「家庭教育の再生 今なぜ「親学」「親守詩」なのか 高橋史朗:著」

高橋史朗氏の最新著書。2012年9月17日出版 出版:明成社 5月初旬に巻き起こった、大阪維新の会が大阪市議会に諮った「家庭教育支援条例」に対する親学への大反論に対して、持論を述べるために出版した本と思われる。 書かれている内容の大半は、それ以前の出版物のほぼ引き写しで、目新しいエピソードもない。 続きを読む
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☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)どんなに教師としての力量を準備して教壇に立たせても、家庭教育が崩壊しているために軽度発達障害に似た症状を呈する児童たちを相手に奮闘せざるを得ず、その技量を発揮する前に疲れ果てて学校を去っていくのです。」 再度、軽度発達「様」としている。 #親学

2012-12-13 16:16:36
☘️ながし☘️ @Pnagashi

自分の養成が間違っていたとは考えないのだろうか?あと、この人の著述のなかで出てくる「教師を辞めた教え子」は三人だけです。以後新しくは出ていない。それから、発達障害「様」という書き方で、大阪で噴出したような批判をかわそうとしているのだろうけど、無意味だから。 #親学

2012-12-13 16:18:16
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.26「それから、発達障害の予防、改善や虐待防止の施策の推進です。私は二年前にモラロジー研究所から『脳科学からみた(中略)』、そのサブタイトルには「発達障害は予防、改善できる』としました。これに対して、LD(学習障害)親の会やADHD(注意欠陥多動性障害)の親の会(続) #親学

2012-12-14 10:10:25
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)の一部から反発されました。≪それは、「あなたの育て方が悪い」と親を責めることになってしまう。ただでさえ、発達障害の子供をもった親は悩んで自分を責めている。その親の気持ちを汲んで、これまで発達障害には育て方は関係ないといってきた。(続) #親学

2012-12-14 10:11:42
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)予防はおろか改善もできるわけがない≫と。しかしこれは誤解なのです。私が予防、改善できると言っているのは、先天的な遺伝的な器質的障害としての発達障害ではないのです。発達障害には先天的、つまり遺伝的なものと、後天的、つまり環境的要因によるものとがある。(続) #親学

2012-12-14 10:13:14
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)私が問題にしているのは、環境的要因によって増えてきた二次障害の方で、こちらは予防も改善も可能なのです。」 まだまとめていませんが、この「脳科学からみた日本の伝統的子育て」は精読しました。そこに、「環境因子の云々」とは書かれていません。 #親学

2012-12-14 10:14:29
☘️ながし☘️ @Pnagashi

明確に、「生来の発達障害も予防、改善できる」と明言されていました。私のツイートを読んでいた人はご存知かと思います。今読んでいるこれは、平成24年9月17日です。つまり、あの大阪のごたごたの後に出版された本なのです。自分の勉強不足、調査不足を反省することせず、(続) #親学

2012-12-14 10:16:13
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)詭弁による自己弁護を図るような人間に、日本の教育を好きにされてはたまらないと心の底から思います。鳩山と仲がいいわけだよ(怒) #親学

2012-12-14 10:17:09
☘️ながし☘️ @Pnagashi

その次の段で、「三歳で小児自閉症と診断されたにも関わらず、二年間の幼児教育によりほぼ健全児となって、(中略)お母さんは高橋和子という人で、『高機能自閉症児を育てる』という素晴らしい本を書いています。私は、その子の通った幼稚園で検査記録(遠城寺式)と(続) #親学

2012-12-14 10:23:21
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)ビデオの記録映像を見させてもらいましたが、三歳八か月の時には言葉が出ない状態だったのが、四歳、後妻と見違えるように症状が改善しているのです。」高橋氏は、自閉症の中核となる特性を理解していないか、自説に都合の良い部分だけを抜き出している。 #親学

2012-12-14 10:24:53
☘️ながし☘️ @Pnagashi

自閉症と言ってもスペクトラム障害であり、言語のある自閉症もいれば、言語のない自閉症もいる。言語のある自閉症のうち、特に知的に問題のないものを「高機能」と呼ぶのであって、言語が出てきたからといって、自閉症の特性が改善したわけではないんだよ。 #親学

