだそうで）。同書は、アメリカの動きを背景に311後の日本を読み解くといった内容となっています（と思います）。

上西充子 @mu0283

ちなみに平川克美さんは、「ただちに健康に影響はありません」という枝野発表を見て、「私は立場上、こうしか言えないけれど、どうか皆さん、私の嘘を読み取ってください！」と言外に伝えようとしているように見えた、と。

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堤未果『政府は必ず嘘をつく』では、3・11以降日本政府・マスコミに強い不信感を持つようになり、子どもとアメリカに引っ越したいくらいという気持ちをもっている母親が紹介される。そして堤氏は、原発の歴史を形作ってきた重要要素である＜情報隠ぺい＞は、米・仏・英などでも見られると指摘する。

上西充子 @mu0283

そして堤氏は、イギリスの男子学生の声を伝える。「日本の人たちは海外に過大な期待を持つよりも、今こそ国内のフリージャーナリストや体制側に組み込まれていない学者、専門家を全力で支えるべきだと思います。（続く）」

上西充子 @mu0283

「（続き）企業の息がかかっておらず、自分の足を使って現場の声を伝える人間は、どんどんつぶされていく。彼らを孤立させないことは、僕たちのような一般市民が身を守ることにつながるのです」と。（堤未果『政府は必ず嘘をつく』）　

上西充子 @mu0283

堤未果『政府は必ず嘘をつく』より：【１％が力を持つ世界で、彼らの生きのかかった政府やマスコミの動きを想定し、自らの頭と体で集めた情報を検証してゆく。政府は憲法に沿った私たちの権利や暮らし、コミュニティを全力で守ろうとしているか。（続く）】

上西充子 @mu0283

堤【（続き）検証に値する情報が政府から出され、選択肢を提供すべきマスコミによって、ちゃんと国のすみずみにまで届けられているか。そうしたことなければ、＜TPP＞に参加しようがしまいが、寄せては返す波のようにやってくる外圧から国民を守ることは難しい。（続く）】

上西充子 @mu0283

堤【（続き）歴史学者のハワード・ジンがイラク戦争真っ只中の学生たちに繰り返し伝えた「政府や権力者は嘘をつくものです」という言葉。それは単なる政府批判ではなく、未来を創る際の選択肢を他人任せにするなという、力強いメッセージだ。（続く）】

上西充子 @mu0283

堤【（続き）＜原子力村＞を肥大化させ、無責任や政府や選択肢を提供しないマスコミを野放しにしてきたものの存在が、アメリカの＜失われた10年＞を通して私たちを揺さぶってくる。　問われているのは、私たち自身なのだと。】堤未果『政府は必ず嘘をつく』角川SSC新書、2012年2月25日

上西充子 @mu0283

貧困大国アメリカのようにならないために政治をあきらめてはならない｜『政府は必ず嘘をつく─アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』堤未果インタビュー - 骰子の眼 - webDICE http://t.co/ZQhOAbt2 @webdiceさんから

上西充子 @mu0283

堤未果『政府は必ず嘘をつく』読了。大きな方向性への警告としては読むべき本と思う。ただ個々の事実関係については、「本当かな？」と思う箇所もあった。未検証なのでそれ以上は評価できない。フリージャーナリストの語る内容もマスコミ報道と同様に、鵜呑みにはするな、ということではあるだろう。

上西充子 @mu0283

ホントかな？と思った記述はたとえば東京の瓦礫に関するこれ。「実際運ばれてきた瓦礫は近辺だけでも毎時0.35マイクロシーベルト、最接近で35マイクロシーベルトが報告されている」。私が探した限りでは今のところこれhttp://t.co/Z49cA4sOしか関連情報は見つけられない。

上西充子 @mu0283

堤未果『政府は必ず嘘をつく』にはこんな話が出てくる。オバマの大統領就任によって市民は、二大政党制の中で民主党の政権が誕生して「change」が起こると喜び、その後政治に関心を向けなくなった。その中で問題を含んだ法案が次々と成立し、市民生活が追い込まれていった、と。

上西充子 @mu0283

堤未果『政府は必ず嘘をつく』によれば、東京都の瓦礫焼却ではバグフィルターを備えた処理施設などの条件を公募につけたことによって、手を挙げられる会社が事実上１社しかなく、東京電力の子会社の「東京臨界リサイクルパワー」が事実上入札なしで受注することになったという。