「家庭教育の再生 今なぜ「親学」「親守詩」なのか 高橋史朗:著」

高橋史朗氏の最新著書。2012年9月17日出版 出版:明成社 5月初旬に巻き起こった、大阪維新の会が大阪市議会に諮った「家庭教育支援条例」に対する親学への大反論に対して、持論を述べるために出版した本と思われる。 書かれている内容の大半は、それ以前の出版物のほぼ引き写しで、目新しいエピソードもない。 続きを読む
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リンク NATROMの日記 遺伝子の起こし方 by 村上和雄 遺伝子の起こし方 遺伝子スイッチオンで有名な村上和雄の記事が毎日新聞に載ったよ。 ■暮らしWORLD・..
☘️ながし☘️ @Pnagashi

もう嫌なんだけど渋々読んでいる。「家庭教育の再生 今なぜ「親学」「親守詩なのか」明星大学教授…高橋史朗:著」 すげーぞ。思い込みだけで世を語ってるだけの、ネトウヨかくやという内容。何が恐ろしいって、これが政治家の中にすでに蔓延しているってことだ。親学批判する人は、読んでみ。#親学

2012-12-13 15:16:05
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.5 「専門家は学級崩壊の原因のひとつを「脳内汚染」と言っていますが(中略)そして、これがさらに深刻化して、いま「新型学級崩壊」が起きています。軽度発達障害に似た症状を持つ子供たちが増え、小学校での率は一割を超えていると言います」えっと、軽度発達障害の有病率>一割 #親学

2012-12-13 15:22:59
☘️ながし☘️ @Pnagashi

軽度発達障害と呼ばれる、自閉症スペクトラム障害、ADHD、学習障害の有病率は、調査によってばらつきはあるものの、6%~14%の間です。軽度発達障害「様」ではありません。高橋氏は、専門家でもないのにこうやって自説を論じるときにさらっと嘘/大げさ/紛らわしいを混ぜ込んできます。#親学

2012-12-13 15:24:40
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.6「さらに深刻なのは、軽度発達障害の二次障害としての虐待や非行が増えていることです。」いいや、非行や虐待は昔っからあった。「増えている」のか、「発見された」のかは結論が出ていない。青少年の重大犯罪に関しては、むしろ激減している。 #親学

2012-12-13 15:26:37
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.7「どういう子が再犯率が高いかというと、犯罪を犯しても大目に見る家庭の子供だそうです。つまり、「この豊かな時代にものを盗んだくらいで目くじら立てる必要はないじゃないの」という親を持つ子供です。「マン聞きは人間として絶対に許されない」という規範が親にもないのです。(続) #親学

2012-12-13 15:28:05
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「あるアンケート調査では、「なぜ犯罪を起こしたらいけないか」という設問に対して規範意識の高い子は「親が悲しむから」と答え、規範意識の低い子は「罰せられるから」と答えています。」 え?え?なんだこの評価。 #親学

2012-12-13 15:29:29
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「規範意識の高い子は家族と接触する機会が多く、規範意識の低い子はゲームをしている時間が長い、そういう調査結果が出ています。(中略)環境の変化とは、テレビやゲームなど疑似現実空間の浸透などと共に親の子供への関わり方の変化が重要な要因と考えられるのです。」ゲーム脳キタ~~! #親学

2012-12-13 15:31:03
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.9「脳科学の知見によれば(中略)共感性、恥、罪悪感が育つのは二歳の終わりごろだというのが発達心理学で最近分かってきています。そして、これら道徳的感性を育てるには、愛着形成が最も大切であるということも明らかになってきています。」共感性、恥、罪悪感=道徳だってさ。 #親学

2012-12-13 15:33:10
☘️ながし☘️ @Pnagashi

さて、そういう感性の臨界期が二歳だってのは、実際そうなの?寡聞にして聞かないけども。心理系の方教えていただけたら嬉しいです。 #親学

2012-12-13 15:33:48
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「星空を「じんましん」と言った小学生」のエピソードがまた出てきます。この人、こればっかりだ。自分が体験したごく少数のびっくりする事例を取り上げて、それを現代の子供全体に共通する問題だとして自説の補強に使うんだよ。「星空じんましん」以外のエピソードはないんだろうな。 #親学