2012-12-14 10:26:20
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.29「都立の養護学校では、重度の障害を持った子が、和太鼓を聞いた瞬間に、目や体が動いたという報告があります。このことは日本の伝統的打楽器が脳を刺激したことを証明しています。」えっと、電子音のする玩具に反応する子もいます。 #親学

2012-12-14 10:45:06
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「栃木のある中学校では、校長先生の指導の下、総合学習の時間に一年間、茶道をやりました。その中で何が変わったかというと、対人関係能力と自己制御能力が向上したというのです、つまり、学級崩壊の背景にあった二つの能力の未発達が、日本の伝統文化を体験する活動を通して改善された(略)」#親学

2012-12-14 10:47:39
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「また、乳幼児に対する日本の伝統的なあやし、たとえば、「いない、いない、ばあ」とか「たかい、たかーい」とかが、愛着形成となって、乳幼児の脳内物質の分泌を促進することもわかってきています。これらは一定のリズムをもった運動であり、(続) #親学

2012-12-14 10:49:28
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)何よりも目線が合うという効果があるのです。愛着形成では目線が合うことがポイントの一つです。授乳時の目線については先述したとおりです。」一定のリズムのある運動も、目線を合わせることも、別に日本の伝統的子育てと関係なくね? #親学

2012-12-14 10:50:19
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「日本人は古来、「三つ子の魂百まで」と言ってきました。この三つ子とは数え年なので、胎教から始まって満二歳の終わりまでに、親がどうかかわるか、親がどういう気持ちで生活しているか、ということが子供に決定的な影響を与える、ということを先人たちは経験的に知っていたのです。」 #親学

2012-12-14 10:56:04
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「そして、いま、脳科学の知見によって、日本の伝統文化の中に二次障害を予防、改善する原理が内在していたことが改めて再発見されつつあることの意義は大きいと思います。(続) #親学

2012-12-14 10:57:36
☘️ながし☘️ @Pnagashi

子供の発達を保証するために私たちは、発達段階に応じた子供への関わり方についての科学的知見に基づく情報を提供しなければならないのです。」後段は同意だが、「日本の伝統的子育て」は「科学的知見」と合致するところもある死しない所もある。 #親学

2012-12-14 10:58:20
☘️ながし☘️ @Pnagashi

そもそも、「日本の伝統的な子育て」っていったい何を指しているんだか・・・ #親学

2012-12-14 10:58:43
☘️ながし☘️ @Pnagashi

ページが飛びますが、p.47「発達障害児の生誕前後の環境要因の重要性を指摘し、改善の成果を上げている澤口俊之氏の学説は学界での定説ではありませんが、文部科学省の脳科学の検討会の委員も務め一定の評価を得ています。」#親学

2012-12-14 11:47:16
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.48「澤口氏は「遺伝的な要因や妊娠中の環境などで『発達障害』として生まれてきても、適切な方法で改善は十分に可能です」と明言しています。また、①豊かな言葉がけで目を見て話す②あやしと笑わせ③『たかい、たかい』などの伝統的な子育てによって、(続)

2012-12-14 11:48:38
☘️ながし☘️ @Pnagashi

(承前)二次障害の予防・治療指導に画期的な成果を上げた金子保氏の実践も注目に値します。」 「学会で認められていない」ことを書きつつ、「政府の審議会に参加している」という「権威」を背景にさもその説が説得力のあるもののように見せかけている。#親学

2012-12-14 11:50:25
☘️ながし☘️ @Pnagashi

p.49「大脳生理学の権威で元東大教授の時実利彦氏は、自閉症の治療方法として①抱きしめる②突き放す③見つめるという三点を上げました。これは日本の子育ての伝統と見事に一致します。」感覚異常のある自閉症児は触れられることが苦痛となることがある。 #親学

2012-12-14 12:17:03
☘️ながし☘️ @Pnagashi

自閉症スペクトラムの高機能群では、突き放される=自己の否定、というとらえ方となることがあり、self esteemは低下する。そもそも孤立型の自閉症児は視線が合わない。この人、自閉症についてホントに分かってないんだろうと思うわ。 #親学

2012-12-14 12:18:26
☘️ながし☘️ @Pnagashi

「精神科医、齋藤万比古氏総編集『発達障害とその周辺の問題』(中山書店)によれば、発達に応じて現れる一時障害も二次障害も、「個体と環境との相互作用の結果の産物」といいます。したがって環境を整えることによって予防し改善することができます。」 #親学

2012-12-14 12:21:50