2012-12-13 15:35:44
☘️ながし☘️ @Pnagashi

筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、遺伝子のスイッチオン・オフという説を唱えておられます。(中略)東日本大震災という大きな悲劇の中でスイッチ・オンになったと指摘されています。(中略)一方で、震災前までの日本の子供たちの利他的遺伝子はどうだったのでしょうか。(続)

2012-12-13 15:46:10
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)『大きな木』という絵本があります。(中略)外国の子供たちは「与えるリンゴの木は幸せだ」と書き、日本の子供たちは「与えるリンゴの木は損をしている」と書いたという。利他的遺伝子が外国人の子供たちではオンになっていて、日本の子供たちはオフになっているということなのです。(続)

2012-12-13 15:47:41
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)これは親の価値観の繁栄です。」 これも真偽不明な上に、「書いたという」という伝聞での話に過ぎない。こういう「一本の病気の樹を取り出して、森全体が病んでいると話す」手法ばかり。 #親学

2012-12-13 15:49:12
☘️ながし☘️ @Pnagashi

そして流行りのブータン。その時その時の流行りものに飛びついて、自説の補強の道具に使う。一事が万事だ。 #親学

2012-12-13 15:50:24
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「しかし、残念ことにいまやその利他的遺伝子の中核ともいえる母性本能の遺伝子がスイッチ・オンになっていない大人が増えてしまっている。いま、起きている子供の変化は親の変化によってもたらされていて、親の変化は何かというと、親心の衰退と親の保護能力の低下ということです。(続) #親学

2012-12-13 15:51:55
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)それは児童虐待が近年急増しているということにも表れています。親による虐待が軽度発達障害と関係している事例も増えています」 児童虐待は急増しているが、実態として虐待が増えているのか、捕捉率が上がったために急増したように見えているのかははっきりしていません。 #親学

2012-12-13 15:53:24
☘️ながし☘️ @Pnagashi

RT @geppeeee: @Pnagashi 村上氏に関してはこのような批判があります。 http://t.co/IVYKB4OX 

2012-12-13 15:56:40
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.15「授乳中や赤ちゃんがへその緒でつながっている妊娠中にもかかわらず携帯電話を見ている人が増えている。(妊娠中の携帯電話の使用は、電磁波などの影響により子供の脳に悪影響を与えるといわれている)これはある意味で子供への虐待なのです。」電磁波キター #親学

2012-12-13 15:58:14
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「キラキラネーム批判」も書かれています。彼の著述の中では初お目見えですね。俺も行き過ぎたキラキラネームは嫌いだが、高橋氏は森鴎外をどうとらえているのだろうか?(彼の子供の名前は、於菟 オット; 茉莉 マリ; 杏奴 アンヌ; 不律 フリッツ; 類 ルイ)  #親学

2012-12-13 16:05:40
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.18「また、胎児の異常が理由とみられる人工中絶がこの十年間で二倍に増えています(「朝日新聞」平成二十四年四月五日付)。ここにも胎児の命よりも親を優先させている、なんともやりきれない現実があります。」中絶数は漸減してっけどね。http://t.co/adck0VgN #親学

2012-12-13 16:07:22
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.20「つまり三世代同居であれば自然に、おじいちゃんおばあちゃんから受け継がれてきた子育ての分化が、いま自然には受け継がれなくなっている。だからいま、伝統的子育てなどについて学ぶ機会というものを意識して提供していかなければならない。ここに親学の必要性があるのです。」#親学

2012-12-13 16:08:52
☘️ながし☘️ @Pnagashi

私は、発達障害と虐待に興味を持って、そこを重点的に勉強し、実際に発達障害児の療育に関わっていますが、仕事していて一番厄介でじゃまっけなのが祖父母だって知ってっか?昔から爺婆が育児に口挟んでいいことなんか何一つないがな。 #親学

2012-12-13 16:10:39
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.23「「法は家庭に入らず」(ローマ法)で、家庭教育は個人の問題であって、国や行政は介入してはならない、というわけです。しかし、それは、三世代家族で地域の連帯意識も強かった時代の話で、当時は当然のことながら学級崩壊などなかったのです。」 そもそもなかったのかどうか。 #親学

2012-12-13 16:13:55
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「ところが、十三年前に学級崩壊という問題にぶつかって、先述したように700人の教師の相談を受けたりして、これは大変なことが起き始めていると危機感を抱きました。ことにショックだったのは、私が自信を持って送り出した教え子が三人も教師を辞めてしまったことでした。(続)

2012-12-13 16:15:23